概要

【最終版】『森 フォレ』メインビジュアル第2弾

宣伝美術:秋澤一彰 宣伝写真:山崎伸康

数々の演劇賞を受賞した『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』に続く
 “「約束の血」4部作”第3弾 待望の上演決定!
ワジディ・ムワワド作の一大叙事詩の集大成に、再び上村聡史が挑む

 

世⽥⾕パブリックシアターではこれまでに『炎 アンサンディ』(2014年初演、17年再演)、『岸 リトラル』(17年戯曲リーディング公演、18年本公演)と、気鋭の劇作家ワジディ・ムワワド作“「約束の ⾎」4部作”シリーズを上演してまいりました。宗教・戦争・歴史といった、⽇本⼈にとっては⼀筋縄ではいかない題材を超越していく、スリリングなストーリー展開と観客を魅了する圧倒的な台詞の響き。そしてなによりそれらを表出していく充実のスタッフワークとキャスト陣の演技。これらが⾼く評価され、数々の演劇賞を受賞するにいたりました。続く第3弾の上演を⼼待ちにする声を多数頂いておりましたが、『岸 リトラル』の上演以来、3年の歳⽉を経て、満を持して『森 フォレ』を上演いたします。

演出を手掛けるのは、『炎 アンサンディ』、『岸 リトラル』を数多くの演劇賞受賞(※1)へと導いた上村聡史。役の心情のみならず、社会・政治背景まで正確に分析して表現する緻密な演出力を生かし、同シリーズの中でも集大成と言える大作『森 フォレ』に挑みます。
またスタッフ陣も『炎 アンサンディ』以来、全員同じ布陣が今作でもまた顔を合せ、最高のスタッフワークで臨みます。

出演には、『岸 リトラル』で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した岡本健一、『炎 アンサンディ』で菊田一夫演劇賞大賞を受賞した麻実れいほか、栗田桃子亀田佳明小柳友といった前2作でその研ぎ澄まされた演技をいかんなく発揮した顔ぶれが並びます。
更に、成河瀧本美織岡本玲松岡依都美前田亜季大鷹明良といった、近年の演劇界を牽引するメンバーが加わり、総勢11名の実力派俳優が集結。世界の歴史の背景に翻弄された人間たちの宿命的な生きざまを一大叙事詩として、2021年の日本にて表出します。どうぞご期待ください。

※1
『炎 アンサンディ』
◆2014年初演
第69回文化庁芸術祭賞 演劇部門 関東参加公演の部 大賞
第22回読売演劇大賞 最優秀演出家賞(上村聡史)
第56回毎日芸術賞 第17回千田是也賞(上村聡史)
第7回小田島雄志・翻訳戯曲賞(藤井慎太郎)
◆2017年再演
第42回菊田一夫演劇賞 演劇大賞(麻実れい)

『岸 リトラル』
第26回読売演劇大賞 優秀作品賞
第26回読売演劇大賞 最優秀男優賞(岡本健一)

 


作品について

本作を生み出した劇作家ワジディ・ムワワドはレバノン生まれで内戦を経験。カナダに亡命後にフランスへ渡り精力的な演劇活動を続けていますが、自己の体験から戦争を背景に自らのルーツを辿る作品を多く発表しています。彼の代表作である“「約束の血」4部作”は家族をテーマに扱った作品群で、その中の一作が2006年に創られた『森 フォレ』です。

母の死により自らのルーツを辿ることになる少女の成長が、人々が繋げる「血の創生」に着目しながら、6世代と2大陸にまたがる壮大な時空間の中に立ち上がる構成を取っています。ときは現代からベルリンの壁崩壊、第二次世界大戦、第一次世界大戦、普仏戦争、産業革命後のヨーロッパまでさかのぼります。二つの世紀をまたぎ、娘から母へ、母から祖母へ、祖母からまたその母へと、戦争の世紀に押しつぶされた声なき人たちの声を現代に響かせます。

 


STORY

1989年11月ベルリンの壁崩壊直後、モントリオールに住むエメ(栗田桃子)にてんかんの発作が起き、知るはずもない第一次世界大戦中のフランス兵・リュシアン(亀田佳明)の名前を口にする。その原因として考えられるのは、妊娠中のエメの脳に生じた悪性腫瘍がその原因として考えられ、エメが生き延びる為には、堕胎を選択するしかなかったが、彼女は出産を決断し、娘ルーを産んだ。その後エメは意識不明の状態に陥り、15年後に息をひきとった。

