SPTラボラトリー　ワークショップ&クロストーク「音、ことば、からだをタイムラインに配置する／ヌトミックの現在地」

世田谷パブリックシアターでは、時代とともに変化する表現のかたちに応答しながら、新たな才能との出会いを目指す取り組みとして、芸術監督が推薦するアーティストやカンパニーを迎え、公演を支援する「フィーチャード・シアター」を昨年度よりスタートしました。

今回のSPTラボラトリーでは、「フィーチャード・シアター」で今年11月に公演を行うヌトミックの演出家・額田大志さんをお招きし、新たな表現の創作プロセスに焦点を当てたワークショップ＆クロストークを開催します。ワークショップでは、「音楽ってなんだろう？」という問いを出発点に、ジョン・ケージの「4分33秒」などを手がかりとして劇を創作する独自の手法を実践的に体験します。クロストークでは、演劇ジャーナリストの徳永京子さんをゲストに迎え、ヌトミックの活動の核心に迫るとともに、創作手法の背景や新作に向けた展望を語り合い、ジャンルを横断する表現の現在地を探る機会になればと思います。

SPTラボラトリーとは
様々なバックグラウンドを持つ人たちが集まり、演劇ワークショップと社会の関わりについて、互いの関心や課題を持ち寄り、思考、実験、育成し合うことを目的とした、世田谷パブリックシアターの人材育成事業です。

【講師からのメッセージ】
ワークショップでは、音と言葉を一つの“タイムライン”に配置し、小さな演劇作品を立ち上げます。音も言葉も、発したり聞いたりするには時間が必要です。その順番や配置を考えることは、劇作や演出、作曲と同じく創作の営みだと思います。今回は、難しい言い回しや複雑な響きは使いません。流れる時間の中に音と言葉を置いていく、そのささやかな行為の先に、演劇のようなものが立ち上がる——そんな4時間です。クロストークと合わせてご参加をお待ちしています。