概要

おせい1031


倉持裕 新作のモチーフは江戸川乱歩の短編小説!

個性が光る俳優陣が集結し、倉持×乱歩の迷宮世界を舞台に立ち上げる!

 

大劇場から小劇場まで、演劇界で縦横無尽に活躍する倉持裕の新作『お勢登場』が、2017年2月、シアタートラムに登場します。大正~昭和にかけて活躍した文豪・江戸川乱歩の短編世界をモチーフとし、8本の短編小説を、1本の演劇作品として再構成します。
モチーフとなるのは、<本格推理もの>より『二銭銅貨』『二癈人』『D坂の殺人事件』、<怪奇・幻想もの>より『お勢登場』『押絵と旅する男』『木馬は廻る』『赤い部屋』『一人二役』という、乱歩の魅力あふれる作品たちです。

倉持は、世田谷パブリックシアター芸術監督・野村萬斎が企画・監修を務める「現代能楽集」シリーズにおいて、2度にわたり作品を手がけています。能・狂言をベースに新たな作品を創り上げる同シリーズでは、既存の物語に現代の息吹を吹きこみ生まれ変わらせる倉持の手腕が光り、好評を博しました。「現代能楽集Ⅶ 『花子について』」(2014年)では、能・狂言のみならず、三島由紀夫が能を近代劇へと翻案した「近代能楽集」を下敷きとした倉持が、再び文学界の巨星に挑みます。

出演陣には黒木華、片桐はいり、水田航生、川口覚、粕谷吉洋、千葉雅子、寺十吾、梶原善という個性溢れる面々が揃いました。

客席数わずか200の小劇場・シアタートラムに立ち上がる、目のくらむような迷宮世界にご期待ください。

 


2017/2/10 『お勢登場』開幕!
「舞台写真」と、作・演出の倉持裕さん、出演者の黒木華さん、片桐はいりさん、梶原善さんに初日公演を終えての心境を語っていただいた「初日コメント」を公開しました。

スタッフ/キャスト

【原作】 江戸川乱歩

【作・演出】 倉持裕

 

 

 

 

 

 

【出演】
黒木華 片桐はいり 水田航生 川口覚
粕谷吉洋 千葉雅子 寺十吾 梶原善

黒木華

片桐はいり

水田航生

川口覚

 

 

 

 

 

粕谷吉洋

千葉雅子

寺十吾

梶原善

 

 

 

 

 


【美術】 二村周作
【照明】 杉本公亮
【音響】 高塩顕
【衣裳】 太田雅公
【ヘアメイク】 宮内宏明
【演出助手】 相田剛志
【舞台監督】 橋本加奈子

初日コメント

2月10日(金) 『お勢登場』開幕!
作・演出の倉持裕さん、出演者の黒木華さん、片桐はいりさん、梶原善さんに初日公演を終えての心境を語っていただきました。

 

倉持裕
『お勢登場』は、自分の得意技である構成力を発揮できた作品だと思っています。意外と「怖い」と仰ってくださるお客様も多く、またコメディの部分も笑っていただけたので、シリアスとコメディが良いバランスになっているのではないでしょうか。
俳優は皆さん、良いです。黒木華さんはお勢という悪女の色気を出して、芝居を引っ張っています。また片桐はいりさん、寺十吾さん、千葉雅子さん、そして梶原善さんというベテラン勢が、シリアスとコメディの色分けをコントロールしながら物語の大枠を築いていて、そんな中で水田航生くん、川口覚くん、粕谷吉洋くんは、軽さとスピード感を与えてくれています。明日以降、更に面白い芝居になると思います。

 

黒木華
お客様の前で上演して反応をいただくことで改めて「お勢は物語の中でこのようにつながって、変化していくんだな」と実感することができました。お勢は魅力的な女性で、彼女が登場するオープニングも演出がとても格好良いので、私もそれに合わせて見得を切っています。見てくださる方が思わずドキッとするような不思議な魅力をまとえるよう、お勢の悪い部分、可愛らしい部分などをこれから更に膨らませて、作品の芯としてのお勢の存在を大きくできたらと思っています。

 

片桐はいり
最初に戯曲を読んだときは、どうやってこれを上演するんだろうと思ったのですが、こんなに大変なことだったんだと今日改めて感じました。やり残したことや、新たな問題が沢山見えてきましたので、これから考えないといけません。人間がそれぞれ自分の裏側で隠していること、その多面性をお芝居の中で浮かび上がらせるようにできたらと思っています。まだまだやれるはずです。

