概要

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気鋭の演出家×注目のキャストでおくる
一生に一度、絶対に忘れられない少年2人のひと夏の旅

世界中で愛されている児童文学書「Tschick」(邦題「14歳、ぼくらの疾走:チックとマイク」作:ヴォルフガング・ヘルンドルフ)を舞台化した『チック』は2011年の初演から本国ドイツで今もなお上演を重ねる話題作です。14歳の少年の目を通して描かれる世界は、等身大の思春期の悩みだけでなく、現代社会の光と影までも鮮やかに映し出し、多くの反響を呼んでいます。
本邦初演となる今回、演出を務めるのは世田谷パブリックシアター初登場となる、ドイツ・ハンブルク出身の注目の演出家・小山ゆうな。長年上演を切望してきたこの作品で自ら翻訳も手掛けます。小山は本作を「14歳という良い事も悪い事もビビットに感じられる時期の少年達を通して、社会の一般常識やルールがいかに、その枠から外れてしまった者にとって残酷か、本当に大切な事を見失わせる可能性を秘めているかを描いた作品」と捉えます。
そしてキャスト陣には魅力的な面々がそろいました。ドイツ版でもあえて大人の俳優が演じたように、思春期真っただ中の“14歳”の少年、少女役を演じるのは、その時代を少し前に通り過ぎてきた柄本時生、篠山輝信、土井ケイトというフレッシュで個性豊かな3人。彼らを取り巻く様々な“大人”を次々と演じ分けるのは実力派の大鷹明良とあめくみちこ。
懐かしくも胸が痛く熱くなるようなひと夏の冒険物語が、シアタートラムの空間いっぱいに広がります。青春真っただ中の方にも、そしてその時代を駆け抜けてきた大人の方たちにもぜひご覧いただきたい作品です。

公式ツイッター= @Tschick2017

 

<あらすじ>

少年2人の思い出の夏には、狂気と切なさがつまってる……

14歳の冴えない少年マイクは喧嘩ばかりの両親と、退屈な学校生活の毎日に出口のないような息苦しさを感じていた。だがある日そんな生活を一変させる出会いが彼に訪れた。それは転校生のチックだ。彼はロシアからの移民で、風変りで問題児。チックは突然マイクの家を訪ねてくる。「乗れよ」チックが盗み出したオンボロなラーダ・ニーヴァに乗り込み2人はひと夏の旅に出る。
これまで見えていた世界とは全く違う新しい景色と、新しい出会いが彼らを待っていた!


 

『チック』開幕!
青春真っ盛りの人も、“元14歳”の人も、みんなの気持ちがピュアになる!

暑さを吹き飛ばす、気分爽快の舞台『チック』がついに8月13日、開幕しました。少年二人の冒険物語に、日常を一時忘れて、クスリと笑ってホロリと泣いて……。そして観終わった後、私たちが生きているこの世界が少し愛おしくなり、明日からも頑張るエネルギーが沸くような作品に仕上がりました! なぜこの物語は全世界の人の心を惹きつけてやまないのか、その訳をぜひ劇場に見つけにいらしてください。

*8/13 舞台写真を公開しました。「舞台写真」タブからご覧ください。

スタッフ/キャスト

【原作】ヴォルフガング・ヘルンドルフ 【上演台本】ロベルト・コアル 
【翻訳・演出】小山ゆうな 
【出演】柄本時生 篠山輝信 土井ケイト あめくみちこ 大鷹明良

 

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柄本時生

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篠山輝信

 

 

 

 

 

 

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土井ケイト

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あめくみちこ

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大鷹明良

 

 

 

 

 

 

【美術】乘峯雅寛 【照明】成瀬一裕 【音響】尾崎弘征 【衣裳】樋口藍
【ヘアメイク】馮啓孝 【演出助手】五戸真理枝 【舞台監督】髙橋良直

コメント

『チック』2017年8月13日(日)に開幕しました!
翻訳・演出をつとめるドイツ出身、期待の“ネクスト・ジェネレーション” 小山ゆうなさんと、
14歳の少年を演じる柄本時生さんと篠山輝信さん、
またこの2人を取り巻く人物約20役を演じ分ける土井ケイトさん、あめくみちこさん、大鷹明良さんの
初日公演を終えた心境、また作品・ご自身の役の魅力について語ったコメントをお届けいたします。