20歳に成長した娘ルー(瀧本美織)は、偶然にも母エメと同じ形をした第二次世界大戦時の被害者の頭蓋骨を所持するというフランスの古生物学者ダグラス(成河)の来訪により、母の死の真相を、父バチスト(岡本健一)から聞くことになる。「母エメは双子を妊娠したが、男児の方が、エメの子宮から脳へと移り住み、まるで、その男児が悪性腫瘍を引き起こしたようだ」と。

ダクラスの説得により、ルーはカナダ北部セント・ローレンヌ川の畔に住む、母を捨てた祖母リュス(麻実れい)に会いに行くことになるが、さらにリュスの母が第二次世界大戦をレジスタンスとして生きたリュディヴィーヌ(松岡依都美)であるということを知る。ルーとダグラスは偶然に導かれながら、自らのルーツを探るために、フランスへと旅立って行く……。

 


演出・上村聡史からのメッセージ

再びワジディの台詞に出会えることを大変嬉しく、改めて、想像力というものが、いかに人生にとってかけがえのない産物かということを思わせてくれる氏の世界観に、表現の可能性を感じ、演出できる喜びを噛みしめています。

いつもながらの、個人の小文字の物語と歴史の大文字の物語が交差する作劇は、深遠な想像を喚起することはさることながら、今作は、前二作の中東をイメージした舞台設定から、ヨーロッパへと舞台を移します。時間軸も、産業革命後の資本社会が台頭する1870年から、第一次・第二次世界大戦という戦争の世紀を潜り抜けて、閉塞感漂う神なき現代までの約150年が描かれます。とりわけ、『森 フォレ』は“女性の身体”が重要なキーワードとなっていて、愛や憎しみ、不安や渇望といった普遍的な感情が、脳、血、顎、腹、肌、性器、心臓といった身体のパーツへと反映され、それら身体の神秘と可能性が物語を大きく突き動かしていきます。その純然たる身体と感情の迸りを、“約束の継承”とも言うべきテーマへと繋げ、熱量と詩的な奥行きを感じる、歴史と個人の一大叙事詩として、今の時代に仕立てたいと思います。

これまでの『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』を共に創りあげた心強いスタッフ・キャストと、今回が初参加になるキャストとの刺激的かつ鮮度ある組み合わせで、本シリーズの集大成となるべく醍醐味に、どうぞご期待ください。

スタッフ/キャスト

【作】ワジディ・ムワワド 【翻訳】藤井慎太郎
【演出】上村聡史

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ワジディ・ムワワド
ⒸSarah Moon

上村聡史
Ⓒ秋倉康介

 

 

 

 

 

 

 

【美術】長田佳代子 【照明】沢田祐二 【音楽】国広和毅 【音響】加藤温 【衣裳】半田悦子
【ヘアメイク】川端富生 【アクション】渥美博 【演出助手】生田みゆき 【舞台監督】大垣敏朗

 

【出演】
成河 瀧本美織 /
栗田桃子 前田亜季 岡本玲 松岡依都美 / 亀田佳明 小柳友 大鷹明良 /
岡本健一 麻実れい

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世田谷パブリックシアター/シアタートラムでは、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、十分な安全対策を行い、館内の衛生管理につとめております。
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メインビジュアル第1弾(画:榎本マリコ)/チラシ

 

【最終版】『森フォレ』チラシ表面

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ツアー情報

名古屋公演
会場:日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
日時:2021/7/28(水)17:00
(お問い合わせ メ~テレ事業:052-331-9966 10:00~18:00/土曜・祝日休)

兵庫公演
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
日時:2021/8/7(土)・8/8(日・祝)各日13:00
(お問い合わせ 芸術文化センターチケットオフィス:0798-68-0255 10:00~17:00 月曜休/祝日の場合翌日)

 

動画

公演日程表

◎=終演後ポストトークあり
登壇予定者 
7/16(金)14:00 上村聡史、成河、岡本健一/野村萬斎(世田谷パブリックシアター芸術監督)
7/22(木・祝)14:00 上村聡史、成河、瀧本美織、岡本健一、麻実れい

観劇サポート

託児サービス

世田谷パブリックシアター、シアタートラムで行われる、前売入場券を販売する公演では基本的に託児サービスがございます。

料金 2,200円(1名につき)
対象 生後6ヶ月以上9歳未満
申込 03-5432-1526 世田谷パブリックシアター
ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。また、障害のあるお子様についてはご相談ください。
委託 キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

車椅子スペース

世田谷パブリックシアター、シアタートラムとも車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
申込 03-5432-1515 劇場チケットセンター

ご利用希望日の前日の19時まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。