 

梶原善
こんなに登・退場の多い大変なお芝居は珍しく、初日をご覧になったお客様にも“生”な感じを味わっていただけたのではないでしょうか。明日からはもっと“スムージー”に、芝居のドキドキ感をより高めていけたらと思います。この作品は、おかしみのある普通の人間たちが、お勢という記号に嵌って突き進んでいくというところに面白みがあると感じています。その倉持くんの戯曲の素晴らしさをお芝居でも十二分に発揮していますので、これから見に来てくださる方はどうぞお楽しみに。

 


2016年9月 公演情報発表時の、作・演出の倉持裕さん、出演者の皆様からのコメントです。

倉持裕
本作は、江戸川乱歩の多数の作品群の中から厳選した八本の短編小説を、複雑な手法で編み上げ、一本の演劇作品として再構成したものである。その八本は、乱歩作品の中の二大ジャンル「本格推理もの」「怪奇・幻想もの」の両方から分け隔てなく選んだ。
俳優のほとんどが複数の役を演じる。妻の不貞に耐える夫を演じていた俳優が、次の場では浮気者になり、また、とある長屋でマゾヒストだった女優が、別の下宿屋では純朴な画学生になる、といった具合である。これは、乱歩の描く人間の不可思議な多面性を強調する試みの一つである。
細分化し、さらにシャッフルした八つの物語は、入れ子構造の複雑な形を取るが、それは舞台美術を駆使した転換によって、ある程度明快に見せる。「ある程度」とことわるのは、乱歩の迷宮めいた作品世界を表現するには、それなりの複雑さは必要だと考えるためである。

 

黒木華
倉持さんがやっていらっしゃる「ペンギンプルペイルパイルズ」の作品に友人が出ていて、そこで初めて倉持さんの作品を見ました。
とても面白く、いつか出られたら…と思っていたので、やっと出演できます! しかも新作に…と大変嬉しく思います。
「江戸川乱歩」は私も好きな作家ですし、まるで夢の中にいるような少し妖しい世界を、お勢と他のキャストの方々と一緒に体験出来るのが待ち遠しいです。

 

片桐はいり
夢か現かわからぬような江戸川乱歩の世界をもとに、本気か冗談かわからぬような倉持裕さんの書き下ろしで、摩訶不思議な、すてきな戯曲ができあがりました。
私にとって、いつも刺激的で挑戦的な作品をやらせていただいているシアタートラムで、再び倉持さんの作・演出でお芝居ができるのは、とっても幸せです。しかも今回は、強力な共犯者がたくさん、しかもみなさん初共演で、刺激倍増。
より、チャレンジングに、世の中の当り前をぐりっと反転させるような、脳みそが捻挫するような、迷路にはまって思わず隣席の人の手を握りたくなるような心騒ぐ舞台をお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

水田航生
さり気無いようで緻密に練られた笑いなど、倉持さんの織り成す世界が以前から好きで、ワークショップにも参加したりと一ファンでした(笑)。江戸川乱歩の小説のワクワク感をお客様に抱いてもらいながら、いかに舞台ならではの表現になっていくのか、楽しみです。
シアタートラムには2015年に『マーキュリー・ファー』で立たせていただいたのですが、ステージから客席が本当に近くて、演者とお客さんという垣根がある意味無く、劇場が一体となって作品にのめり込む事が出来る素晴らしい空間だなと思います。
念願の倉持さんの作品で、錚々たる顔ぶれの皆さんと共演させていただくので、少し空回りしないかな?と心配なぐらい気合いが入っております! 江戸川乱歩の世界観、空気感をシアタートラムに創り出せるように精一杯頑張ります。

 

川口覚
初めて倉持さんの作品に出演させていただいた時、今までに経験したことのない刺激的なことばかりで、僕の中の子供心をくすぐられたのを今でも鮮明に覚えています。
あれからもうすぐ3年経ちます。その間にも倉持さんの作品を拝見するたびに、また絶対にご一緒したいと強く思っていました。
江戸川乱歩の原作と倉持さんの世界観がたっぷり詰まった脚本、それに加え多彩な俳優さん達との共演は想像しただけで今から興奮しています。
皆様の心に刻まれるような作品にする為に、僕もキャストの1人としてこの作品と真摯に向き合っていきたいです。

