『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY ／ レイジ RAGE』

英劇作家サイモン・スティーヴンスの衝撃作2本をダブルビルで同時上演

2025年2～3月、イギリスの劇作家サイモン・スティーヴンスの2作品を、同じ演出家・出演者による同時上演（ダブルビル）に挑みます。

サイモン・スティーヴンスはイギリス演劇界を担う劇作家の一人です。小説『夜中に犬に起こった奇妙な事件』の舞台化ではローレンス・オリヴィエ賞とトニー賞を受賞するなど、その執筆力は高く評価されています。今回のダブルビルでは、彼の作品の中でも社会性が強く、欧米の演劇界に鮮烈な衝撃を与えた『ポルノグラフィ』と『レイジ』を上演します。『ポルノグラフィ』は、演出の桐山知也が2021年にKAAT神奈川芸術劇場でリーディング公演として上演し、大好評を博した作品ですが、今回世田谷パブリックシアターの主催公演として『レイジ』と共にダブルビルとして、新たに演出し上演することになりました。

気鋭の演出家・桐山知也がシアタートラムで初演出

桐山は日本大学芸術学部で演出を学んだ後、その将来性が認められ、文化庁の新進芸術家海外研修制度でベルリンに留学。研修先のグリプス劇場において、戯曲の解釈を深め、創作へと生かすドイツ演劇のメソッドを身に着けました。一方、当劇場の新旧芸術監督である白井晃、野村萬斎をはじめ、蜷川幸雄、サイモン・マクバーニーなど著名な演出家の下で演出補・演出助手等を歴任し、創作現場で厚い信頼を得ています。
留学経験や豊富な現場経験を活かし、ブレヒトやシェイクスピア、チェーホフなどの翻訳劇のほか、古典劇から新進作家の戯曲まで手広く演出を手掛け、精力的に演劇活動を広げている桐山が、シアタートラムでの初演出を果たします。

キャストは両作品に出演し、１幕『ポルノグラフィ』、休憩を挟んで、２幕『レイジ』という構成で、一挙2作品の上演に臨む予定です。どうぞご期待ください。