ワークショップ+レクチャー->ワークショップ/レクチャー->レクチャー |
2001/02 JUNE−MARCH
SePT Lecture on contemporary drama and dance SePTのレクチャー(後期) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.【創作の方法】 コンテンポラリーダンスの方向性 2.【ドラマティスト研究<番外編>】 舞台空間のセオリー 〜 伊藤喜朔を出発点に考える 3.【劇場のディレクションU】 学芸の仕事とは何か "観客"として舞台をより楽しみたいと思っている方、"舞台づくりのプロ"になりたいと考えている方、あるいはすでに"プロ"で新しい創作のヒントがほしいと思っている方、こういった興味も経験もさまざまな人たちが集まって、舞台芸術についての新たな楽しみや知識を共有する場、それが<SePTのレクチャー>です。 このレクチャーには、たんに机に座って講師の話を聞くだけではない、さまざまな仕掛けが用意されています。 たとえば、世田谷パブリックシアターの上演作品をめぐって参加者同士が意見を交換したり、プロの作り手からものづくりの秘訣を受講者が聞き出したり、舞台作品やその創作の方法をめぐって、活発なやりとりが生まれるような場づくりが考えられています。 世田谷パブリックシアターが5年目を迎えた今年も、前期と後期に分けて6つのコースを開催することになりました。 後期の3コースでは、舞踊評論家・石井達朗さんがコンテンポラリーダンスの概念を拡張しつつある4組のアーティスト−山田せつ子、ニブロール、水と油、発条ト−の活動の核心に迫る「創作の方法」、ピーター・ブルック作品をはじめ、これまで多くの海外招聘作品を手掛けてきたテクニカル・ディレクター眞野純が、舞台美術家・伊藤喜朔を出発点に、舞台技術のセオリーとその実践について語る「ドラマティスト研究<番外編>」、世田谷パブリックシアター・プロデューサー松井憲太郎が、公共劇場運営の理念と実践を語るゼミナール形式の「劇場のディレクションII」など、充実した企画が並びます。 今回は、活躍の予感を漂わせる若手アーティストを招く一方、舞台の裏側で活躍するトップ・ランナーを招き、通常は窺い知ることの難しい舞台空間の秘密に切り込み、その精髄と実現のための知恵を垣間見ることができれば、と考えています。世田谷パブリックシアターの上演事業とともに、舞台芸術との新たな出会いの場であるSePTのレクチャーに、どうかご参加ください。 1.【創作の方法】 コンテンポラリーダンスの方向性
現在進行中の新しい舞踊、つまりコンテンポラリーダンスは、バレエ、モダンダンス、舞踏、マイム、映像メディア、CG画像、ポップカルチャー、さまざまな音源、そして日常的な動きから言葉まで、扱いうる素材を自由にとりこみながら、今の時代を生きる人たちにまっすぐに届くオリジナルな表現を目指しています。 今回、そのなかでも特異な領域を築きつつある4人のアーティストをゲストに迎えます。山田せつ子は舞踏から出発し、水と油はマイムのグループワークを重ねることにより、それぞれ独自のスタイルを開拓しています。また、発条トは音と映像と動きの抱き合わせの妙により、ニブロールは既成のテクニックに一切こだわらない無手勝流で、現在注目を浴びています。 作品の発想、素材の使い方、表現とテクニック、イメージとテーマ性など、作品づくりにまつわる多様な要素についてアーティストと共に語りながら、わたしたちにとってビビッドな身体とは何かを探っていきたと思います。
※このレクチャーは、舞踊評論家の石井達朗さんによるインタビュー・シリーズです。 ※終了しました。
2.【ドラマティスト研究<番外編>】 舞台空間のセオリー 〜 伊藤喜朔を出発点に考える
わたしは、これまで蜷川幸雄や佐藤信といった日本の演出家をはじめ、海外のP.ブルック、S.マクバーニーといった演出家、P.ドゥクフレのような振付家と、テクニカル・ディレクターとして仕事をしてきました。この講座では、かれらとの仕事のなかで培ってきた舞台空間についての考え方を、伊藤喜朔の『舞台装置の研究』を手掛かりに、整理してみたいと思っています。 ご存知のように、伊藤喜朔は舞台美術を、書割による平面的な表現から、空間表現へと導いたひとであり、いま誰もが当たり前のように思っている、表現する際の様々な要素や方法に、最初に形を与えた人でもあります。本のなかでは装置の種別から、用語解説、実現のための技術まで、事細かに論じられていますが、本講座では冒頭の「舞台装置総論」に的を絞り、わたし自身が現実に携わった舞台(P.ブルックのものを中心に)を具体例にとって、劇場空間のなかで、舞台装置がどのように実現されていくのかを辿っていきます。そして、そのうえで舞台空間にとって本当に大切なことは何かを明らかにします。 受講の対象は問いません。舞台美術、照明、音響、演出を志す人から、一般観客のみなさんまで、関心をもってくださる方ならどなたでもご参加ください。