 

千葉雅子
江戸川乱歩の短編を倉持裕さんが独創的に紡いで、新たな世界を舞台に創り上げる。幻想、猟奇、倒錯的なイメージと倉持さんの軽妙であざやかなエッセンスが、どんなふうに化学反応をおこして行くのか。台本を読み終えまして、期待に胸を熱くしています。また長く劇団を率いている倉持さんの稽古が、どんなふうに進んで行くのか。同じく劇団育ちの身としても、とても興味深いです。一日一日、大切に過ごしたいと身も引き締まります。魅力的で素敵なメンバーとご一緒できるのですから。と、肩にいささか力が入り過ぎるようなので、初日までの数ヶ月を脱力方法も模索しながら、作品世界にきちっと存在できるよう力を尽くしていく所存であります。

 

寺十吾
作品も題材も演出家も出演者もスタッフも全部が全部初めてな公演は二十年以上この仕事してきて久しぶりです。しかもなんて贅沢な顔触れ。
はぁ、緊張と興奮で眠くなります。緊張とプレッシャーも度を超えると眠くなってくるんですね。明らかな逃避作用です。だから早いうちからこの公演のこと考えるのはよそうと思うのですがそれも儘なりません。江戸川乱歩を読んどこうとするとやはり興奮と緊張で眠くなります。助けてください。
いやでも、今回はこの微睡んだ感じで乱歩を演るのも悪くないかもしれない。決してフザケてる訳ではありません。緊張してるんです。
皆さんよろしくお願いします。

 

梶原善
何本かくらもちさんの舞台を観せて頂き、人間の中身の面白味やつまらない所や憎たらしい所を上手く描いているし、舞台作りにも、くらもちさん特有のセンスがあり! いつか、是非とも、何回でも出演させて頂きたいと手ぐすね引いてお待ちしておりました。
江戸川乱歩は“薄暗闇”“陰”“後ろ姿”というイメージ。シアタートラムという何を演るにも心地よい空間で、演じる方も観る方も、“ドキドキ”しそうです。
んーくらもちさんの演出! 江戸川乱歩感! クセモノ揃いのキャスト! 久々のシアタートラム! 稽古場に行くのが楽しみ、何度も言いますが“ホント”もうドキドキです。

メディア情報

▼劇評
4/7(金)悲劇喜劇5月号
2/23(木)ニュースソクラ(WEB)
2/15(水)毎日新聞 夕刊

SETAGAYA ARTS PRESS Vol.9  倉持裕×黒木華 対談(表紙、p1~p2)


2/23(木) 公明新聞 公演劇評
2/22(水) ザテレビジョン 公演レポート
2/21(火) 東京新聞 公演劇評
2/16(木) 週刊文春 黒木華インタビュー
2/7 (火) 毎日新聞 夕刊 倉持裕インタビュー
2/4(土) 産経新聞 黒木華インタビュー
2/3 (金) 東京中日スポーツ 黒木華インタビュー
2/2 (木)シアターガイド3月号 倉持裕×黒木華インタビュー
1/26(木) 朝日新聞夕刊 黒木華インタビュー
1/25 (水)BARFOUT!  黒木華インタビュー
1/20 (金) リンネル 黒木華インタビュー
1/7 (土) サンケイリビングWEB  黒木華×中井美穂 対談
1/6 (金) ダ・ヴィンチ2月号 黒木華インタビュー
1/ 6 (金) 朝日新聞(朝日新聞×マイナビ転職) 倉持裕インタビュー(後編)
12/28 (水) エル・ジャポン2月号  黒木華インタビュー
12/23 (金) 朝日新聞×マイナビ転職web版 倉持裕インタビュー(朝日新聞には前編12/23、後編1/6で掲載)
12/20 (火)リンネル2月号 黒木華インタビュー
12/20 (火) 週刊朝日12月30日号 黒木華インタビュー
12/12 (月) TOKYO HEADLINE Vol.680 黒木華インタビュー
12/7 (水) おとなのおしゃれ手帖 1月号 片桐はいりインタビュー
12/4 (日) 18:30~19:00 TBSテレビ「バナナマンのせっかくグルメ!!」 黒木華 ゲスト出演
12/3(土)fabulous stage vol.2 水田航生インタビュー
11/28(火) YAHOO!ニュース 黒木華 インタビュー
11/28(火) チケットぴあ 黒木華 インタビュー
11/27(月) BEST STAGE 1月号 倉持裕×川口覚×水田航生 対談

