地域の物語2019 関連レクチャー
「コミュニティの物語に向き合う3つのアートプロジェクトをめぐって」

世田谷パブリックシアターの「地域の物語」は、一般の方たちと、数ヶ月にわたるワークショップを通じて作品づくりに取り組むプロジェクトです。参加者自身がグループで対話を進めながら考えを深め、そこで出て来たアイデア、誰かに伝えたいと思ったことを言葉や表現として紡いでいくことを特徴とし、コミュニティに暮らす人々の物語を紡いでいくことを目指しています。

このたび、「地域の物語2019」関連レクチャーとして、同じような目的を持ち、コミュニティに暮らす人々とのプロジェクトを行っているシンガポールの2つの団体をご紹介します。

お申込み
2019年3月18日(月)13:00~19:00 受付終了
日程 2019年3月18日(月)13:00~19:00
場所 世田谷パブリックシアター稽古場(三軒茶屋駅前「キャロットタワー」内)
内容 【1】13:00-14:00 ネセサリーステージ(シンガポール)
[トーク]  「“It Takes All Kinds”について」 話し手:セリーナ・ホー(「シアター・フォー・シニアーズ」演出家)

2008年よりシニアを対象にした演劇プロジェクト「シアター・フォー・シニアーズ」を実施しているネセサリーステージの最新作「It Takes All Kinds」(2019)について、演出を担当したセリーナ・ホーさんがご紹介します。(通訳つき)

【2】14:15-15:55 世田谷パブリックシアター(東京) 
[映像上演] 「生と性をめぐるささやかな冒険2018」

世田谷パブリックシアターの「地域の物語」の昨年度の作品を映像上演します。

【3】16:15 -16:45 世田谷パブリックシアター(東京)
[トーク] 「『地域の物語』のプロセス」 話し手:恵志美奈子(世田谷パブリックシアター)

例年15回程度のワークショップで発表まで行う「地域の物語」でどのようなアクティビティを行っているか、またそのプロセスなどについて簡単に紹介します。

【4】17:00-19:00 ドラマボックス(シンガポール)
[トーク] 「“Both Sides, Now”について」 話し手:コック・ヘンウォン(ドラマボックス芸術監督)、ジャーイン・テイ(ドラマボックス・プロデューサー)

2013年から始まった「Both Sides, Now」は、どのように死にたいか―を問いに病院や公団住宅(HDB)などさまざまな場所で、そこに集い暮らす人々の思いを多様なアートフォームに落とし込み、配置し、日常空間を異化させていくプロジェクトです。6月に予定されている次回の企画も含めてお話頂きます。(通訳つき)
団体について ◆ネセサリー・ステージ(The Necessary Stage)
 芸術監督を務めるアルヴィン・タンを中心に、1987年に旗揚げ。シンガポールにおけるプロフェッショナルな劇団の草分け的存在である。演出家、劇作家、俳優らが共同して作品を作り上げるディバイシングの方法を用い、社会問題に鋭く切り込む作品で知られる。
 若者や高齢者をターゲットとした活動も積極的におこなっており、高齢者による劇団「シアター・フォー・シニアーズ」の立ち上げやティーンエイジャー向けのワークショップの開催など、多彩な活動を展開している。さらに、2005年から主催している「M1シンガポール・フリンジ・フェスティバル」や2014年に開始した「オレンジ・プレイグラウンド」などのプロジェクトを通じて、実験的な作品作りのプラットフォームを提供する活動にも取り組んでいる。
 国際的な共同制作にも継続的に取り組んでおり、日本のアーティストとの共同作業としては『godeatgod』(2004年)、『モバイル』(2006年)、『モバイル2:フラット・シティーズ』(2013年)、『SANCTUARY -聖域-』(2017年)がある。また、世田谷パブリックシアターが2003年から2005年に実施したアジア現代演劇コラボレーションプロジェクト『ホテル グランド アジア』に劇団の座付き作家であるハーレシュ・シャルマが参加したり、2007年には『モバイル』をシアタートラムで上演するなど、世田谷パブリックシアターとの関わりも深い。

◆ドラマボックス(Drama Box)
 1990年に旗揚げ。劇場での公演のほか、公団住宅(HDB)や公園、商業施設などのパブリックスペースでのアートプロジェクトを積極的に展開し、コミュニティに深く根差した作品を創造し続けている。「GoLi」(ビー玉遊びの名前)と呼ばれる移動式のテント劇場を用いた上演をおこなったり、シンガポールでは長く禁止されていた観客参加型の「フォーラム・シアター」を特集したフェスティバルを開催するなど、実験的・野心的な活動が特徴的である。
 英語だけではなく、中国語でも積極的に上演をおこなっており、シンガポール国内の中国語劇団はもとより、中国本土、台湾、香港といった中国語圏の劇団やアーティストとも幅広いネットワークを持つ。
 芸術監督のコック・ヘンウォンは、シンガポールの芸術コミュニティの代表として2016年から2018年まで任命議員(特定の職能や分野を代表する形で、選挙を経ないで大統領が任命する国会議員)を務め、国会で活発に論陣を張った。
対象 どなたでも
参加費 無料
定員 各回20名程度 ※先着順に受付
申込み方法 申込み受付開始日より、申込みフォームからご応募ください。

《申込みフォーム利用時のご注意》
・迷惑メール対策などで「アドレス指定受信」・「ドメイン指定受信」・「メールフィルター」など、インターネットメールの拒否設定を行っていると受信できないことがあります。世田谷パブリックシアター (@setagaya-pt.jp)からのメールが受信できるよう、設定の変更をお願いします。
・自動返信メールが届かない場合は、お手数ですが、世田谷パブリックシアター学芸(03-5432-1526)までお電話ください。

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お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
申込時のお願い事項 お申込みいただいた時点で、以下の項目に同意くださったものといたします。ご確認ください。
◆お申込み時にお預かりした個人情報は(公財)せたがや文化財団個人情報保護規定により管理いたします。
◆WS・レクチャー中に取材・撮影が入る場合や、非営利目的の広報物・出版物等の使用を目的に写真・動画の撮影をする場合があります。
◆WS・レクチャー中の写真・動画の撮影および録音はご遠慮ください。
◆お申込み時の必要事項は正確にご記入ください。
◆WS・レクチャー中にけがをされた際、主催者側に過失のある場合は加入している保険の範囲内で補償します。
◆WS・レクチャー中に他の参加者への迷惑行為などがあった場合はご退出いただく場合があります。
備考 [主催] 公益財団法人せたがや文化財団
[企画制作] 世田谷パブリックシアター
[協賛] 東レ株式会社
[後援] 世田谷区
[助成] 文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
国際交流基金アジアセンター アジア・文化創造協働助成