 

▼小山ゆうなさん
翻訳・演出

『チック』の原作者ヘルンドルフは、自身に脳腫瘍が見つかった後に、死を強く意識しながらこの14歳の少年二人の物語を書きました。登場人物たちの背景にはドイツの重い歴史がありながらも、若者たちはそれを悲観せずに、ただ生まれつきそうだった現実として受け入れています。その中で人々が生きている姿を描き、ユーモアいっぱいにきっと誰もが共感できるエピソードを積み重ねていったことが、他にありそうでないこの作品の魅力となったのだと思います。
今日はお客様からたくさん笑いや反応をいただいて、それと呼応するように役者たちもさらに生き生きとしていました。柄本さん、篠山さん、土井さんの若者3人がとても可愛らしく、また大鷹さんとあめくさん演じる大人たちが彼らの世界を大きく包み込んでいます。毎日稽古で見ていたのに、今日も新たな発見があり、魅力の尽きない作品だと感じています。

▼柄本時生さん
チック(アンドレイ・チチャチョフ)

疲れました。でも僕より疲れているのは、台詞の多い篠山さんだと思います(笑)。「何かが壊れたらいい」ということをずっと考えながらやっていて、今日は良い初日でしたが、でも初日ということで構えてしまった自分もいて悔しい思いもあるので、これからも日々試して、壊していきたいです。
この作品の魅力は“14歳”というところで、やっぱり思春期って面白いです。ちょうど人の琴線に触れるような年齢ですよね。ドイツが舞台の作品ですが、どの国でも14歳って同じなんだなと思います。

▼篠山輝信さん
マイク・クリンゲンベルク

登場人物たちは、マイク君もチック君もみんな色々なものを抱えていますが、でもそこには常にユーモアがあって、寓話的で、素敵なお話だと改めて感じました。
マイク君はお客様に語りかけながら舞台を進めていくのですが、今日の初日では笑いが起きたり、真剣に聞いてくださって深い沈黙になったり、問いかけたら「うん」ってうなずいてくれた方もいました。お客様一人一人とキャッチボールをしながら、劇場という同じ空間で時間を過ごして、お芝居を一緒につくっていける楽しい役なので、これからも一期一会のお客様との出会いを楽しみたいです。

▼土井ケイトさん
イザ/タチアーナ/看護士 ほか

本当に面白いけど不思議な台本で、演出プランも今までに経験したことのないものだったので、どうなるんだろうと思っていたら、お客様の反応がいいこといいこと! 小山ゆうな流石! って思いました。
この作品に出てくるキャラクターはみんな孤独や偏見の中で必死に生きていて、チックとマイクを取り巻く一人一人にもストーリーがあるので、感情移入できる人物が観る人によって違うと思います。私は、マイクのお母さんが言う「他人なんてクソくらえ、大事なのは自分が幸せかどうか」という台詞に、いつもハッとさせられますし、励まされます。

▼あめくみちこさん
母/フリーデマンの母/カバおばさん ほか

この独特な戯曲の、独特なユーモアと愛を、お客様が入って緊張感もあるなかでどれだけ伝えられるだろう、伝わったらいいなぁと思っていました。そして今日、お客様が楽しんでくださっているということがだんだんと伝わってきて、背中を押してもらったように感じました。
一人の役者が色々な役を演じるのもこの舞台の面白いところです。お父さんが子どもとして出てきたり、マイクの母役の私がアイスクリーム屋さんや“カバおばさん”を演じて、でも結局アル中の母に戻ったり。そのバランスが絶妙な作品だと思います。

