ワークショップ・レクチャー

『演劇と社会』
SPT×ITI レクチャーシリーズ『世界の同時代演劇を知る!』

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『世界の同時代演劇を知る!』レクチャーシリーズとは。
第一線の作品創造から地域に向けた教育普及事業まで行う公共劇場―世田谷パブリックシアター(SPT)と、世界の演劇動向に最も詳しい国際演劇協会日本センター(ITI)の両者がタッグを組んだレクチャーシリーズ。「演劇と社会」「世界の同時代演劇」を柱に、同時代の演劇を知るレクチャーをさまざまな切り口から企画していきます。

『世界の同時代演劇』の情報はこちらから

 
 
日程 2013年
(1)「現代アートと演劇 ― あいちトリエンナーレとパフォーミングアーツ」
9月10日(火)19時~21時
講師:小崎哲哉 (あいちトリエンナーレ2013 パフォーミングアーツ統括プロデューサー)

(2)「社会の変化と演劇の仕事 ― ドイツ語圏のモデルから実践・制度・研究のあいだへ」
10月9日(水)・10日(木)19時~21時 (全2回)
講師:林 立騎(ドイツ語翻訳者)

(3)「演劇と社会を繋ぐ ― 韓国演劇の現在と文化政策の試み」
12月11日(水)19時~21時
講師:木村典子(舞台芸術コーディネーター)
 
 
内容 (1)「現代アートと演劇 ― あいちトリエンナーレとパフォーミングアーツ」
あいちトリエンナーレは2010年の第1回以来、現代アートと舞台芸術を2本の柱としている。非常に結構なことではあるけれど、「柱」同士の交流は案外なされていない。第2回目の今回は、トリエンナーレ全体のテーマ「揺れる大地―われわれはどこに立っているのか」に即して、サミュエル・ベケットの作品、ベケットに影響を受けた作品を中心に演目を編成した。だがアート関係者の内の何人がベケットを知っているのか、いささかならず心許ない……。同様の問いは演劇関係者や演劇ファンにも向けられる。あなたは現代アートをどれだけご存じだろうか?

(2)「社会の変化と演劇の仕事 ― ドイツ語圏のモデルから実践・制度・研究のあいだへ」
近年、「アーティスト・制作者・研究者」という従来の演劇の枠組みにあてはまらない仕事の重要性がますます認められつつある。ドラマトゥルク、演劇翻訳者、都市プロジェクトにおけるリサーチャー等、特定の劇団・劇場・大学に所属しきらず、実践・制度・研究に関する知識と経験を新たに組み合わせて配分する役割が必要とされている。なぜか。それはおそらく、日本における演劇と社会の関係が変化しつつあるからだろう。それはどのような変化で、いかなる課題を含んでいるのか。ドイツ語圏の実例や制度も参照しつつ、日本演劇における「新たなキャリア」の必然性と可能性を考えたい。

(3)「演劇と社会を繋ぐ ― 韓国演劇の現在と文化政策の試み」
2000年以降社会状況の変化のなかで、流れもその役割も多様化している韓国演劇。このけん引役となっているのが国と自治体による「文化政策」。創作を中心とした助成からミュージカルやK-POPなど文化産業の活性化と輸出戦略、そして新たに注目されている社会問題に「コミュニケーション(疎通)」「ヒーリング(治癒)」をキーワードに向き合う文化芸術の可能性と教育。社会の中で様々な機能をはたす時代となった韓国演劇の現在と文化政策を紹介することで、演劇ひいては文化芸術と社会のかかわりを参加者の皆さんと考えてみる。
 
 
場所 (1)世田谷文化生活情報センター ワークショップルーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階)
(2)(3)世田谷文化生活情報センター セミナールーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー5階)
 
 
講師 《プロフィール》
(1)「現代アートと演劇 ― あいちトリエンナーレとパフォーミングアーツ」
小崎 哲哉(おざき てつや)
1955年、東京生まれ。ウェブマガジン『REALTOKYO』『REALKYOTO』発行人兼編集長。写真集『百年の愚行』などを企画編集し、現代アート雑誌『ART iT』を創刊した。京都造形芸術大学大学院研究員、同志社大学講師。本年は、あいちトリエンナーレ2013のパフォーミングアーツ統括プロデューサーも務める。

(2)「社会の変化と演劇の仕事 ― ドイツ語圏のモデルから実践・制度・研究のあいだへ」
林 立騎(はやし たつき)
ドイツ語翻訳者、演劇研究者。アーツカウンシル東京リサーチャー。訳書にイェリネク『光のない。』(白水社)。最新の翻訳はイェリネク『光のない。(プロローグ?)』(『フェスティバル/トーキョー12ドキュメント』所収)。2007年、ベルリン演劇祭主催「若手演劇人のための国際フォーラム」参加。2013年、ドイツITI主催「国際演劇翻訳者ワークショップ」参加。

(3)「演劇と社会を繋ぐ ― 韓国演劇の現在と文化政策の試み」
木村 典子(きむら のりこ)
1963年北海道生れ。97年、語学留学のため渡韓。98年、セゾン文化財団の助成で劇団木花(代表/呉泰錫)で研修。99年以降、同劇団に席を置き、制作・劇場運営を担当。また、日韓舞台芸術交流のコーディネーター、プロデューサー、翻訳者としても活動。近年は韓国の文化芸術に関する原稿などを執筆。プロデュース作品に韓国版『更地』、『海と日傘』(東亜演劇賞受賞)、翻訳書に『坂手洋二戯曲集/屋根裏』(09)などがある。
 
 
参加費 (1)(3)各回1,000円 (2)2,000円
※受講日に会場にてご精算いただきます。
 
 
募集人数 30名程度
※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。
 
 
締切り
 
 
申込み方法 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 [主催] 公益財団法人せたがや文化財団/公益社団法人国際演劇協会日本センター
[企画] 世田谷パブリックシアター/公益社団法人国際演劇協会日本センター
[協賛] 東レ株式会社
 
 
受付は終了致しました。
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