撮影＝久家靖秀

上段左より　深津絵里／内田淳子／麻生花帆／望月康代／立石凉子／ 下段左より　チョウソンハ／瑞木健太郎／高田恵篤／笈田ヨシ／本條秀太郎（三味線）

『春琴』初演　舞台写真撮影＝青木司

鬼才サイモン・マクバーニーが紡ぎ出す21世紀の谷崎ワールド。
世田谷パブリックシアターで上演決定！

世田谷パブリックシアターとコンプリシテとの共同制作により、鬼才サイモン・マクバーニーの演出により2008年2月に世田谷パブリックシアターで初演、2009年3月に再演された『春琴』。
サイモンが読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞、深津が紀伊国屋演劇賞個人賞と、読売演劇賞優秀女優賞を受賞するなど、日本の美や感性に貫かれた緻密な演出による独創的な作品として、高い評価を得ました。

谷崎潤一郎の小説「春琴抄」と随筆「陰翳礼讃」をモチーフにした『春琴』。
幼いころに失明しながらも、三味線の指導者となる春琴と、彼女の衣食住すべてを献身的に世話する奉公人・佐助との究極の愛を描いた物語に、「陰翳礼讃」で谷崎が描いた“陰翳のあやに存在する日本の美学”が織り込まれています。

　俳優の動きを際立たせるシンプルな舞台装置、陰影に富んだ照明、耳に強く残る三味線の音色。洗練された舞台空間で、濃密かつ重層的に繰り広げられる物語。
マクバーニーの美に対する強い意識、日本文化の美学が至るところに凝縮されています。また、幼いころの春琴を人形が演じ、その後は俳優が入れ替わって演じていくというユニークな演出も見どころの一つです。

そして11月ロンドン・バービカン劇場、その後のパリ市立劇場での公演は連日満員御礼。観客を魅了し、無事公演を終えました。世田谷パブリックシアターでの凱旋公演後に台湾公演も予定しています。

今回は、初演時に出演した笈田ヨシの出演が決まり、個性的な出演者10名による見事なアンサンブルによって、さらに見応えのある作品に生まれ変わっています。
まもなく開幕いたします。
ぜひ劇場でお楽しみください。

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「シアターカフェ」にお立ち寄りください！

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11月23日（火･祝）より『春琴』立見発売が決定！詳細はこちらから
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※12月5日（日）上演作品レクチャー開催決定！詳細はこちらから
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※11月1日（月）からの補助席発売のお知らせはこちらから

[演出]　サイモン・マクバーニー
［作曲］　本條秀太郎
［美術］　松井るみ＋マーラ・ヘンゼル　［照明］　ポール・アンダーソン
［音響］　ガレス・フライ　［映像］　フィン・ロス
［衣裳］　クリスティーナ・カニングハム　［人形製作］　ブラインド・サミット・シアター
［プロダクション・マネージャー］　福田純平
［プロデューサー］　穂坂知恵子＋ジュディス・ディマン

[出演]　深津絵里／チョウソンハ／笈田ヨシ／立石凉子／内田淳子／麻生花帆／望月康代／瑞木健太郎／高田恵篤／本條秀太郎（三味線）

世田谷パブリックシアターチケットセンター　03-5432-1515