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世田谷パブリックシアター 芸術監督 野村萬斎 初年度プログラム 2003年4月〜2004年3月
 
――この辺りの者でござる――
 
○芸術監督企画作品
○国際共同制作作品および海外招聘公演
○国内共同制作事業および提携公演
○地域への普及活動

 
 
○芸術監督企画作品

 「この辺りの者でござる」という精神を基本に、私たちが生きる時代や地域、また伝統をきちんと見すえた作品づくりをおこなって、現代の古典として世界にも通じるような普遍的な劇作品の創作を目指します。
 
 
・ハムレット
W. シェイクスピア
主演 野村萬斎
2003年 6月〜7月(予定)
世田谷パブリックシアター、新潟
ロンドン
 
イギリスから演出家を招き、野村萬斎を中心に日本人俳優が演劇の世界的財産である『ハムレット』に取り組みます。
 
 
・子午線の祀り
木下順二
演出 観世栄夫、岡村春彦、野村萬斎
主演 野村萬斎
2004年 1月〜2月(予定)
世田谷パブリックシアター、ほか地方公共劇場など
 
新劇的なドラマと古典の語りが一体となった木下順二の名作『子午線の祀り』に、能、狂言、歌舞伎、現代演劇の一線で活躍する俳優、スタッフがジャンルの垣根を越えて集まり、新しい日本の演劇作りを行います。
 
 
・現代能楽集シリーズ
企画監修 野村萬斎
参加予定劇作家・演出家  川村毅、鐘下辰男ほか
   
世界遺産として認定を受けた能・狂言。その演目自体や能舞台の特性を活かしながら現代化します。このシリーズに参加するのは、現代演劇の分野で活躍する劇作家,演出家たちであり、三島由紀夫が遺した『近代能楽集』を乗り越える『現代能楽集』を実現することを目指します。
 
 
○国際共同制作作品および海外招聘公演
 
世界の様々な国や地域の中で、それぞれの文化に根ざしながら創作を続けるアーティストたちが、国やことばの壁を越えて共同作業をおこなう機会をもうけ、より普遍的な視野や価値観を孕む作品制作の場を作り出します。
また、世界の第一線で活躍する劇団やダンス・カンパニーの作品を招聘して、各国の演劇の伝統を活用し、それを現代的な総合芸術として展開する、可能性あふれる舞台作品を日本の観客に紹介していきます。
 
 
・コンプリシテ+世田谷パブリックシアター共同制作
構成+演出  サイモン・マクバーニー
2003年4月〜6月
世田谷パブリックシアター、ほか地方公共劇場など
ロンドン、ほかヨーロッパの都市
 
日本の小説作品をベースに、日本とイギリスの俳優がワークショップを重ね、両国の文化の差異や共通性、そして記憶をめぐる舞台作品をサイモン・マクバニーが創り出します。
 
 
・東南アジア現代演劇との新しいコラボレーション
インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、タイの五カ国と日本の劇作家、演出家、俳優が集まってワークショップを行い、2004年を目指して共同制作作品を創ります。
 
 
・海外からの招聘作品
演劇 韓国国立劇場
演劇 テアトロ・キズメット『美女と野獣』
演劇 ピンチョン演出『お盆』
ダンス カンパニー・マギー・マラン『拍手は食べられない』
ダンス  フランス・ニュー・ジェネレーション
 
 
○国内共同制作事業および提携公演
 
 これまでも行ってきた、地方の公共劇場との共同制作公演、国内の様々な劇団、ダンスカンパニーとの提携・共催公演をさらに充実させていき、日本の舞台芸術が総合的に発展していくための拠点となることを目指します。
 また、これらの事業を継続的に行うことで、それぞれの劇団、劇場の作品が1回限りの上演で消費されることなく、熟成された現代の「古典」として生きつづけていくような、より普遍的な芸術のための創造環境を世田谷パブリックシアターの中に創っていきます。
 
 
・国内共同制作事業
国内共同制作として、(財)地域創造の公共ホール演劇制作ネットワーク事業や来年度オープン予定の北九州市の劇場などと提携して、東京における創作拠点としての役割を受け持った公演を行います。
 
 
・提携公演
演劇では、これまでも共同で制作をして優れた作品を生み出してきた遊機械オフィス、二兎社など、劇団、プロデュース団体と提携公演を行っていきます。
ダンス分野では、これまで舞踊家、ダンス・カンパニーと提携しながら行ってきた「SePT独舞」や「二十一世紀舞踊」のシリーズを、来年度も引き続き行っていきます。
 
 
○地域への普及活動
 
地域との取り組みの中では、将来劇場の観客となる青少年とどのように良い関係を作っていくかが大きな課題です。また、学校教育の中で、いま演劇、ダンスなどの身体芸術が大きな役割を果たすことが期待されています。
 このような状況を意識して、地域の中に、また学校の中に、世田谷パブリックシアターは積極的にプログラムを持って出かけていきます。
 
 
・狂言ワークショップ+パフォーマンスの区内での地域公演
対象 区内の小中学生を無料招待
期間 夏休みをはさんだ夏季
世田谷パブリックシアター+区内4地区の区民センターなど
 
「万作の会」の体験ワークショップ付き狂言公演を野村萬斎がデモンストレーション。それを区内5地区の小中学生の日常の生活圏の中で上演します。
※ 「きらきら輝く子どもの瞳プロジェクト」
 
 
・学校向けアウトリーチ・ワークショップ
対象 区内の小中学校のクラス単位
期間 通年
区内小中学校の講堂、体育館等
 
「万作の会」のメンバーによる狂言ワークショップ、伊藤キムのダンス・ワークショップなど、世田谷パブリックシアターが窓口となり、区内小中学校にむけて、校内でクラス単位の身体表現のワークショップを行います。
 
 
・こどもの劇場『スナフ・パペット・シアター』ワークショップ
対象 世田谷区内を中心とした青少年
シアタートラム
 
参加した子供たち自身が巨大な人形を作成し、野外でページェントを繰り広げるという独自の手法をもつオーストラリアの劇団スナフ・パペット・シアターのワークショップと公演を行います。
 
 
・学校ツアー作品の公演
対象 区内の小中学校4〜5校
期間 10月〜11月
シアタートラム、区内小中学校の講堂、体育館等
 
イギリス、ナショナルシアターのエデュケーション部と共同で、ワークショップが付随した青少年対象の劇作品を制作して、それを区内の小中学校で、学年単位、クラス単位で体育館等を会場として利用しながら巡演します。
 
 
・アートタウン・フェスティバル+おもしろ座
キャロットタワー
世田谷パブリックシアター、シアタートラム
三軒茶屋、太子堂地区商店街
10月後半
 
劇場近隣の地域商店街と連携して、大道芸のフェスティバルを開催し、劇場の中ではサーカス、ダンスなど、大人から子供まで親しめる催し物を行います。劇場を中心に三軒茶屋地区一帯が、身体芸術の祝祭空間へと変容します。
 
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