概要

音楽劇『ある馬の物語』は2023年6月21日(水)~7月9日(日)上演いたします
2023年公演ページは こちら

 

以下は2020年公演の情報です。


【新型コロナウイルス感染症の拡散防止による2020年公演中止のお知らせ】

6月17日から7月12日まで世田谷パブリックシアターで上演を予定しておりました主催公演『ある馬の物語』は、新型コロナウイルス感染症の流行拡大防止のため世田谷パブリックシアターおよびそれに付随する施設を5月末日まで臨時閉館することにより、公演実施のための稽古期間を十分に確保できない事態となりました。
また、現況においては、観客の皆さん、キャスト、スタッフの十分な安全が確保できないことも予想され、その為やむなく公演を中止することといたしました。

公演を楽しみにして頂いていたお客様には大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。
何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

 

 


 

 

4名組写真(成河・別所・小西・音月)Sサイズ_600

 

“世界が消えるほど走れ!”

ロシアの文豪トルストイの小説(原題『ホルストメール』1886年刊行)を舞台化した『ある馬の物語』。人間という愚かな生き物と思考する聡明な馬とを対比させ、人間のあくなき所有欲に焦点をあてながら、「この世に生を受けて生きる意味とは?」という普遍的なテーマを、詩情豊かにそしてストイックに問いかける作品です。
1975年に本国ロシアで初演されて以降、国際的に評価の高いこの作品を、このたび白井晃が新演出で立ち上げます。
まだら模様に生まれついたばかりに不遇な運命をたどる馬役の成河、
その馬の中に潜む才能を見出す公爵役の別所哲也、
公爵やまだら模様の馬の前に立ちはだかる美と若さの象徴ともいえる役どころの小西遼生、
そして彼らの運命を変えていくファムファタールともいうべき女性を音月桂が演じます。
また、大森博史、小宮孝泰、春海四方、小柳友の個性あふれる魅力的な出演陣に、馬の群れをアグレッシブに形成する9名のキャストたち。総勢17名の出演者が、実力派のスタッフとともに、百数十年前のロシアのお話を現代の我々のお話として立ち上げていきます。
歌やダンスもふんだんに取り入れながら展開していく見どころ満載の舞台に、ぜひご期待ください!

 


物語

ホルストメールは、天性の俊足を持つ駿馬だったが、人間の嫌う「まだら模様」に生まれついたがために、価値のない馬と見なされて育てられた。ある日、厩舎に凛々しい公爵が現れた。主人は見た目の美しい馬をすすめたが、公爵は一目でホルストメールの天性の素晴らしさを見抜き、彼を安価な値段で買い取った。侯爵との生活はホルストメールの生涯で、唯一の最も輝かしく幸福な日々となった。
だがある日、公爵の気まぐれから、ホルストメールは競馬に出走することになる。その競馬場で公爵の愛人マチエは、若く美しい将校と出会い姿を消してしまう。公爵は気が動転し、ホルストメールを橇(そり)に繋ぎ激しく鞭打ち走らせた。ようやくマチエに追いついたとき、ホルストメールは力尽き、病に倒れてしまう。その日からホルストメールと侯爵の流転の人(馬)生がはじまった・・・。

 


◆演出:白井晃コメント

「ホルストメール」は馬の話です。しかし人間の話です。原作者レフ・トルストイが活躍したのはロシア革命前の帝政ロシア後期。彼の非暴力、博愛といった思想や哲学が、今再び必要とされている気がします。民衆を圧迫する貴族社会への疑問は、格差の広がった現代社会への懐疑と相似形をなすようです。所有することの虚しさを私たちはそろそろ気づいて良いはずです。この物語は、老いた駿馬の生涯を通してそんなことを教えてくれます。ロシアの劇団が40年近く前に音楽劇として立ち上げたのは、ベルリンの壁が崩壊する前のソ連時代です。日本の経済や社会の構造も大きく変化した中、今回の創作は、この作品に新たな意味合いを持たせてくれる、そんな予感がしています。

 

◆成河コメント

馬を演じます。演劇という表現の可能性がふんだんに盛り込まれた、非常に挑戦しがいのある戯曲です。トルストイが見つめた社会と人間の業、人生哲学はこの時代にどのように響くのか。去勢されたまだら馬、ホルストメールの眼差しが今の私たち自身を見つめる「目」になれるよう、丁寧に理解を深めて行きたいと思います。

 

◆別所哲也コメント

トルストイ原作の「ある馬の物語」。人間と人間の演じる馬達が解き放つ、差別、愛憎、命の意味。
現代社会にも通じる様々な要素を、造形する人物像、モノガタリを通じて表現するダイナミズム。
そして、初の白井晃さん演出、初の成河さんとの共演、初の世田谷パブリックシアター。
初めてづくしのダイナミズム。楽しみです!

スタッフ/キャスト

【原作】レフ・トルストイ
【脚本】マルク・ロゾフスキー
【音楽】マルク・ロゾフスキー 国広和毅
【詞】ユーリー・リャシェンツェフ
【翻訳】堀江新二
【訳詞】白井晃 国広和毅

【演出】白井晃

【美術】松井るみ  
【照明】齋藤茂男
【音楽監督】国広和毅
【音響】井上正弘
【振付】山田うん
【衣装】伊藤佐智子
【ヘアメイク】川端富生
【アクション】渥美博
【演出助手】桐山知也 
【舞台監督】大垣敏朗

【出演】
 成河 別所哲也 小西遼生 音月桂
 大森博史 小宮孝泰 春海四方 小柳友
 浅川文也 天野勝仁 西田欧誼 須田拓未
 穴田有里 香月彩里 小林風花 永石千尋 熊澤沙穂

【演奏】小森慶子(S.sax.)  ハラナツコ(A.sax.)  村上大輔(T.sax.)  上原弘子(B.sax.)

 

 

出演者全員組み写真(画像を含む)演奏者込み Sサイズ

メディア情報

▼インタビュー
6月30日(火) SPICE 成河 インタビュー
6月30日(火) fabulous stage Vol.11.5 成河 インタビュー

公演日程表

ある馬カレンダー650

観劇サポート

託児サービス

前売入場券を販売する公演では、基本的に託児サービスがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 2,200円(1名につき)
対象 生後6ヶ月以上9歳未満
申込 世田谷パブリックシアター
TEL 03-5432-1526
委託 キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。
また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

車椅子スペース

車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
申込 劇場チケットセンター
TEL 03-5432-1515

定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。


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