あたらしい国際交流プログラム リーディング公演

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『不可能の限りにおいて』

『不可能の限りにおいて』
『不可能の限りにおいて』
演出:生田みゆき

生田みゆきが、世界的話題作の演出に挑む!
ポルトガル出身の作家ティアゴ・ロドリゲスが、国際赤十字社と国境なき医師団の約30人の職員へのインタビューをもとに、戦争や災害の現場における葛藤や矛盾を描きだした画期的な戯曲『不可能の限りにおいて』を、生田みゆきの演出により、14名の魅力あふれる出演者とともにリーディング公演として上演!

公演日程 2025/08/08(金) -  2025/08/11(月・祝)
会場 シアタートラム
料金 一般:
4,000円
発売日 一般:
2025/07/05(土) - 
お問合せ 世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515
営業時間:10:00~19:00(年末年始を除く)

基本情報

キャスト・スタッフ

【作】ティアゴ・ロドリゲス
【翻訳】藤井慎太郎
【演出】生田みゆき

【照明】北澤真
【音響】小笠原康雅
【衣裳コーディネーター】宮本宣子
【ヘアメイク】林みゆき
【ファド指導】津森久美子
【演出助手】井上裕朗
【舞台監督】岩崎健一郎

【出演】
Aチーム(五十音順)
清島千楓 萩原亮介 前東美菜子 南沢奈央 薬丸翔 山本圭祐 渡邊りょう
サポートキャスト: 市川理矩 岡本圭人 川辺邦弘 小林春世 小山萌子 万里紗 森準人

Bチーム(五十音順)
市川理矩 岡本圭人 川辺邦弘 小林春世 小山萌子 万里紗 森準人
サポートキャスト:清島千楓 萩原亮介 前東美菜子 南沢奈央 薬丸翔 山本圭祐 渡邊りょう

スケジュールNEW !

2025/08/08(金) - 2025/08/11(月・祝)

08/08(金)08/09(土)08/10(日)08/11(月・祝)
12:00B
13:00A△
17:00A
18:00AB◎B△◎
開演
時間
12:0013:0017:0018:00
08/08
(金)
A
08/09
(土)
B◎
08/10
(日)
A△B△◎
08/11
(月・祝)
BA

Aチーム(五十音順)
清島千楓 萩原亮介 前東美菜子 南沢奈央 薬丸翔 山本圭祐 渡邊りょう
サポートキャスト: 市川理矩 岡本圭人 川辺邦弘 小林春世 小山萌子 万里紗 森準人
Bチーム(五十音順)
市川理矩 岡本圭人 川辺邦弘 小林春世 小山萌子 万里紗 森準人
サポートキャスト:清島千楓 萩原亮介 前東美菜子 南沢奈央 薬丸翔 山本圭祐 渡邊りょう

△=収録のため客席にカメラが入ります

◎=終演後ポストトークあり(開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます)
8月9日(土)18:00 出演(予定):生田みゆき(演出) 白川優子(国境なき医師団(MSF)手術室看護師) 白井晃(世田谷パブリックシアター芸術監督)
8月10日(日)18:00 出演(予定):岡本圭人 小林春世 南沢奈央 薬丸翔(出演/五十音順) 生田みゆき(演出)

チケットNEW !

料金

全席指定
一般 4,000円
高校生以下 2,000円※当日要証明書提示
友の会会員 3,500円※前売りのみ取扱い
世田谷パブリックシアターオンラインチケット会員 4,000円
U24 2,000円※前売りのみ取扱い
※このサービスはトヨタ自動車株式会社が提供しています
※本公演の入場料は国境なき医師団が受けるものではありません。

発売日

一般発売 2025/07/05(土)10:00 - 
友の会会員 2025/07/03(木)10:00~(先着順)
世田谷パブリックシアターオンラインチケット会員 2025/07/04(金)10:00~(先着順)
U24会員 2025/07/04(金)10:00~(先着順)

プレイガイド情報

世田谷パブリックシアター オンラインチケット
世田谷パブリックシアター チケットセンター 03-5432-1515(10:00~19:00)
チケットぴあ Pコード:535-306