▼大鷹明良さん
父/フリーデマン/フリッケ/ライバー ほか

皆さんには「芝居をつくりに来ませんか?」と言いたいです。今日改めて実感したのですが、このお芝居は舞台上だけで完結するものではなくて、どういう芝居になるか、最終的な道筋はその日のお客様次第です。
チックとマイクはこの社会からはみ出したアウトローで、誰からも理解されないと自分たちでは思っていますが、実は色んな人から興味を持たれています。僕が演じる6歳から100何歳までの役も、それを伝えるためにあると思っています。心を閉ざしてしまった人の交流を通して、最後、人間のるつぼというか、大きなことを言ってしまうと、世界の縮図、生と死の縮図が舞台の上に立ち上がれば最高だと思っています。

当日券情報

1.電話予約
当日朝10:00~開演の2時間前まで世田谷パブリックシアターチケットセンター(電話03-5432-1515 )にて承ります。

2.窓口販売
開演の1時間前より、シアタートラムロビーの当日券受付にて販売します。

※前売券は残席がある限り、前日までご予約を承ります。
・世田谷パブリックシアターチケットセンター
公演日前日19:00まで、店頭&電話03-5432-1515にて受付
・世田谷パブリックシアターオンラインチケット
公演日前日23:30まで受付

詳細は各公演日当日の10:00以降に、世田谷パブリックシアターチケットセンター(03-5432-1515)までお問い合わせください。

◆チック通信

『チック』をより楽しむための情報をお届けする“チック通信”。
随時更新していきますのでどうぞお見逃しなく!

 


チック通信vol.6 【ついに8/13(日)開幕!『チック』稽古場レポート】

今回は、開幕まであと10日を切ったある日の稽古についてレポートします!

稽古場には本番さながらのステージセットが準備されていました。中央には回転する盆舞台、ある演出の仕掛けとしてセットされている屋根のような宙吊りのボード、そして舞台上のいたる所に置かれている沢山の小道具……。

この日は通し稽古という、本番と同じ段取りで初めから終わりまで一度も止めずに行う稽古で、実際に稽古場を暗転させた状態からスタートしました。開始早々、マイクを演じる篠山輝信さんの膨大な台詞。「俺の言ってる事わかりにくいですか?」「まだ説明してなかったよね。」といった観客に直接話し掛ける台詞を、稽古場にいる一人一人の目をまっすぐ見て話す篠山さんの姿が印象的です。会場となるシアタートラムは客席と舞台の距離がとても近い劇場。この劇場の特徴を一層惹き立てるような演出です。

また他にも『チック』では空間を駆使した演出を沢山楽しむことができます。出演者が盆舞台を活かしたシーン転換を行ったり、劇中でライブカメラを撮影したり……ほかにも少年2人が旅する車に観客も一緒に乗っているような感覚を味わえたりと、仕掛けが満載です。期待の演出家・小山ゆうなさんの遊び心溢れる世界を是非劇場で体感してみてください。

篠山さんのモノローグと共に、次々と舞台上に現れるのはチックとマイクを取り巻くキャラクターの濃い登場人物達。以前のチック通信でも紹介したように『チック』では土井ケイトさん、あめくみちこさん、大鷹明良さんの3名で20人近い人物を演じ分けます。いつの間にか違う衣裳で次の役を演じている3名に驚き、「次はどんな役なのだろう……」ときっと期待が高まっていくはずです。

そんな中、登場シーンで強烈なインパクトを放つのは柄本時生さん演じるチック。何を考えているのかわからない不思議な雰囲気を醸し出していますが、話が進むにつれ徐々にチックの優しさが垣間見えてきます。また旅先で出会う人達はユーモアがありながらも温かい人ばかりで、きっとお気に入りのキャラクターやシーンが見つかります。

公演は8/13(日)から27(日)まで。その後9/5(火)、6(水)には兵庫公演もあります。劇場でお待ちしています!