当日券情報

当日券の販売は以下の方法で、各公演日当日の10:00より開演2時間前まで、
購入整理番号の予約を承ります。

●受付電話番号:世田谷パブリックシアターチケットセンター 03‐5432‐1515

●受付時間:各公演当日の10:00より開演2時間前まで

●枚数制限:おひとり様2枚まで
※当日券販売予定枚数が終了した場合は、引き続き、キャンセル待ち整理番号のご予約を承ります。
なお、キャンセル待ちはキャンセルチケットが出た場合のみの販売となりますので、ご予約いただいてもご入場いただけない可能性がございますので、ご了承のうえ、お申し込みください。
※すべての受付予定枚数終了次第、受付は終了させていただきますので、ご了承ください。
※販売席種は公演日により異なります。
※トラムシートは座席ではなく、客席最後部の壁に備え付けられたバーに寄り掛かれる半お立見のスペースです。
※お支払いは、現金のみとなります。

《当日券購入整理番号をご予約のお客様》
・開演50分前までにシアタートラム入り口前にお集まりいただき、整理番号順にお並びください。
・集合時間を過ぎてのご来場の場合は、列の最後尾にお並びいただきます。
・開演45分前より整理番号順に当日券を販売いたします。
・開演15分前までにお越しいただけない場合、整理番号は無効となりますので、ご注意ください。

《キャンセル待ち整理番号をご予約のお客様》
・開演10分前にシアタートラムロビー内当日券売場付近にお越しください。
・キャンセルチケットが出た場合、整理番号順にご案内いたします。

【注意事項】
・整理番号は当日券購入の為にお並びいただく順番の番号です。
・受付予定枚数は公演日により異なりますので、事前のお問い合わせにはお答えできません。
・ご予約時に席種、お座席位置はお選びいただけません。ご購入時にご案内いたしますので予めご了承ください。

追加公演決定

好評につき、追加公演が決定しました。

追加公演日程:
2/14(火)19:00、2/21(火)19:00

会場:シアタートラム

料金:
一般 6,800円 高校生以下 3,400円  U24 3,400円
友の会会員割引 6,300円  せたがやアーツカード会員割引 6,500円

発売開始:
友の会先行 12/23(金・祝)10:00~
一般 12/24(土)10:00~

チケット取扱い:
世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515 (10:00~19:00 年末年始を除く)

世田谷パブリックシアターオンラインチケット
https://setagaya-pt.jp/ (PC)
https://setagaya-pt.jp/m/ (携帯)

チケットぴあ
0570-02-9999 (Pコード:454-447)
http://pia.jp/ (PC・携帯)

劇場ツアー

劇場ツアー2017 『お勢登場』

2/19(日)16:30~18:30
【受付開始】1/23(月)午前10時から先着順に受付します。

詳細はこちら

※定員に達しました。ただいまキャンセル待ちを受け付けています。

ツアー情報

福岡公演 
会場:福岡市民会館
日時:2017/3/1(水)19:00
お問合せ:スリーオクロック TEL 092-732-1688(平日:10:00~18:30)

大阪公演
会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
日時:2017/3/4(土)18:30  3/5(日)13:00
お問合せ:梅田芸術劇場 TEL 06-6377-3888(10:00~18:00)

動画

舞台写真

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公演日程表

◎=終演後ポストトークあり 2/15=倉持裕×野村萬斎 2/17=倉持裕×黒木華・片桐はいり・千葉雅子・粕谷吉洋 2/22=倉持裕×水田航生・川口覚・寺十吾・梶原善 ※開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます
△=収録のため客席にカメラが入ります
■=視覚障害者のための舞台説明会あり(劇場まで要申込み・無料、本公演のチケットをお持ちの方対象)詳細はこちら
□=追加公演

観劇サポート

託児サービス

前売入場券を販売する公演では、基本的に託児サービスがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 2,200円(1名につき)
対象 生後6ヶ月以上9歳未満
申込 世田谷パブリックシアター
TEL 03-5432-1526
委託 キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。
また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

車椅子スペース

車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
申込 劇場チケットセンター
TEL 03-5432-1515

定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。


当劇場の観劇サポート・バリアフリーサービスについてはこちらよりご確認ください。