芸術監督・白井晃

世田谷パブリックシアターは、開場以来「劇場は、広場。」を理念に活動してまいりました。
世田谷区の地域の文化的な拠点として、さまざまな人々が集い、交流し、感動を分かち合う場所であり続けたいと思っています。

そして、26年度の主催事業のテーマに「わたしは、この世界でどう営むか」を掲げました。
昨今、「衣食住」の概念が大きく変化し、私たちは新たな価値観や生活様式を模索しているように思います。
お金のあり方、家族のあり方、働き方のあり方、所有することのあり方など。
私たち自身の営みそのものを見つめ直すことが求められているようです。

公演事業のプログラムにおいては、これらの変化に対して、様々な視点から今の時代を映し出す作品を取り上げていきます。
舞台芸術は、時に私たちの価値観を問い直し、時に新たな視点を与えてくれるものです。
私たちが共に生きる社会の中で、アートがどのように人々の心に響き、また繋がりを生むかをこれからも探求し続けたいと思います。

劇場は、あらゆる人々が集まり、対話を生む場所です。
皆様の営みに新しい視点をもたらし、共に考える機会となることを願っています。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

世田谷パブリックシアター芸術監督

白井 晃(しらい あきら)

演出家・俳優。京都府生まれ。早稲田大学卒業後、1983~2002 年、遊⦿機械/全自動シアター主宰。演出家として独立後は、ストレートプレイから音楽劇、ミュージカル、オペラまで幅広く手掛ける。世田谷パブリックシアター開場時より多くの作品を手掛け、当劇場の企画制作公演では、『偶然の音楽』、音楽劇『三文オペラ』『ガラスの葉』『マーキュリー・ファー Mercury Fur』『レディエント・バーミン Radiant Vermin』『メルセデス・アイス MERCEDES ICE』、音楽劇『ある馬の物語』『Medicine メディスン』『セツアンの善人』『シッダールタ』ほか多数演出。第9・10回読売演劇大賞優秀演出家賞、05年演出『偶然の音楽』にて湯浅芳子賞(脚本部門)、12年演出のまつもと市民オペラ『魔笛』にて佐川吉男音楽賞、18年演出『バリーターク』にて小田島雄志・翻訳戯曲賞などを受賞。2016年~21年、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督、22年4月より世田谷パブリックシアターの芸術監督。

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