 


 チック通信vol.5【豆知識~『チック』に登場する楽曲~】

原作「Tschick」は2010年にドイツで出版、26カ国で翻訳され200万部を超えるベストセラーを記録。その後ドイツで舞台化され、国内のほとんどの公共劇場で上演されるなど大ヒットを記録しました。そしてついに今年の夏、シアタートラムで日本初演を迎えます。

ドイツの中学生が主人公というと一見遠い世界のようにも感じますが、現代の14歳をリアルに描いている本作には日本でもなじみのある楽曲やアーティストも登場します。今回はその楽曲や歌手をご紹介。みなさんも聞き覚えがあるのではないでしょうか。

 

【渚のアデリーヌ/リチャード・クレイダーマン】

チックが“借りてきた”車に残っていたカセットテープに収録されていた曲。チックとマイクがまだ生まれる前の時代の曲だが、旅の節目節目でこの音楽がかかる。

(原題 Ballade pour Adeline)フランスのピアニスト、リチャード・クレイダーマンのデビュー曲。1976年に発表し世界中で大ヒットした。誰もが一度は聞いたことのあるピアノのインストゥルメンタルの名曲。

[渚のアデリーヌ ミュージックビデオ]

 

【Beyonce(ビヨンセ)】
マイクが心を寄せるクラスメイトのタチアーナはビヨンセが大好き。

マイクもそんなタチアーナに寄り添おうとビヨンセの曲を聴くようになるが…?

1981年アメリカ合衆国出身、97年R&BグループDestiny’s Child としてデビューし2003年からソロ活動を開始。ファーストシングル「クレイジー・イン・ラブ」が8週連続ビルボード・ホット100シングルチャートで1位を記録した。Destiny’s Child時代を含め、グラミー賞を10回以上受賞、2017年のグラミー賞では双子を授かったお腹に、女神のような衣装をまといパフォーマンスを行い日本でも話題を呼んだ。現在でも社会に多大な影響を与えるパワーウーマンのひとり。
[Beyonce公式インスタグラム]@Beyonce

 

【Destiny’s Child(デスティニーズ・チャイルド) / Survivor(サバイバー)】

1997年にデビュー、2005年の解散までアルバム3000万枚以上を売り上げ、当時のアメリカを代表する女性R&Bグループと言える。Survivorは代表曲のひとつ。2001年に発売され400万枚以上を売り上け、全米、全英ともに1位を記録し当時日本でも大ヒットした。

[Survivorミュージックビデオ]

 

【The White Strips(ザ・ホワイト・ストライプス)】

夏休みに両親が外出し、家にひとりきりになったマイクが夏休みを満喫しようとかけた曲のバンド。

1997年に姉弟で結成されたアメリカのロック/ブルース・デュオ。ザ・ストロークスと共に、ガレージロック・リバイバルを代表するバンドとして知られる。2011年の解散までにリリースしたアルバムのうち『Elephant』、『Get Behind Me Satan』、『icky thump』の3作はグラミー賞を受賞。いくつかの楽曲で映画『エターナル・サンシャイン』の監督ミシェル・ゴンドリーがミュージックビデオのディレクションを行っている。

[The White Strips/Icky Thump]

 

[The White Strips/Dead Leaves And The Dirty Ground]

 

好きな子のお気に入りの歌手の曲をがんばって聴いてみたり、自分よりもかなり上の世代の音楽を聴いて、黄昏てみたり…『チック』の音楽にまつわるシーンは、きっと国と世代を超えて共感できるはずです。どうぞお楽しみに。

 


チック通信vol.4 【原作者が作品に込めた想い―翻訳・演出 小山ゆうなが紐解く―】

舞台『チック』の原作となる児童小説「Tschick」。早世したドイツの作家ヴォルフガング・ヘルンドルフが脳腫瘍を宣告された直後に書いた作品だと言うことは、本作の重要なキーとなっています。

