シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16 ―演劇―

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くによし組『ケレン・ヘラー』

くによし組『ケレン・ヘラー』
作・演出:國吉咲貴

若い才能の育成企画「シアタートラム・ネクストジェネレーション」リニューアル後、初の演劇部門で「くによし組」を選出。『ケレン・ヘラー』(2018年初演)を改訂上演!

公演日程 2024/12
会場 シアタートラム
お問合せ 世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515
営業時間:10:00~19:00(年末年始を除く)

概要

世田谷パブリックシアターでは2008年より、次代を担うアーティストの発掘と育成を目的に「シアタートラム・ネクストジェネレーション」を実施しています。本企画は2022 年4 月に着任した白井晃芸術監督のもと、節目となるvol.15 でリニューアルし、「演劇」と「フィジカル」の2ジャンルに分け、隔年での交互募集を行っています。リニューアル後、初の演劇部門のアーティストとして選出されたのが「くによし組」です。

くによし組は、國吉咲貴が主宰する団体で2015年に設立されました。「異常で、日常で、シュール」をコンセプトに、日常と非日常を明るいタッチで映し出す劇作が高く評価され、数々の演劇賞において受賞や、最終候補に選ばれる実力を持つ、今後ブレイクする可能性を大いに秘めている団体の一つです。シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16では、戯曲の執筆力に注目。これからの飛躍が期待される団体として、選出いたしました。

2024年12月のシアタートラム公演では、『ケレン・ヘラー』(2018年初演)が改訂上演されます。解散の危機に陥ったお笑い芸人が、お喋りロボットを相方に起死回生を図るという奇想天外な設定ながら、巧みなストーリー展開と俳優陣の演技が評価され、初演時には佐藤佐吉賞最優秀作品賞に輝きました。12月の上演まで当劇場がサポートしてまいります

選出にあたって(世田谷パブリックシアター芸術監督 白井晃)

國吉さんの作品は、いつも虚実が隣り合わせにある。隣り合わせと言っても、普通の距離感の隣り合わせではなく、本当に隣接していてくっつくように存在している。むしろ虚実がめり込んで存在していると言っても良い。だから一見不条理劇のようにも見えるが、不条理劇ではない。むしろ、國吉さんの世界の登場人物はとても条理にかなっているものだから、これが今の私たちの現実だと思い知らされる。そして、彼らの会話を通して、私たちを取り囲む不条理な世界が浮き上がって見えてくるのだ。

上演予定の、コロナ禍の前に書かれた作品が、改めてシアタートラムの空間の中でどのように現出されるのかとても楽しみだ。もしかしたら、私たちはもっともっと不条理になった世界の中で、國吉さんの世界の清々しさを感じることになるかもしれない。

シアタートラム ネクスト・ジェネレーション 過去受賞者一覧

「シアタートラム・ネクストジェネレーション」は、次代を担うアーティ若い才能の発掘と育成を目的に、2008年に開始しました。国内で舞台芸術活動を行う若きアーティストから応募をつのり、選考により決定したアーティストにシアタートラムでの上演機会を提供しています。公演を行うにあたり、会場を提供するだけではなく、次代を担うアーティストの方に新たなステップを踏み出していただけるよう、世田谷パブリックシアターがバックアップします。

vol.1 (2008年度) サスペンデッズ/toi/エビビモpro.
vol.2 (2009年度) 快快 / 演劇ユニット G.com/FUKAIPRODUCE羽衣
vol.3 (2010年度) 文月堂/ミナモザ/インパラプレパラート
vol.4 (2011年度) 世田谷シルク/演劇ユニット てがみ座
vol.5 (2012年度)カムヰヤッセン/演劇集団 砂地
vol.6 (2013年度) tamagoPLIN
vol.7 (2014年度) 趣向
vol.8 (2015年度) 開幕ペナントレース
vol.9 (2016年度) 泥棒対策ライト
vol.10(2017年度) to R mansion
vol.11(2018年度) らまのだ
vol.12(2019年度) 悪い芝居
vol.13(2020年度) PANCETTA
vol.14(2022年度) 安住の地
vol.15(2023年度)-フィジカル- 女屋理音( room.Onaya Rion)

ストーリー

女性お笑いコンビ、ポジティbooのアフロ子とケイトは、ヘレンケラーを題材にした不謹慎なコントが原因で活動休止に追い込まれ、価値観の違いから解散に!
1人ぼっちになったアフロ子の前に、突如、神様さんという謎の人物が現れる。
神様さんの助言により、アフロ子はお喋りロボットのサリバンちゃんを購入して相方にすると、新生ポジティbooとして一発逆転を試みる!
神様さんの助言に従うほど注目されていくアフロ子だったが、あるとき、自分の目と耳に不調が起きていることに気づき…

キャスト・スタッフ

【作・演出】國吉咲貴

プロフィール

くによし組

くによし組

國吉咲貴(主宰・脚本・演出・ときどき出演)を中心に2015年に設立、以降25作品を上演。コンセプトは、「異常で、日常で、シュール」。トランポリンを飛び続ける不思議な人間、コンプレックスを抱くサバンナモンキーが人間になって恋をする作品など、非日常の中で日常を描き、世の中に浮かんだ疑問や、口に出すことが憚れるようなことを、コメディとして上演している。
公式サイト: https://kuniyoshigumi.jimdofree.com/

國吉咲貴(くによし さき)

國吉咲貴(くによし さき) 
(作・演出)

俳優・脚本家・劇作家・演出家、埼玉県出身。 受賞歴に、関西演劇祭2020『トランポリンさん』脚本賞・演出賞、若手演出家コンクール2018年および2020年優秀賞、佐藤佐吉賞2015年優秀助演女優賞・2017年優秀脚本賞『サバンナモンキーの憂鬱』・2018年優秀脚本賞『ケレン・ヘラー』・2019年優秀主演女優賞・2021年優秀脚本賞『人人』受賞。北海道戯曲賞、せんだい短編戯曲賞、第21回劇作家協会新人戯曲賞、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2016短編部門などで最終候補となる。くによし組公演以外にドラマ、アニメ、他劇団の脚本・演出なども多数執筆。
公式サイト: https://twitter.com/kuniyoshisaki

主催

公益財団法人せたがや文化財団

企画制作

世田谷パブリックシアター

後援

世田谷区

お問合せ

世田谷パブリックシアターチケットセンター

TEL. 03-5432-1515

営業時間:10:00~19:00(年末年始を除く)

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