注意事項

チケット・座席について ※せたがやアーツカード会員先行・割引はございません。
※未就学のお子様はご入場いただけません。
※開演後は本来のお席にご案内できない場合がございます。ご了承ください。
※公演中止の場合を除き原則としてチケットの変更・払い戻しは致しません。
枚数制限について ※1申込につき1公演4枚まで
各種会員制度について ※ご登録にはお時間をいただきますので、余裕をもって入会申込をお済ませください。
※各種会員のご⼊会⽅法はこちらをご参照ください。
世田谷パブリックシアターチケットセンターでの購入について ※発売初日はオンライン、電話のみ。一般発売日の翌日以降、残席がある場合は窓口でも販売します。
※チケットをご購入される際はご連絡先(電話番号)をうかがいます。その際には必ず日中にご連絡がつくものをお伝えください。

転売行為の禁止について

営利を目的としたチケット転売は、いかなる場合にも固くお断りいたします。
転売されたチケットが確認された場合はご入場をお断りする、ご入場後に判明された場合はご退席いただく等対応しております。
世田谷パブリックシアター/シアタートラムでは、ご入場時ご本人確認を行うことがございます。
皆様が公平にチケットを購入できますよう、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

鑑賞サポート

託児サービス

前売入場券を販売する公演では、基本的に託児サービスがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 2,600円(1名につき)
対象 生後6ヶ月以上9歳未満
申込 託児サービスお申込みフォーム
委託 キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

ご利用希望日の1週間前まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。
また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

車椅子スペース

車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
申込 劇場チケットセンター 
TEL 03-5432-1515

定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。

筆談器

劇場ロビー、劇場チケットセンターには、筆談器をご用意しています。

公演について

概要NEW !

生田みゆきが、世界的話題作の演出に挑む

世田谷パブリックシアターでは、「あたらしい国際交流プログラム」として、ティアゴ・ロドリゲスの『不可能の限りにおいて』を、生田みゆきの演出により、フレッシュで魅力あふれるキャストとともにリーディング公演として上演いたします。

本作は、ポルトガル出身の作家であり、アヴィニョン演劇祭のディレクターであるティアゴ・ロドリゲスが、国際赤十字社と国境なき医師団の約30人の職員へのインタビューをもとに、戦争や災害の現場における葛藤や矛盾を描き出した画期的な戯曲です。2022年、コメディ・ドゥ・ジュネーヴで初演され後、翌年アヴィニョン演劇祭でも上演され、観客に大きな衝撃を与えました。善悪の単純な構図を超え、〈可能〉と〈不可能〉の狭間で揺れる人間の姿をリアルに描き出し、観客に「人道とは何か?」という問いを突きつけた、まさに演劇の枠を越えていく意欲作です。

演出を手がける生田みゆきは、2022年シアタートラムで上演した二人芝居『建築家とアッシリア皇帝』で、エネルギーに満ちた舞台を創出し、その演出力が高く評価されました。さらに翌年演出した『占領の囚人たち』『海戦2023』『屠殺人ブッチャー』では読売演劇大賞の優秀演出家賞も受賞し、まさに次世代を担う演出者の一人として大きな注目を集めています。2025年はすでに『これが戦争だ』『燃える花嫁』という2本の話題作を手がけ、演出家としての手腕をさらに印象づけています。

瑞々しく個性豊かな14名の出演者が「言葉」で立ち上げる〈不可能〉の世界

本公演に向けて行われたワークショップオーディションでは、140名を超える応募者の中から選考を通過した51名の俳優と、演出の生田みゆきが5日間にわたるワークショップを行い、その結果、オリジナルプロダクションでは4名の俳優で演じられた本作を、14名で上演するという大胆なプランで上演することが決定いたしました。

本公演は、オーディションで選ばれた11名の出演者に加えて、俳優としての確かな演技力に加え、ラジオパーソナリティーや執筆活動など、表現の幅を多方面に広げマルチな才能を発揮する南沢奈央、昨年第59回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞し、以降も話題作への出演が相次ぐ岡本圭人、俳優活動と並行しながら近年はその英語力を活かし翻訳者としても活躍する万里紗というフレッシュで魅力あふれる出演者が揃い、総勢14名が7名ずつの2チーム(Aチーム/Bチーム)に分かれ、2通りの配役で上演いたします。各公演、一方のチームがメインキャストとして作品を演じ、もう一方のチームがサポートキャストとして参加し、双方の個性が響き合う2つのバージョンをご覧いただけます。

世界のどこかで起きている危機的状況や不条理な現実、その中で活動する人々の思いが俳優の身体を通して語られる本作。今年4月、「SHIZUOKAせかい演劇祭2025」で上演されたティアゴ・ロドリゲス演出のオリジナルプロダクションではフランス語、英語、ポルトガル語の3か国語で上演されたこの作品を、今回初めて全編をとおして日本語で上演いたします。
シアタートラムの緊密な空間で、「言葉」にフォーカスし、リーディング形式で上演する本公演では、観客の皆様に演劇の本質に触れる体験をお届けします。

 

※「あたらしい国際交流プログラム」とは
これまでに取り組んできた国際共同制作や海外からの公演招聘だけでなく、より多様な国際交流の中で、国内の若手クリエイター等を育成し国際的に発信していく事業です。

作品についてNEW !

