お知らせ

2023年9月14日 公演関連お知らせ 演劇 シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16-演劇-に、くによし組が選出されました

2024 若い才能の発掘と育成のために2008年より始まった「シアタートラム・ネクストジェネレーション」。
公募により選出された団体・個人に世田谷パブリックシアターによるバックアップのもとシアタートラムでの上演機会を提供します。
2022年度からは「演劇」と「フィジカル」にジャンルを分け、隔年で募集しています。

この度、vol.16-演劇-のアーティストが決定いたしましたのでお知らせいたします。

シアタートラム・ネクストジェネレーションvol.16-演劇-
くによし組

 


【過去公演】順に『人人』(2020)、『ななめ島』(2023)

 

世田谷パブリックシアター芸術監督・白井晃:選出コメント

國吉さんの作品は、いつも虚実が隣り合わせにある。隣り合わせと言っても、普通の距離感の隣り合わせではなく、本当に隣接していてくっつくように存在している。むしろ虚実がめり込んで存在していると言っても良い。だから一見不条理劇のようにも見えるが、不条理劇ではない。むしろ、國吉さんの世界の登場人物はとても条理にかなっているものだから、これが今の私たちの現実だと思い知らされる。そして、彼らの会話を通して、私たちを取り囲む不条理な世界が浮き上がって見えてくるのだ。
上演予定の、コロナ禍の前に書かれた作品が、改めてシアタートラムの空間の中でどのように現出されるのかとても楽しみだ。もしかしたら、私たちはもっともっと不条理になった世界の中で、國吉さんの世界の清々しさを感じることなるかもしれない。

 

くによし組 プロフィール
國吉咲貴(主宰・脚本・演出・ときどき出演)を中心に2015年に設立、以降25作品を上演。「異常で、日常で、シュール」をコンセプトに作品を上演している。
【近年の上演作品】
・『壁背負う人々』(駒場アゴラ劇場、2023年8月)
・『なんもできない』/『チキン南蛮の夜』(OFF・OFFシアター、2023年5月)

 

國吉咲貴(くによし さき)

俳優・脚本家・劇作家・演出家、埼玉県出身。
受賞歴に、関西演劇祭脚本賞・演出賞(2020年『トランポリンさん』)、若手演出家コンクール優秀賞(18年および20年)優秀賞、佐藤佐吉賞(15年優秀助演女優賞、17年優秀脚本賞(『サバンナモンキーの憂鬱』)、18年最優秀脚本賞(『ケレン・ヘラー』)、19年優秀主演女優賞、21年優秀脚本賞(『人人』)受賞。北海道戯曲賞、せんだい短編戯曲賞、第21回劇作家協会新人戯曲賞、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2016短編部門などで最終候補となる。

くによし組公演以外にドラマ、アニメ、他劇団の脚本・演出なども多数執筆。映像作品に、ABCテレビ・テレビ朝日系「何曜日に生まれたの」スピンオフドラマ、福井放送「はじめてのかがやき 〜北陸新幹線福井・敦賀開業1年前記念ドラマ〜」、テレビ東京「イケメン共よ飯を喰え」、BS松竹東急「悪女のすべて」、関西テレビ「イケドラ」、テレビ東京アニメ「それだけがネック」、テレビ東京アニメ「闇芝居」など。

 

上演は2024年12月を予定しております。
公演詳細は劇場HPにて発表します。ご期待ください。

くによし組公式ページはこちら

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