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『公共の場をつくる〜地域に場を開く3つの取り組み』~SPTラボラトリーレクチャー
概要
世田谷パブリックシアターは、世田谷区がつくった公共劇場です。
開館当初より、公演事業だけでなく、ワークショップ、教育普及事業に積極的に取り組み、地域に開かれた劇場を目指してきました。具体的には、子どもから大人まで誰もが参加できる演劇ワークショップのプログラムを稽古場で開催したり、区内の小中学校の授業の中でワークショップをしたりと、26年間様々な取り組みを展開してきました。
これからも開かれた場をつくり続けるミッションを掲げていくことに変わりありません。しかし、社会の変容とともに、開かれた場の作り方、あり様は多様化しつつあります。そんな今改めて、さまざまな地域で、それぞれの立場から実践している「地域に場を開く」取り組み事例を参照しながら、集まった皆さんと一緒に「公共の場」について考えたいと思います。
昨今、地域社会の変容とともに、世田谷パブリックシアターのようないわゆる公設公営の施設ではない形、つまり草の根的に、またはオルタナティブに、社会のニーズに応じる形で<公共>の場をつくる取り組みが広がってきています。
今回のレクチャーでは、地域も規模も出自も異なる3つの<公共>の場の事例をご紹介し、地域社会の中でアートがどのように公共の場を作り得るのか、集まったみなさんと共に考えていきたいと思います。
ご紹介する事例の1つは、上田市で劇場、ゲストハウスを運営している「犀の角」です。コロナ禍で見えてきたコミュニティの課題に向き合い、地域の市民団体とつながりながら劇場という場のありようを問いかけ直す活動を展開しています。2つ目は、浜松市の「たけし文化センター」。障害福祉の課題に向き合う中で立ち上げた活動から、アートを介在させながらまちを変えていこうとしています。そして、3つ目は横浜市の「横浜パラダイス会館」です。アーティストという立場から場を開き、そこに集まってきた外国人やマイノリティと言われる人など、さまざまな背景を持った人や事象が交差する場をつくっています。
各事例報告とともに、場をつくることになったきっかけ、活動への思い、そして今後の展開についてなどの話もうかがいながら、クロストークの時間もたっぷり用意したいと考えています。参加されるみなさんからもたくさんのご意見をいただきながら進めていければと思います。
プログラム詳細
日程 | 2024年1月14日(日)13:00〜17:00 |
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内容 | 『公共の場をつくる〜地域に場を開く3つの取り組み』~SPTラボラトリーレクチャー |
講師 | 荒井洋文(「犀の角」/一般社団法人シアター&アーツうえだ 代表理事) 久保田翠(「たけし文化センター」/認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ理事長) 蔭山ヅル・スズキクリ(「横浜パラダイス会館」/ArtLabOva) |
場所 | 世田谷文化生活情報センター ワークショップルームA ※会場が稽古場から変更になりました。 |
対象 | どなたでも |
定員 | 40名 ※先着順に受付 |
参加費 | 1,500円 |
参加方法
受付開始と締切
2023年12月1日(金)10:00~
※先着順に受付
お申込み方法
(1)〜(8)をご明記の上、Webフォームよりお申込みください。
(1) 氏名(ふりがな) (2)住所 (3)電話番号 (4)年齢 (5)職業 (6)参加の動機 (7)これまで実施/携わってきた事業、もしくは今後企画しているもの (8)その他連絡事項
Web |
2024年1月14日(日)13:00〜17:00
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お願い事項 |
お申込みいただいた時点で、以下の項目にご同意くださったものといたします。必ずご確認ください。 【お願い事項①】 ・体調が悪い場合は無理をせずにおやすみください。 ・37.5度以上の熱がある場合はご参加できません。 ・マスク着脱はご自身の判断でおこなってください。 【お願い事項②】 ◆お申込み時にお預かりした個人情報は(公財)せたがや文化財団個人情報保護規定により管理いたします。 ◆WS・レクチャー中に取材が入る場合や広報物・出版物・講演・展示等で使用する写真や動画の撮影をする場合があります。 ◆WS中のご見学はご遠慮いただいております。 ◆WS・レクチャー中の写真・動画の撮影および録音はご遠慮ください。 ◆WS・レクチャー中にけがをされた際、主催者側に過失のある場合は加入している保険の範囲内で補償いたします。 ◆他の参加者への迷惑行為などがあった場合はご退出いただく場合があります。 ※感染拡大予防に関する対策は変更する場合があります。 |
講師プロフィール
荒井洋文(「犀の角」/一般社団法人シアター&アーツうえだ 代表理事)
上田市出身。静岡県舞台芸術センター制作部に所属後、上田市で文化事業集団「シアター&アーツうえだ」を発足。演劇を軸とした文化芸術活動のプロデュース等を行っている。2016年、上田市中心商店街の空き店舗をリノベーションし、演劇やライブ等で使用できるイベントスペースとゲストハウスを備えた民営文化施設「犀の角」をオープン。様々な表現活動や地域住民・アーティストの交流の場として運営している。上田市交流文化芸術センター運営協議会委員。
久保田翠(「たけし文化センター」/認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ理事長)
東京藝術大学大学院美術研究科修了後、環境デザインの仕事に従事。重度知的障害のある長男の出産をきっかけに、2000年にクリエイティブサポートレッツ設立。2010年障害福祉サービス事業所アルス・ノヴァ開設。2016年『表現未満、』プロジェクトスタート。2018年たけし文化センター連尺町建設、2022年浜松ちまた公民館開所。2017年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2022年度静岡県文化奨励賞受賞。
蔭山ヅル+スズキクリ(「横浜パラダイス会館」/ArtLabOva)
ArtLabOvaは、蔭山ヅル、スズキクリによる、アーティスト・ランの非営利団体。時間貸しのアトリエをベースに様々なプロジェクトを展開。2010年多文化な下町にあるミニシアター「横浜シネマジャック&ベティ」のとなりに移転し「横浜パラダイス会館」をオープン。2015年より拠点を近隣のこどもたちに無料開放している。
・蔭山ヅル╱アーティスト
横浜出身。美術大学を卒業後、欧州、アフリカ、東南アジアを放浪。1992年ころより自身の制作とアートプロジェクトを開始。1993年より福祉施設内のアート活動に関わる。1996年よりArtLabOvaとして活動している。2009年よりよこはま若葉町多文化映画祭実行委員長。
・スズキクリ/アーティスト
東京巣鴨出身。小中高を世田谷で過ごす。 音楽家として、アートや演劇、ダンス、こどもやしょうがいのある人などとのコラボレーション多数。音や音楽の枠組を考えるプロジェクトを継続的に行っている。1996年よりArtLabOvaとしても活動している。
主催 | 公益財団法人せたがや文化財団 |
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企画制作 | 世田谷パブリックシアター |
後援 | 世田谷区 |
お問合わせ
世田谷パブリックシアター学芸
TEL. 03-5432-1526