ヘルンドルフは1965年ハンブルク出身で、イラストレーターとしても名を馳せています。彼は病名を知らされ、長くは生きられないことを悟った後に、もともと短編として書いていた作品を長編の児童小説へと発展させました。こうして2010年に発表された本作「Tschick」は、ドイツ国内で1年以上にわたりベストセラーを記録、世界26ヶ国で翻訳され、2013年にも日本で出版(邦題「14歳、ぼくらの疾走:マイクとチック」小峰書店)、200万部を超える売り上げを記録しています。ドイツ児童文学賞、クレメンス・ブレンターノ賞、ハンス・ファラダ賞も受賞しました。ちなみに彼は、闘病しながら執筆活動を続けていましたが2013年に48歳の若さで自ら命を絶ちました。

死を意識したヘルンドルフが、14歳の少年2人の冒険ストーリーを通して伝えたいこととは何だったのか、そしてドイツ国内のみならず国境を越えてたくさんの人の心に響いている理由を『チック』の翻訳・演出の小山ゆうなさんはこのように語っています。

 

「14歳という良い事も悪い事もビビットに感じられ、様々な事が凝縮される時期の少年達を通して、社会の一般常識やルールがいかに、その枠から外れてしまった者にとって残酷か、本当に大切な事を見失わせる可能性を秘めているかを描いた事が多くの人の心をとらえ、国をこえ、時代をこえ、本だけで26カ国語に訳され、演劇もドイツではやられていない公共劇場は無い程の広がりを見せている。―中略―チックは、ロシアからの移民だ。とはいえチックはその事を悲観する事なく、ただ生まれつきそうだった現実として受け入れている。しかし彼に与えられた環境が彼を孤立させている事は間違いなく、ドイツには多くのこのような厳しい環境に身を置く移民がいる。―中略―

本作品にはこのようなドイツの重い歴史を背景としたエピソードもあるが、重い歴史が中心的テーマにはならず、あくまで当たり前の事として存在し、きっと誰もが共感出来るエピソードを積み重ね、その中で人々が生きている姿を描き、その事が他にありそうでないこの作品の魅力となり、様々な賞を受賞し高い評価を受ける作品とさせている。―中略―

複雑に絡み合い、真実や大切な事を見失いそうになる現代社会で、どう生きるのか、死を意識したヘルンドルフが、正に疾走する少年達に重ねて、生きる事について全エネルギーを注いで紡ぎだした美しい言葉一つ一つにヒントが見いだされ、日本のお客様の心をとらえるものとなる事を祈っている。」

 

原作は児童文学ですが、決して子どもだけに向けられた作品ではありません。ドイツでは舞台版も大ヒットし、14歳の役をあえて大人の俳優が演じることで、幅広い年齢の観客から大きな共感を呼びました。ドイツの歴史や移民問題を背景に置き国を越えて共感されているストーリーを、ドイツ出身の小山ゆうなさんによる翻訳・演出を通して、柄本時生さん、篠山輝信さんをはじめとした“大人”のキャストが描く日本初演の『チック』。どうぞご期待ください。

 

4 yunakoyama7438<翻訳・演出:小山ゆうな>
ドイツ ハンブルグで生まれ、幼少期をドイツで過ごす。早稲田大学第一文学部演劇専修卒業。劇団NLT演出部を経てフリーに。アーティストユニット「雷ストレンジャーズ」を主宰する。最近の演出作にシュニッツラー『緑のオウム亭—1幕のグロテスク劇—』(17年)、イプセン『フォルケフィエンデ 人民の敵』(15年初演、「テアトロ」渡辺保氏の“今月のベストスリー”に選ばれ、16年『国際演劇祭—イプセンの現在』に招聘され再演)、ラティガン『ブラウニングバージョン』(14年)、劇団銅鑼公演・別役実『はるなつあきふゆ』(15年)などがある。作品上演の度に評価を高める、いま最も注目すべき若手演出家の一人。

 


           チック通信vol.3 【チックとマイクを取り巻くヘンな人々】

今回は出演者と登場人物にスポットをあてます!