国際赤十字社や国境なき医師団の支援者たちの証言を基に構成され、戦場や人道支援の現場での体験が多層的に描かれる。

登場人物たちは、それぞれの視点から支援活動の現実を語る。危険地帯での救助活動、極限状態での医療支援、戦闘の一時停止を求める交渉、敵味方を超えた人間的なつながり。彼らはヒーローではなく、矛盾や葛藤を抱えながら、それでも行動し続ける。戦争や災害に翻弄される中で、支援者自身もまた傷つき、時には絶望する。

〈可能〉と〈不可能〉という言葉が象徴的に用いられ、支援活動が直面する限界を浮かび上がらせる。それでも人々を助けたいという思いが、彼らを再び〈不可能〉の地へと向かわせる。これは、人道支援の光と影を映し出す、現実と演劇の交錯する物語。

演出家・出演者コメントNEW !

演出|生田みゆき

「あたらしい国際交流プログラム」の一環としてこの作品を取り上げるにあたり、俳優の皆様と共に1週間近くかけて丁寧なワークショップを行いました。ワークショップでは、ドキュメンタリー色の強い本作をリーディングという形で取り上げることを意識し、試しに「役」になるということをなるべく排除して言葉を紡いでいただきました。すると、様々なフィールドで活躍している俳優の皆さんが、普段どういうことを考えていて、何に心動かされているのか、或いは何が分からなくて戸惑っているのかが自然と見えてきて、とても密度の高いコミュニケーションが取れました。得難い出会いをたくさんいただいたと思っております。
ハードな作品ではありますが、「この作品に描かれていることは、今もこの世界で起きているのだ」、ということを客席とシェアするための、心強い仲間が揃いました。私たちも全力で取り組みますので、劇場に是非お越しください。

 

出演者|Aチーム(五十音順)

清島千楓

私にとって、初めてのリーディング公演。喜びと共に色んな感情が入り混じっています。
ワークショップオーディションの場で触れさせていただいた、紛争地域で人道支援をされる人たちのお話に衝撃を受けました。
演技経験の少ない私が今回の機会をいただけたのは、生まれ育った沖縄で見てきた平和への想いも併せて届けるためかもしれない、と思っています。
この作品が、今この瞬間も戦禍で苦しむ人たちがいる事実に気付くきっかけになれるよう、精一杯努めます。

萩原亮介

「そもそもリーディングってなんだ?」から始まったワークショップは、スタートから参加者の皆様の持つ様々な経験や想像力が惜しみなく持ち寄られる光景が印象的でした。
そんな中「初見で感じたことを胸に留めておいて」という言葉と共に手渡された今回の戯曲。冒頭から引き込まれていった感覚、次の行へ進むのを躊躇(ためら)いただ息を整えた瞬間。
彼らの言葉をどのように届けることができるのか、精一杯探したいと思います。

 

前東美菜子

オーディションのとき「これを声に出して読んだら泣いちゃうかもな」と思いながら練習して、やっぱり泣いてしまいました。でも同時に、これを読んで泣いている自分が、耐えられないほど傲慢だとも思いました。今は快適な部屋で、暖かいお茶を飲みながら、テキストに向き合っています。まだどうすればいいのか私一人ではわかりません。みんなで考えたら、何か形になるかもしれません!

 

南沢奈央

国際赤十字社と国境なき医師団の方々へのインタビューをもとに作られた本作品。語られるのは、なかなか想像も及ばない、あまりに過酷な世界で、でもそれは現実だということが突きつけられます。その生々しい言葉の数々を、今回は演じるのではなく、“リーディング”で伝えていくことになります。作品の内容はもちろん、リーディング公演である意義も考えながら、これまで多くの作品で戦争と向き合ってこられた生田さんとともに、リスペクトを持って築いていきたいと思っています。

 

薬丸翔

オーディションの情報を頂いた時に、凄く心が躍ったのを今でも覚えています。が、オーディションに参加して自分の想像力が足りなかったことを感じたことも覚えています。自分がこの作品に参加する意味をオーディションの5日間で考えさせられ、考えれば考えるほど、怖さを感じました。でもその怖さと比例して、作品に参加する意義も増長していきました。今必要なのは覚悟だと。あくまで真摯に、誠意を持って稽古、本番に臨みます。

