『アートとヘルス〜イギリス、アメリカ、そして日本では〜』~SPTラボラトリーゼミ
超高齢化社会を突き進む今の日本において、「ヘルス(健康)」は、重要なテーマの一つです。人が亡くなるその日まで、身体的にも精神的にもいかに健康であり続けられるか。誰もが関心を持つ、持たざるを得ないテーマです。この「ヘルス」に対してアートが積極的に関与していく(Aris in Health, Arts foe Healthと呼ばれる)動きを、国の政策や制度で広く支えているのがイギリスです。中でも「社会的処方」は、医療従事者が医療行為と並行して、孤立・孤独問題を抱える患者さんに必要な支援や地域の活動を「処方」する仕組みで、そこではさまざまなアート活動も活用されています。そして、日本でも「社会的処方」は独自の方法で展開され始めています。
第1回目のレクチャーでは、イギリスで認知症の方と介護者やメンタルヘルスに困難を抱える方を対象としたアート活動を、数年前に調査した中野詩さんを講師としてお招きし、「社会的処方」の仕組みとイギリスと日本の事例を紹介していただきます。
第2回目では、中野さんが聞き手となって、アメリカでメンタルヘルスに不調を抱える人たちの「ヘルス」に対して「アート」が積極的に関わるプロジェクトを研究し、日本でも実践されている西原珉さんをゲストとしてお迎えします。西原さんが実際にプロジェクトで行なっているワークショップの一部を会場のみなさんにも体験していただきながら、レクチャーを進めていきたいと考えています。
イギリス、アメリカの実践を踏まえ、日本ではどのように「アート」と「ヘルス」がつながり、実践されうるのか、その可能性を講師のお二人と一緒に考えていきたいと思います。
お申込み | |
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①2023年3月2日(木)18:30~20:30 | 受付終了 |
②2023年3月25日(土)13:30~15:30 | 受付終了 |
日程 | ①2023年3月2日(木)18:30~20:30 ②2023年3月25日(土)13:30~15:30 ※②のレクチャー終了後、気軽なおしゃべり会を開きます。 |
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講師 | ①中野詩(「美術待合室」主宰/独立行政法人国立美術館本部 研究補佐員) 医療法人惇慧会、せたがや文化財団生活工房、水戸芸術館現代美術センター、東京都現代美術館にて展覧会や教育事業・参加型プロジェクトの企画運営に従事。2004年より個人医院で展覧会やワークショップ・薬膳講座を行なう「美術待合室」主宰。アートを「よりよく生きる術」ととらえ、作り手/受け手/繋ぎ手/社会/未来の“五方よし”の活動を心がけている。科研費助成事業「ミュージアムと高齢者の互恵的関係に関する研究」に調査研究協力で参加中。千葉大学大学院で芸術学/美術教育(教育学修士)、ダラム大学大学院で医療人類学(Master of Science)修了。 ②西原珉(キュレ—ション、心理療法士) 90年代の現代美術シーンで活動後、渡米。アートマネージメントの傍ら、ロサンゼルスでソーシャルワーカー兼臨床心理療法士として働く。心理療法を行うほか、DVシェルターなどでアートプロジェクトを実施。2018年から日本を拠点にセラピー的アプローチを取り入れたワークショップ「トナリ」、アーティストとアートの現場に関わる人たちのためのカウンセリング「つくる心と人生の相談所」、ケアする人のためのケア「クッション」を実施中。現在、秋田公立美術大学教授。2023年第2回東京ビエンナーレ総合ディレクターとしてビエンナーレを準備中。 |
場所 | ①世田谷パブリックシアター稽古場 ②キャロットタワー5階 セミナールーム |
参加費 | 各回1,000円 |
持ち物 | ①室内履き ②特になし |
定員 | 各回30名程度 ※先着順に受付。定員に達し次第、受付終了となります。 |
対象 | どなたでも |
申込み方法 | 劇場ホームページよりお申込み下さい。 (1)氏名(ふりかな)、(2)住所、(3)電話番号、(4)年齢、(5)職業、(6)参加の動機、(7)これまで実施/携わってきたコミュニティ向け事業、もしくは今後企画しているもの、(8)その他メッセージ 《申込みフォーム利用時のご注意》 迷惑メール対策などで「アドレス指定受信」・「ドメイン指定受信」・「メールフィルター」など、インターネットメールの拒否設定を行っていると受信できないことがあります。世田谷パブリックシアター (@setagaya-pt.jp)からのメールが受信できるよう、設定の変更をお願いします。 |
お願い事項① | ・体調が悪い場合は無理をせずにおやすみください。 ・来館時に37.5度以上の熱がある場合はご参加できません。 ・稽古場に入る前に、手洗いまたは手指の消毒をお願いします。 ・新型コロナの状況に応じ、急に開催をキャンセルする場合があります。 |
お願い事項② | ◆お申込み時にお預かりした個人情報は(公財)せたがや文化財団個人情報保護規定により管理いたします。 ◆WS・レクチャー中に取材が入る場合や広報物・出版物・講演・展示等で使用する写真や動画の撮影をする場合があります。 ◆WS・レクチャー中の写真・動画の撮影および録音はご遠慮ください。 ◆WS・レクチャー中にけがをされた際、主催者側に過失のある場合は加入している保険の範囲内で補償いたします。 ◆他の参加者への迷惑行為などがあった場合はご退出いただく場合があります。 |
お問合せ | 世田谷パブリックシアター学芸 03‐5432‐1526 |
備考 | [主催]公益財団法人せたがや文化財団 [企画]世田谷パブリックシアター [後援]世田谷区 |