『チック』の出演者は、柄本時生さん、篠山輝信さん、土井ケイトさん、あめくみちこさん、大鷹明良さんの5人。そのうちチック役の柄本さん、マイク役の篠山さん以外の3人は10数役の登場人物に次々と扮して、チックとマイクの夏の旅を表現していきます。

続いてチックとマイク、そして彼らが旅の途中で出会うちょっと不思議な人々をご紹介します。まずは夏休みに旅に出る14才の少年たち。風変わりで問題児のロシアからの移民チックを柄本時生さん学校であだ名も付けられず退屈な奴だと言われているマイクを篠山輝信さんが演じます。役柄も対照的ながら、稽古場で拝見する柄本さんと篠山さんご自身も異なる魅力を発散されている対照的なお二人で、稽古の合間も楽しそうにおしゃべりしている二人の掛け合いはまるでチックとマイクそのもの!いつも和やかな雰囲気に包まれています。

そしてこの少年二人を取り巻く登場人物たち

マイクの母親‥アルコール依存症でリハビリ施設に通っているが、マイクにとってはどうしても嫌いになれない大切な存在。明るく、マイクいわく「ユーモアのセンスがある」。

マイクの父親‥妻がリハビリ施設に行っている間、マイクを一人残して不倫旅行に出掛けてしまう。

タチアーナ‥マイクが心を寄せるクラスメイトで、マイクいわく世界一の美少女。

イザ‥旅の途中に出会う、恰好は汚いが利発な少女。少しの間、二人と一緒に旅をしてチックとマイクに強烈な印象を残す。

フリーデマンとその家族‥旅の最初に出会った6歳の男の子とその家族。仲の良い親子で、おなかのすいたチックとマイクに嘘みたいにおいしいごはんを食べさせてくれる。

フリッケ‥いきなりチックとマイクの車に向かって銃撃してきたおじさん。フリッケの話はどこまで本当なのかわからないのだが二人に人生のアドバイスをくれる。

おばさん‥旅の緊急事態になったときに二人を助けてくれるおばさん。言語セラピストで強烈なキャラクターだが、旅で出会った中で「いちばんいい人だった」とマイクは言っている。

他にも個性豊かな登場人物が沢山。これらの人物を、さいたまネクストシアター出身、蜷川幸雄演出で鍛え抜かれた新星・土井ケイト観客をひきつける演技に定評のあるあめくみちこ変幻自在の演技力を持つ大鷹明良が演じ分けます。なんと3人で17役!!? 子どもから大人まで全く異なる人物を次々に演じ分ける3人、どの役もキャラクターが濃いので、是非その変貌っぷりをお楽しみに! ベルリンでのチックとマイクのまわりのステレオタイプな“大人”と、旅先で出会う自由な大人たちのコントラストも、作品の見どころです。

青春の切なさのなかにも面白い要素が沢山含まれている『チック』
子どもから大人まで、皆様が楽しめる作品です。


チック通信vol.2 【14歳の少年2人が旅に出るロードムービー風舞台『チック』】

「チック通信vol.1」でもご紹介したように、『チック』は14歳の少年2人が車で旅に出る物語。地図も持たず好奇心に任せて冒険する「ロードムービー風舞台」です今回、14歳を演じる柄本時生さんと篠山輝信さんに初めて『チック』を読んだときの感想を伺ったところ、ある映画を思い出したとお話されていました。そんな『チック』に通じる時代を越えて愛される名作映画や小説たちをあらすじとともにご紹介していきます。

 

1.「大人は判ってくれない」大人は判ってくれない amazon150px
1959年に公開されたフランソワ・トリュフォー監督のフランス映画。
恵まれない家庭で育ち、学校でも心を閉ざしてしまった12歳の少年が、やがて盗みを犯したために両親によって少年鑑別所へ送られてしまい、脱走を試みる物語。
http://amzn.asia/ajv0dsf

 

 

 

ライ麦畑1 150px2.「ライ麦畑でつかまえて」
1951年に出版された、J・D・サリンジャーの長編小説。
成績不振で退学が決まった16歳の少年が、寮を飛び出し3日間放浪したのち家に帰るまでを描いた物語。

