ワークショップ・レクチャー

『世界の同時代演劇』
SPT×ITI レクチャーシリーズ『世界の同時代演劇を知る!』

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『世界の同時代演劇を知る!』レクチャーシリーズとは。
第一線の作品創造から地域に向けた教育普及事業まで行う公共劇場―世田谷パブリックシアター(SPT)と、世界の演劇動向に最も詳しい国際演劇協会日本センター(ITI)の両者がタッグを組んだレクチャーシリーズ。「演劇と社会」「世界の同時代演劇」を柱に、同時代の演劇を知るレクチャーをさまざまな切り口から企画していきます。

「世界の同時代演劇」では、特定の国や地域を取り上げ、その演劇舞踊事情について、基礎的な知識や最新の動向などを学びます。普段知る機会の少ない国を重点的に扱っていきます。

『演劇と社会』の情報はこちらから

 
 
日程 2013年
(1)「『ナパジ・ナパジ』と現代オーストラリア演劇―核・民族・ストーリーテリング」
11月13日(水)19時~21時
講師:佐和田 敬司(翻訳家/早稲田大学教授)

(2)「アラブ・イスラム世界と現代演劇」
11月26日(火)19時~21時
講師:鵜戸 聡(鹿児島大学法文学部准教授)
聞き手:林 英樹(テラ・アーツ・ファクトリー代表・演出)
 
 
内容 (1)「『ナパジ・ナパジ』と現代オーストラリア演劇―核・民族・ストーリーテリング」
一九五〇~六〇年代にオーストラリアの砂漠地帯マラリンガで核実験が行われ、故郷を放射能に汚染されて離散を余儀なくされた先住民たちがいた。『ナパジ・ナパジ』は、アボリジニ俳優トレヴァー・ジェイミソンが、祖父母・両親の苦難の記憶と、今を生きる世代の再生を物語る作品である。『ナパジ・ナパジ』が生まれた背景、現地のコミュニティや実際の証言者たちを巻き込んだオーストラリア国内外での上演の実際、そしてヒロシマ・ナガサキへの言及と、日本で朗読上演された際に観客に与えたインパクトについて紹介する。

(2)「アラブ・イスラム世界と現代演劇」
「アラブの春」による権威主義的独裁体制の崩壊は、イスラム政党の台頭と世俗派との対立を加速させ、エジプトにおいては軍部の介入が更なる混乱を招いています。デモと弾圧が繰り広げられ、若者たちが命を落としていく様子は、植民地末期のアルジェリア演劇が描く世界に恐ろしく似ていると言えるでしょう。アルジェリア・レバノンの文学・演劇を研究する鵜戸聡さんに、変動の現状からカテブ・ヤシンの『包囲された屍体』(1954)まで、演劇的行為の映し出すアラブ世界の様相についてお話をお聞きし、自由に議論をしたいと思います。
 
 
場所 世田谷文化生活情報センター ワークショップルームB(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階)
 
 
講師 《プロフィール》
(1)佐和田 敬司(さわだ けいじ)
早稲田大学教授(演劇学/文化研究)、翻訳家。単著『現代演劇と文化の混淆:オーストラリア先住民演劇と日本の翻訳劇との出会い』(早稲田大学出版部)、共編著『演劇学のキーワーズ』(ぺりかん社)、訳書『オーストラリア演劇叢書』1~12巻(オセアニア出版社)。湯浅芳子賞(舞台翻訳)受賞。

(2)鵜戸 聡(うど さとし)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。アルジェリアの作家・演劇家カテブ・ヤシン(1929-89)を中心にフランス語圏アラブ=ベルベル文学・演劇を研究。F/Tなどでレバノン演劇の字幕翻訳を行う。共著に『シリア・レバノンを知るための64章』『アルジェリアを知るための62章』など。

林 英樹(はやし ひでき)
早稲田大学卒、文化庁派遣芸術家在外研修員としてオランダ(ロイヤルコンセルバトリー)で芸術教育を学ぶ。在学中に演劇集団アジア劇場創立(~1985) 、劇作・演出担当。1990年代より海外でワークショップや国際共同製作実施。1995年よりITIで国際理事、常務理事を歴任、現在は「紛争地域から生まれた演劇」プロデュース担当。
 
 
参加費 各回1,000円
 
 
募集人数 30名程度
※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。
 
 
申込み方法 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 [主催] 公益財団法人せたがや文化財団/公益社団法人国際演劇協会日本センター
[企画] 世田谷パブリックシアター/公益社団法人国際演劇協会日本センター
[協賛] 東レ株式会社
 
 
受付は終了致しました。
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