 

山本圭祐

紛争地域に従事されている方々のインタビュー。それはドキュメンタリーです。生の言葉で、それを俳優がリーディングする。
めっちゃ難しい。どうすればいいんだろうか。
頼もしい生田さん、共演者の皆さんと話し合いながら意見をぶつけ合いながら、作れるのを楽しみにしています。
劇場でお待ちしています。

 

渡邊りょう

ワークショップで印象に残ったのが「当事者として演じる資格があるのだろうか」という問いです。紛争地へ赴いた方の経験から語られるこの戯曲は、日本人の自分の経験からは遠く、役者としてパッと演じようもんなら途端に厚かましくなってしまいます。役者としての演じる欲求から離れ、語られた言葉を自分として伝えていくことで事実とフィクションがシームレスに繋がって、その瞬間の真実を生み出していくような挑戦でした。

 

出演者|Bチーム(五十音順)

市川理矩

今回のワークショップに参加し、楽しく、濃厚な時間を過ごしました。
生田さんの演出は的確で、ユーモアがあり、自分もそれに応えたいと強く思い、ワークショップに挑みました。この熱量を忘れず、キャストの皆さんから刺激を貰い、与え、毎日切磋琢磨し『不可能の限りにおいて』をより良い作品にできるよう稽古に励みます。

 

岡本圭人

『不可能の限りにおいて』は、国境なき医師団と国際赤十字社の人道支援者の証言をもとに書かれた演劇作品です。SHIZUOKAせかい演劇祭2025でオリジナル版の演出を拝見いたしましたが、とても感銘を受け、この作品こそ1人でも多くの方々に届けるべきだと心から思いました。ワークショップオーディションを受け、作品に参加できることを光栄に思っています。私たちには何が「可能」で、何が「不可能」なのか……答えを出すのは難しい問いではありますが、皆様にお話を知っていただけることで、少しでも可能性を広げていただけることを願っています。

 

川辺邦弘

リーディング公演は過去に2回程出演したことがありますが、今回、ワークショップを受けてみて今までのリーディング公演とは一味違う感覚を覚え、とても刺激を受けました。俳優とは役に寄り添い演じるわけですが、今回のリーディングは役になるという感覚ではなく(私自身が感じるものを表現するというか)上手く言葉に出来ないですが、俳優として初めての試みのような気がしています。

 

小林春世

ワークショップオーディションで1番印象的だったのは、演出の生田さんから参加者に提示された、「当事者になることなんてできるのだろうか」という問いでした。それを考えながら台本と向き合った数日後、リーディングという形での上演に、意味や、おもしろさがあると感じました。今はお稽古開始前ですが、ワークショップを通して、既に仲間のような気持ちを感じている共演者の方々との再会が楽しみです。ご期待ください。

 

小山萌子

この作品のワークショップオーディションに参加した時に演出家の生田さんが「間(あわい)でやって欲しい」と言った言葉が忘れられない。
直ぐに役を演じようとせずに、自分と役をグラデーションみたいにして演ずるという意味合いだと思っています。
今回チャレンジする、この『間(あわい)』が稽古を通してどのような花をひらくのか、本番でこの『間(あわい)』が観客の皆様にどう届くのか、今から楽しみで仕方がない!

 

万里紗

この作品の言葉達を前に、私自身に属した思いや願いを口にすることができません。しかし、この名前も知らない誰かが語った言葉を、名前も知らない誰かに手渡したいと、ただ駆り立てられています。この作品の時間を劇場で共有した人々が、重い足を引きずるように帰路につくのか、或いは背負い続けてきた苦悩を下ろすことのできる場所を見つけるのか。予想もつかないうねりを真摯に覚悟して、皆様と作って参りたいと思います。

 

森準人

ワークショップで演出の生田さんから提示されたアプローチはこれまで試したことのないもので好奇心と面食らった気持ちとが混ざり合った状態でしたが、いざそれで本を読んでみると「そういうことかー!!」と。
今回は演者ですが、出来上がった作品をお客さんとしても前から見てみたいなあと言う気持ちにさせてくれる言葉を持っている生田さんとの稽古場をとても楽しみにしています。

 

主催

公益財団法人せたがや文化財団

企画制作

世田谷パブリックシアター

後援

世田谷区

助成

文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

お問合せ

世田谷パブリックシアターチケットセンター

TEL. 03-5432-1515

営業時間:10:00~19:00(年末年始を除く)

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