 

 

 

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3.「スタンド・バイ・ミー」
1986年公開のアメリカ映画(原作はスティーヴン・キング「THE BODY」)。
家庭に問題を抱えた4人の少年が、好奇心から死体を探しに旅に出る物語。
http://amzn.asia/eGOFU4l

 

 

 

この3作品は、「子どもが抱く大人への反抗心」、「外の世界へ足を踏み出す好奇心、冒険心、緊張感」など共通する部分があり、現在でも共感を呼び永く愛されています。

舞台『チック』もこのロードムービーや小説と同じように、14歳の2人のひと夏の冒険を通して、国や世代を越えて共感できる作品です。また、『チック』と同じ原作 邦題『14歳、ぼくらの疾走 マイクとチック』(小峰書店)を元にした映画『50年後のボクたちは』では実際に10代の少年が演じ、まさに疾走感と切なさがつまったロードムービーに仕上がっています!9/16(土)~公開、監督はファティ・アキン。(配給:ビターズ・エンド)舞台版だけでなく、映画版、原作小説もご一緒にお楽しみください。

そんな誰しもがちょっとノスタルジックな気持ちで思い出してしまう映画のような作品が舞台に登場するのがこの『チック』です。『チック』では映画や小説では味わえない、舞台ならではの「ライブ」感を思う存分味わってください!観客もラーダ・ニーヴァに乗りこんで、チックとマイクと一緒に旅を体験するような特別な仕掛けがあるかも!?劇場でしか味わえないひと夏の冒険ぜひ劇場に足を運んでお確かめください!お待ちしています!

 *映画「50年後のボクたちは」公式HP http://www.bitters.co.jp/50nengo/

 


        チック通信vol.1 【得体の知れないチック・あだ名がつかないマイク】

14歳の冴えない少年マイクは、アルコール依存症でリハビリ施設への入退院を繰り返す母親と、浮気ばかりの父親との生活に息苦しさを感じていた。学校でも特に目立たず友達もいない。同じクラスの“世界で一番きれいな女の子”タチアーナの誕生日パーティーにも、クラスメイトがほとんど招待されているのにマイクは招待してもらえず、すっかり落ち込んでしまっていた。 だがある日そんな生活を一変させる出会いが彼に訪れる、それは転校生のチックだった。彼は兄とロシアからドイツにやってきた移民で、転校初日から二日酔いで登校するような問題児。そのアルコールの臭いは、イヤになってもどうしても嫌いになれないマイクの母親と同じ臭いでドキッとしたが、チックの第一印象は最悪で、マイクも他の同級生と同じように彼の事は好きになれないままだった。一方チックはなぜかマイクにまとわりついてくる。
夏休みが始まる日、チックは突然マイクの家を訪ねてきた。これから一人寂しく夏休みを送るつもりでいたマイクはチックにうまく説得され、彼が盗み出したオンボロなラーダ・ニーヴァ(*)に乗り込んで、一緒に旅をはじめることに。 チックとマイクは、旅の中でこれまで見えていた世界とは違う新しい景色や人々と出会っていく…

*ラーダ・ニーヴァ…ロシアのSUV。プーチン大統領の愛車としても知られている。

メディア情報

▼劇評
9/7(木)週刊仏教タイムス
8/23(水)日本経済新聞 夕刊
8/23(水)毎日新聞 夕刊 
8/22(火)読売新聞 夕刊

▼公演レポート
8/17(木)エンタステージ―柄本時生と篠山輝信が紡ぐ、狂気と切なさがつまったひと夏の冒険譚!『チック』公演レポート
8/17(木)エントレ―絵本のようにキュート! そして学生時代を思い出してしまう 舞台「チック」観劇レビュー
8/16(水)ステージナタリー―14歳の忘れられない夏を描く、柄本時生&篠山輝信「チック」開幕

