概要

イザ2019 出演者並び 名前入り国広 400 名前入り

『チック』再演に伴い、この度、昨年12月戯曲リーディングシリーズにて上演された、『イザ ぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』のリーディング公演が決定いたしました!

本作は、『チック』に登場する、ゴミの山に一人住む不思議な少女「イザ」に焦点をあてた作品です。『チック』のサイドストーリー的な要素を持ちながらも、れっきとした独立の作品である『イザ』は、『チック』と同じ原作:W・ヘルンドルフと脚本:R・コアルのコンビにより誕生し、コアルから直接託された小山ゆうなが翻訳・演出にあたり、昨年12月に本邦初演で北乃きい篠山輝信の出演でリーディング公演として上演されました。

少女イザは家を出て放浪生活を続けます。彼女の安住の地はどこに? 彼女を心から愛してくれる人はだれ? 少女の切ない心情がヒリヒリと伝わる情感豊かな作品です。
「イザ」という不思議な魅力の少女を通して、青春期の切ない出来事や、果たせなかった夢を思い出し、今を生きることの大切さ、与えられた生命の尊さを感じていただけたらと思います。

北乃・篠山に次いで今回「イザ」を演じるのは初演・再演の『チック』で「イザ」を演じている土井ケイト、そしてイザの前に現れる様々な「男」を演じ分けるのは『岸 リトラル』(2018)での鮮烈な演技が印象的な、文学座の亀田佳明です。また2人の登場人物の感情に寄り添うようなギターの音色を国広和毅がライブで演奏します。
『チック』の公演期間中に開催される『イザ』もご覧いただき、登場人物たちの側面を双方から見比べて頂けたら、両方の舞台の楽しさが倍増されると思います。ぜひご期待ください。
両日とも、ポストトークが予定されています。
登壇者:小山ゆうな[翻訳・演出] 国広和毅[音楽・演奏]
    柄本時生 篠山輝信 土井ケイト 亀田佳明

 

2018年度公演戯曲リーディング
『イザ ぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』公演ページはこちら

2019年度公演
『チック』はこちら

 

 

スタッフ/キャスト

【原作】ヴォルフガング・ヘルンドルフ 
【上演台本】ロベルト・コアル  
【翻訳・演出】小山ゆうな
【音楽・演奏】国広和毅
【出演】土井ケイト 亀田佳明

『イザ ぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』演出家・出演者コメント

◆小山ゆうな[翻訳/演出]
作家が亡くなる直前に書かれたこの作品は、彼の人生の中での様々な要素が描かれていて、すごく凝縮された作品です。だからこそ詩的な部分もあり、そこがすぐには理解できなくても、触れていくとどんどんわかってくるような、想像力を刺激する、すごく深くて面白い、綺麗な戯曲だと思います。
土井さんは『チック』でもとても魅力的なイザで、すごく大きなものを抱えていて、でもそれを表に出さない、という大変な役を、すごく繊細にライブ感のあるかたちで演じていらっしゃるので、ユーモアもありつつ、ピュアなイザの痛みもしっかり伝わるんじゃないかと思います。
亀田さんは一緒に話し合いながら、作品をより深く掘り下げられる方で一言のキーワードではっとするような表現をして下さり、本番が始まってお客様と触れ合う中でもどんどん変化されていくと思います。
国広さんはやっぱり生き方がかっこいい人なので、それが音楽にも表れていて、信頼しています。彼の歌を聴くだけでも価値があるかもしれないと思うほど、本当にかっこいいんです。
今回、音楽に興味のある方にもお楽しみ頂けるよう、”ライブとリーディング”という形式をとっています。『チック』をお好きな方にご覧いただけたら、改めて気づかれることがいっぱいありますし、ご覧になっていない方も、本当にピュアな気持ちの中にスッと入っていける作品なので、夏にはぴったりだと思います。ぜひご覧ください。