※終了しました。
3.【劇場のディレクショII】 学芸の仕事とは何か
世田谷パブリックシアターが活動を開始した後のこの5年の間で、学芸スタッフとして私やその仲間が学んだり発見してきたことを、このレクチャーに参加する方と分かち合いたいと考えています。公共劇場とはどのような社会的な使命や役割を持つのか、というベーシックなことから、具体的な作品の企画立案やワークショップやアウトリーチ活動の組み立て方など、学芸チームの仕事の中で私たちが学んできたことは多岐にわたります。それらを時には理念的に、時には具体的に解説して、そのあとで皆さんと私たちの経験に関してディスカッションをする予定です。 劇場や演劇・ダンスの分野で、なんらかの制作/創作/研究の経験があり、世田谷パブリックシアターのような新しいタイプの創造活動に挑戦したいと考えている方の参加を期待しています。
※終了しました。 共通情報 開講時間:午後7時00分〜午後8時45分(すべてのコース共通) 会場:世田谷文化生活情報センター・セミナールーム 〒154-0004 世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー5F ※ 複数のコースを受講される場合は割引料金があります。 ※ 応募が定員をこえた場合は抽選となります。 お問合せ:世田谷パブリックシアター学芸係 TEL:03-5432-1525 FAX:03-5432-1529
|
2001/02 JUNE−MARCH
SePT Lecture on contemporary drama and dance SePTのレクチャー(前期) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.【創作の方法】方法としての「地域」 2.【20世紀の舞台芸術】街と劇場〜壁崩壊後のベルリン・アート・シーン 3.【舞台芸術のクリティックX】新しい演劇知を探して “観客”として舞台をより楽しみたいと思っている方、“舞台づくりのプロ”になりたいと考えている方、あるいはすでに“プロ”で新しい創作のヒントがほしいと思っている方、こういった興味も経験もさまざまな人たちが集まって、舞台芸術についての新たな楽しみや知識を共有する場、それが<SePTのレクチャー>です。 このレクチャーには、たんに机に座って講師の話を聞くだけではない、さまざまな仕掛けが用意されています。 たとえば、世田谷パブリックシアターの上演作品をめぐって参加者同士が意見を交換したり、プロの作り手からものづくりの秘訣を受講者が聞き出したり、舞台作品やその創作の方法をめぐって、活発なやりとりが生まれるような場づくりが考えられています。 世田谷パブリックシアターが5年目を迎える今年も、前期と後期に分けて6つのコースを開催する予定です。 前期の3コースでは、東京以外の地域で活躍する期待の劇作家・演出家―深津篤史、長谷川孝治、土田英生、岩崎正裕の各氏を招き、若手演劇評論家の森山直人さんがその活動の核心に迫る「創作の方法」、昨年シアターアーツ賞を受賞した新野守広さんが、<街と劇場>をキーワードに、ベルリンにおける壁崩壊後の演劇、ダンス作品を、ビデオで紹介する「20世紀の舞台芸術」、西堂行人さんの監修のもと、受講生みずからが文章を書き、発表なども行う実践的な批評のゼミナール『舞台芸術のクリティック』(昨年に引き続き、再受講も可)など、充実した企画が並びます。 今回は、アーティスト、批評家ともに00年代を担っていく若い世代を起用し、このレクチャーをステップ・アップの場にしていただこうと考えています。パフォーミング・アーツ界の新しい芽と出会ってみたいという方は、世田谷パブリックシアターの上演事業とともに、舞台芸術との新たな出会いの場であるSePTのレクチャーに、どうかご参加ください。 1.【創作の方法】方法としての「地域」
