「台本をめぐるワークショップ 『アフターヒロシマ』を読む」 

image002_クレジット有戦後70年の2015年8月、広島で、子どもたちによる被爆者へのインタビューをもとにして創られた演劇作品『ヒロシマの孫たち』が上演されました。その後、『ヒロシマの孫たち』はロンドンのコミュニティシアターで映像上演され、映像を観た地域の人々を参加者に、ロンドンから広島への返歌ともいえるオーラル・ヒストリー演劇プロジェクト作品『アフターヒロシマ』がつくられました。

イギリスでは、広島の原爆投下後に核兵器禁止運動や平和運動が活発化しました。『アフターヒロシマ』では、そうした運動に携わった人々に参加者たちがインタヴューすることからプロジェクトがスタートしています。インタヴューは数百ページにも及び、台本は原爆投下4か月後に広島を訪れたイギリス兵の体験、原爆が当時の人々に与えたショック、憲法9条改正への抗議運動を行っている英国在住日本人活動家の話など、原爆と平和・戦争を取り巻く人々の暮らしや思いを市井の人々の目線から捉え直しています。

広島とロンドン―異なる場所で異なる立場で人々が体験した第2次世界大戦ですが、『ヒロシマの孫たち』『アフターヒロシマ』という国を超えた交流の中で見えてきたのは、そうした違いを超えて、市井の人々が感じる思い、未来の平和構築に対して抱く覚悟です。

今回この『アフターヒロシマ』の台本を、創作に関わった演出家たちの進行で、東京の人たちと共に考え、読みときながら「こえ」にしていきます。台本を読むことに興味のある人、平和について考えてみたい人、戦争について考えたい人、歴史を振り返りたい人、ロンドンの人々たちが原爆をどう受け止めたのか感じてみたい人、親子で参加したい人、どんな人でも大歓迎です。最後には、リーディング劇スタイルで、一般の人々も交えた場で発表します。是非ご参加ください。

リーディング劇『アフターヒロシマ』発表会の詳細はこちらから。

お申込み
2016/8/11(木・祝)、13(土)、14(日) 10:00~17:00 受付終了
日程 2016/8/11(木・祝)、13(土)、14(日) 10:00~17:00
場所 世田谷パブリックシアター稽古場
内容 ロンドン・バブル・シアター主導で30名もの地域住民の方々と共に創り上げた作品『アフターヒロシマ』(作:サラ・ウッズ)の翻訳台本を、さまざまな年代のみなさんたちと声に出して読んでみます。またテキストを感じ、そこに描かれている内容に関して、みんなで話し合ったりしながら理解を深めていきます。3日目の最後には、一般の方々をお招きして、3日間の成果をリーディング劇として発表します。
進行役 秋葉よりえ(あきばよりえ) 現代人形劇グラシオブルオ主宰・演出家・人形作家
劇団燐光群作品に出演後、2010年、文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨークにて人形演劇を習得。帰国後グラシオブルオを設立、翌年NPO法人化。代表作に『邪馬台国のチサとオト』『からすたろう』等。 年の半分は海外に滞在し、国内外で現地滞在型の作品創作を続ける。2015年、イエスシアター(パレスチナ) 『自由の鳥たち』 作・演出。2016年ロンドンバブルシアター「アフター・ヒロシマ」共同演出・パペットデザイン担当。今夏広島にて再演予定の「ヒロシマの孫たち」演出・パペットデザイン担当。

瀬戸山美咲(せとやまみさき) ミナモザ主宰・劇作家・演出家
2001年、作・演出を担当する劇団「ミナモザ」を旗揚げ。代表作に『ホットパーティクル』『指』『みえない雲』など。2016年、『彼らの敵』が第23回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。世田谷パブリックシアターのさまざまなワークショップで進行役をつとめる。動物愛護センターに辿り着いた犬たちとそこで働く人間を描いたリーディング劇『ファミリアー』を世田谷区内の小中学校で継続的に上演中。2015年、広島で制作したロンドンバブルシアター『ヒロシマの孫たち』の脚本を担当。
対象 中学生からお年寄りまでどなたでも
参加費 1,500円(全3回)
定員 20名程度
締切り 先着順。定員に達し次第受付終了します。
申込み方法 定員に達したためキャンセル待ちをお受けしています。詳しくは【お問合せ】までご連絡ください。
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
申込み時のお願い事項 お申込みいただいた時点で、以下の項目に同意くださったものといたします。ご確認ください。
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◆WS・レクチャー中にけがをされた際、主催者側に過失のある場合は加入している保険の範囲内で補償します。
◆WS・レクチャー中に他の参加者への迷惑行為などがあった場合はご退出いただく場合があります。
備考 [主催] 公益財団法人せたがや文化財団
[企画制作] 世田谷パブリックシアター
[後援] 世田谷区
[協賛] 東レ株式会社