◆土井ケイト[イザ]
初演のときには、『イザ』の戯曲が手元になかったので、『チック』だけを読んで臨ませていただきましたが、イザというキャラクターはすごく深いなと感じました。作っていく時はとても難しくて、稽古しながら探ってきたんですが、最初とずいぶん変わってきているんです。そして今回初めて『イザ』の戯曲を読んで、わたしの考えるイザと“本当のイザ”との違いがわかった部分がすごくあって、そこがターニングポイントになりました。朗読は初めてなので、普段はあまりそんなことしないのですが、亀田さんに助けを求めたんです。そうしたら、本当に親身になっていただき、的確に教えてくださいました。ものすごく感謝しています。演出の小山さんは、頭の中がおもちゃ箱・宝石箱のような方で、いつもきらきらしています。役者一人ではとてもできないところへ導いてくれて、そんな時は「ゆうなさんのおもちゃ箱、ちょっともらいました!」って思うんです。国広さんは、変な人です。天才です。かっこいいし音楽もすばらしいのですが、すごくおもしろい人でトークも楽しみです。わたし自身、読むと泣いてしまうくらい、本当にいい戯曲なので、お客様へそのまま届けられるようにと願っています。

◆亀田佳明[男]
初めて戯曲に触れたとき、圧倒的な言葉の存在にまず驚かされました。イメージをどんどん膨らませていく詩的で、はかない言葉。頭で理解するというより、ただひたすら感じていたいと思える言葉にあふれた戯曲だと思いました。
小山さんとは一度ご一緒したことがあるのですが、作品の本筋をきちんととらえると、後は俳優に歯止めをかけずに、ひろがりを与えてくれる方。それだけに小山さんとの作品づくりはやりがいを感じますし、すごく楽しいです。土井さんは、今回初めましてなんですが、なんて純度の高い俳優さんなんだろうとびっくりしています。お客さんから見て感情移入しやすいピュアなものをしっかりと持たれた俳優さんなんだと思います。そして音楽の国広さん。すでに稽古場でのパフォーマンスに圧倒されています。『岸 リトラル』ではスタッフと役者の関係でしたが、今回は一緒に舞台上でセッションができる!考えただけでワクワクします。この詩的で刺激的な『イザ』を、私もお客様と一緒に楽しみ、一緒に感じられる空間にしていきたいなと、今から本番の舞台を心待ちにしています。

◆国広和毅[音楽・演奏]
『イザ』を初めて読んだ時、感覚的にはとても分かる、けれど細部を正しく理解するのは難しい戯曲だと思いました。後で小山さんの説明を受けて、敢えて多様な解釈が可能なように書かれていることを知り、なるほど挑みがいがあるな、と。イザのモノローグが中心なので土井さんの作り出すイザの性格や声質をヒントに音楽を作り始めました。稽古では土井さんの素晴らしくエモーショナルなセリフに即興的にギターで絡むのがとても楽しい。楽しみすぎかもしれないのでこれから少し冷静に整理していく予定です。小山さんには随分自由にやらせて頂いています。アイデアを上手く拾って頂けるのでさらに提示したくなります。きっと乗せ上手なのでしょう。それから亀田さんの一人多役ぶり!演じ分けるだけでなく沢山の役を通して一本の筋が通っているんです。この辺もお客さんには楽しんで頂きたいと思います。

当日券情報

1.電話予約
公演日当日10:00~開演の2時間前まで世田谷パブリックシアターチケットセンター(電話03-5432-1515 )にて承ります。

2.窓口販売
開演の60分前より、シアタートラムロビーの当日券受付 にて販売します。

※前売券は残席がある限り、前日までご予約を承ります。
【世田谷パブリックシアターチケットセンター】
公演日前日19:00まで、店頭&電話03-5432-1515にて受付
【世田谷パブリックシアターオンラインチケット】
公演日前日23:30まで受付

詳細は、世田谷パブリックシアターチケットセンター(03-5432-1515)までお問い合わせください。

舞台写真

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公演日程表

◎=ポストトークあり。 
登壇者:小山ゆうな[翻訳・演出] 国広和毅[音楽・演奏]
       柄本時生 篠山輝信 土井ケイト 亀田佳明

 

観劇サポート

託児サービス

前売入場券を販売する公演では、基本的に託児サービスがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 2,200円(1名につき)
対象 生後6ヶ月以上9歳未満
申込 世田谷パブリックシアター
TEL 03-5432-1526
委託 キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。
また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

車椅子スペース

車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
申込 劇場チケットセンター
TEL 03-5432-1515

定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。


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