『片手の鳴る音』（07年）より

円演劇研究所同期の男優4人で結成された劇団。作・演出の早船聡は、迷い悩みながら確信を持てずに生きている現代の人間像を描きながら、その人の姿に、一縷の希望を託していきます。
本作は、リアリティーある人物像を優れた心理描写で描き、初演時に高い評価を得た作品です。

《サスペンデッズプロフィール》
サスペンデッズは2005年9月に、早船聡を中心に結成されました。メンバーは、伊藤総、佐藤銀平、佐野陽一、早船聡の4人です。現在までに5作品を上演し、今回が6回公演、初の再演となります。
すべての作品の作・演出の早船は、2008年新国立劇場の“シリーズ・同時代”幕開け作品として「鳥瞰図」を書き下ろし、その作劇に高い評価を得ました。また劇団本公演でも、迷い悩みながら確信をもてずに生きている現代の人間像を描きながら、それでも最後には一縷の希望をその人間に託していくという内容、独特の細やかで微妙な空気感の中で交わされる会話に、観客からの注目が集まりつつあります。

≪あらすじ≫
父親が亡くなった後、理髪店を一人で経営している義男には母親の記憶がない。姉の広子は過去の記憶に縛られて子供をつくろうとしない。広子の家出をきっかけに、義男の幼なじみの克己やその妹里美、広子の夫ら周囲の人々との関わりを通して、姉弟は自分の過去を受け入れていく。

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[作・演出]　早船聡

[出演]　佐藤銀平／伊藤総／佐野陽一／冠野智美／白州本樹／伊藤留奈／ほか

劇場チケットセンター　03-5432-1515