近年「地域」を基盤に独自の演劇を発信しようとする試みは、ますます盛んになりつつあります。一極集中型の「中央」から「地方」へ、一方的に作品が配信されるスタイルは、徐々にではあっても、次第に変貌していかざるを得ないでしょう。私たちの周囲には、「中央」というフィルターを通してみた「一つの現在」ではなく、いつでも「複数の現在」があるのだという当たり前の事態に、これまでの小劇場演劇は、本当に十分に対応してきたと言えるでしょうか? この講座では、ローカルなものとグローバルなものとが交錯する場所で、いままさに実験と試行錯誤とを重ねつつある4人の演劇人をゲストに迎えて、それぞれが直面している「現在」=「現場」の姿を浮き彫りにしながら、これから5年後、10年後に、現代劇の創作方法がどのような方向に進むべきなのかを探っていきたいと思います。 * このレクチャーは、演劇評論家の森山直人さんによるインタビュー・シリーズです。
終了しました。
2.【20世紀の舞台芸術】街と劇場〜壁崩壊後のベルリン・アート・シーン
ベルリンでは、1989年に街の東西を分断してきた壁が一夜にして意味を失ったため、街そのもの、そしてそこでつくられるアートも大きな変化を余儀なくされました。冷戦構造の崩壊という政治状況の変化が、街とその文化状況までも書き換えてしまったのです。たとえば、旧東ドイツのミッテ地区では、西側の新しい感覚を求めるアーティストたちが廃墟ビルをギャラリーやクラブにして活動の拠点にし、それまでのアート・シーンを一新する、という事態も起こりました。 こうしたなか、ベルリンの劇場――シャウビューネは、「この世界に生きる人間の個人的な生と、社会的経済的な闘いを物語ろうとする同時代劇場が必要である」という新たな指針を打ち出し、冷戦時代の演劇シーンをリードしていた68年世代との決別を宣言しました。それは、豊かな西ドイツの社会のなかで失われていた「いかに生きるべきか」という問題を、もう一度問い直そうとする意志のあらわれだったのです。 このレクチャーでは、シャウビューネの活動を出発点に、壁崩壊後のベルリンの政治・社会・文化状況や、その歴史的な背景をたどる一方、舞台芸術の新たなムーヴメント――演出家のH.ミュラーやF.カストルフ、ミッテ地区からシャウビューネに進出した振付家サシャ・ヴァルツの活動など――をビデオを使って紹介し、ベルリンの面白さ(西堂行人氏をゲストに招いたトーク・セッションも予定)と問題点を考察しながら、今日の劇場や演劇・ダンスが抱える課題を一緒に考えたいと思います。
終了しました。
3.【舞台芸術のクリティックX】新しい演劇知を探して
5期目を迎えた「舞台芸術のクリティック」は、演劇や舞踊など舞台芸術の批評を実践していくための講座です。 この講座は二つの軸によって構成されます。 一つは、受講者の関心に応じて、個別のテーマをいとぐちにしながら、現代の舞台芸術を知るための理論を考察し、作家論、舞台芸術の歴史を探るもので、現代の新しい「演劇知」を研究します。 二つ目は、隔月ペースで受講者に劇評や評論を書いてもらい、少人数に分かれて相互に論評し、批評を具体的に実践するものです。 そして年度末には、8000字程度の長編批評作品を書き上げることを目標とします。 この4年間の成果は、雑誌『PT』で「最優秀論文」として掲載されてきました。 また受講生主導による『ステージカオス』という雑誌が刊行され、各論文が発表されています。(この雑誌は2001年3月段階で4号刊行されています)。 受講対象は、演劇や舞踊に興味を持ちながら、これまで書くことに踏み切れなかった人、あるいは今後、批評を本格的に書こうとする意欲ある人で、できるだけ幅広い人を対象とします。 学生や研究者、劇場の学芸を志望する者、また演劇を生活のなかの豊かな楽しみ、知として活用したい人など、ぜひ参加して下さい。 なお今年度から、これまでの抽選(応募者が定員を超えた場合のみ)による方法を改め、適正をはかるための簡単な選考を行うことにしました。 あくまで、やる気のある方の抽選漏れを避けるためです。 方法に関しては、締切り後にお知らせいたします。 演劇評論、舞踊評論の新しい書き手のための開かれた場を一緒につくりたいと思います。
終了しました。 共通情報 開講時間:午後7時00分〜午後8時45分(すべてのコース共通) 会場:世田谷文化生活情報センター・セミナールーム(レクチャーの内容によって会場を変更する場合がございます) 〒154-0004 世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー5F ※ 複数のコースを受講される場合は割引料金があります。 ※ 応募が定員をこえた場合は抽選となります。 お問合せ:世田谷パブリックシアター学芸係 TEL:03-5432-1525 FAX:03-5432-1529 |
▲TOP
|
||||