注目の振付家・ダンサーのソロダンスを上演し、好評を得ている独舞シリーズ。20回目を迎える今回は、ダンスカンパニーBATIKを主宰する黒田育世が登場！
話題作を手掛ける飴屋法水とともに創り上げる、新作に乞うご期待！

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2009年暮れ、「ソコバケツノソコ」のクリエーションに取り組む黒田育世さん、飴屋法水氏に話を聞いた。

?飴屋さんに演出をお願いしたキッカケは？
黒田：ちょうど1年前、「HARAJUKU PERDORMANCE＋」で飴屋さんの作品を初めて拝見して、ぜひ演出をして頂きたいと思ったんです。そこから親しくさせて頂き、飴屋さんとは共通点がたくさんありますが、違う部分もあって、その飴屋さんにしかない部分をお借りして、スケールの大きな作品にしたいと思っています。

?稽古はどんな感じですか？
黒田：手さぐりしながら、ですね。飴屋さんから頂いたキーワードやアイディアで振りを作ったりしながら。でも今のところ「言葉」で進んでいくことが多いです。飴屋さんがおっしゃるには、私は「記憶」や「振り付け」との“親和性”がある。だから、今回はそこから少し離れたところにある身体、振り付けに挑戦しようとしています。それは、自分の創作にはない、新しい方向性です。

?今回は、初めての本格的なソロですね。
黒田：新しい発見があると思います。自分の作品では、決めて突き通すことが多いですが、今回は舞い降りるのを待っている、おおらかな感じです。

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?飴屋さん、ダンスの演出は初めてということですが。
飴屋：そうですね。ダンサーに頼まれて演出することは初めてです。でもオーダーされたからには、そこに意味があるのだろうと思います。ダンスをたくさん見ている訳ではないので、戸惑いと不安はありますが。

?黒田さんはどんな印象ですか？
飴屋：強烈な人ですよね。自分と似ている部分もある。演出力もある人なので、なぜ自分が演出を頼まれたのか、最初は戸惑いました（笑）。「独舞」というのも戸惑いの一つではあります。自分の作品では、少人数でやることはなく、たくさんの人との出会いの中で作っていくことが多いので。でも稽古で育世さんと対話をしながら進めています。

ーご覧頂く方にメッセージをお願いします。
飴屋：ダンス、演劇、とジャンルを限定せず、またダンスとしての意味とは関係なく、何かを感じてほしいと思っています。あと2週間ですが、当日までに何かが見えているようにしたいですね。

（2009年12月27日 世田谷パブリックシアター稽古場にて）
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