8/15(火)e+SPICE―柄本時生&篠山輝信ほか実力派キャストによる舞台『チック』初日レポート
         ~「どこか連れて行こうか?」

▼インタビュー・公演紹介など
8/23(水)18:10~19:00 NHK総合「首都圏ネットワーク」内 公演、ポストトークの様子
*報道番組につき、予告なく変更される場合があります。
8/18(金)リンネル 柄本時生インタビュー
8/10(木)毎日新聞 夕刊 小山ゆうな インタビュー
8/10(木)東京新聞 柄本時生 インタビュー
8/10(木) エンタステージ 篠山輝信×特別ゲスト・成河 
     舞台『チック』公演直前対談!「むちゃくちゃ面白い本に出会えた!観に行くのが楽しみです」
8/4(金)ダ・ヴィンチ 柄本時生インタビュー
8/2(水)anan No.2064 柄本時生 インタビュー
8/1(火)ステージぴあ関西版 篠山輝信 インタビュー
7/30(日)産経新聞 柄本時生 インタビュー
7/28(金)TBSテレビA-Studio  柄本時生 ゲスト出演
7/28(金)omoshii 小山ゆうな× 柄本時生×篠山輝信
7/28(金)e+SPICE 小山ゆうな×篠山輝信 インタビュー
7/27(木)ステージナビ  Vol.15 篠山輝信 インタビュー 
7/1(土)BEST  STAGE8月号 小山ゆうな インタビュー
6/30(金)朝日新聞×マイナビ 篠山輝信インタビュー(ヒーローズファイル Vol.168 後編)
6/23(金)マイナビ転職ヒーローズファイル Vol.168 篠山輝信インタビュー(全編)
6/23(金)朝日新聞×マイナビ 篠山輝信インタビュー(ヒーローズファイル Vol.168 前編)
6/20(水)Yahoo!JAPANニュース  柄本時生×篠山輝信インタビュー 
6/20(水)チケットぴあ 柄本時生×篠山輝信インタビュー

『チック』映画版

50年後のボクたちは
監督:ファティ・アキン(『ソウル・キッチン』『消えた声が、その名を呼ぶ』)
出演:トリスタン・ゲーベル アナンド・バトビレグ
お問合わせ:ビターズ・エンド(03-3462-0345)

©2016 Lago Film GmbH. Studiocanal Film GmbH

9/16(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開
(2016年/ドイツ/配給:ビターズ・エンド)

ツアー情報

兵庫公演
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
日時:2017/9/5(火)19:00 6(水)13:00

動画

舞台写真

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公演日程表

◎=終演後ポストトークあり 
8/18(金)19:00 出演 小山ゆうな 柄本時生 篠山輝信
8/23(水)14:00 出演 小山ゆうな 野村萬斎(世田谷パブリックシアター芸術監督)
※開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます

■=視覚障害者のための舞台説明会あり(劇場まで要申込み・無料、本公演のチケットをお持ちの方対象)詳細はこちら
★=報道用のカメラが入ります


聞こえにくい方のための音声サポート(要事前申込み・無料)
音声が聞こえにくい方に、当日劇場ロビーにてイヤホンをお貸出しいたします。
申込み・お問合せ:チケットをご購入後、ご観劇日の3日前までに劇場へお申込みください。
Tel:03-5432-1526/Fax:03-5432-1559/support@setagaya-pt.jp

観劇サポート

託児サービス

世田谷パブリックシアター、シアタートラムで行われる、前売入場券を販売する公演では基本的に託児サービスがございます。

料金 2,000円(1名につき)
対象 生後6ヶ月以上9歳未満
申込 03-5432-1526 世田谷パブリックシアター
ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせて頂きます。お早めにご予約ください。また、障害のあるお子様についてはご相談ください。
委託 キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

車椅子スペース

世田谷パブリックシアター、シアタートラムとも車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
申込 03-5432-1515 劇場チケットセンター

ご利用希望日の前日の19時まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。また、お座席でご観劇になる場合も、スムーズにお席にご案内させていただきますので、予め劇場までご連絡ください。