ワークショップ・レクチャー

『表現のかたち~ジャンルを超えたアウトプットを探究する 』

画像/photo by Ed Dimsdale

人ひとりをひと粒の米に置きかえ、世界の様々な事象を人口統計学上の「数字」からあらわす作品『Of All the People in All the World(もし私が一粒のコメであったら)』。

億万長者の独身男性たち、1日1ドル以下で働く人、アメリカとメキシコの国境を越えようとして逮捕された人―
ラベルと共に隣り合わせに配置された米の山に、パフォーマーは別の米の山を加え、崩し、そこにある「物語」を創り変え続けていきます。そして、ひとつひとつの数字からみえる小さな物語/米の山が、ローカル、ナショナル、グローバルな関係性の中で変容し、私たちひとりひとりが信じる世界の物語を根底から揺るがしていくのです。

この作品を2010年に日本で発表した、イギリスのバーミンガムを拠点とするアーティスト集団「スタンズ・カフ」は、既成のアートのジャンルを超え、様々なメディアや空間を活かした作品創造を行っています。今回、その「スタンズ・カフ」の芸術監督ジェームス・ヤーカーを迎え、私たちが今生きる世界をめぐるテーマと「表現のかたち」を考えるワークショップを開催します。

5日間を通じて、スタンズ・カフの手法を元にした幾つかのエクササイズを行いながら、参加者それぞれの作品のアイデアをいかに発展させていくかを探っていきます。舞台芸術における作品形態が多様化した現在、表現者はジャンルに囚われない発想法や視野から、アウトプットのかたちやコンセプトを考えていくことが求められています。答えはお一人ずつの中にあります。「スタンズ・カフ」や同時代の他の表現者たちと共にワークショップを通じて、ご自分の新たな「表現のかたち」を探ってみたい方、是非ご参加ください。


※日本語通訳あり

 
 
日程 2012年
12月12日(水)~16日(日)10時~17時
 
 
場所 世田谷パブリックシアター 稽古場
 
 
講師 [進行役]ジェームス・ヤーカー James Yarker (スタンズ・カフ芸術監督)

《スタンズ・カフ (Stan’s Cafe)プロフィール》
1991年に設立され現在バーミンガムを拠点に活動しているアーティスト集団。各メンバーの表現領域は演劇をはじめ多岐に渡っており芸術監督のジェームス・ヤーカーのもと協働しながらプロジェクトに関わっている。公演と展示を組み合わせたライブ・インスタレーションや、実際に起きた事柄を題材にした演劇作品などを手がけており、最近の作品としては世界の現状について米粒を使って表現したライブ・インスタレーション『Of All the People in All the World』がある。
 
 
参加費 5 ,000円(全5 回)
※ワークショップ初日に会場にてご精算いただきます。
 
 
対象 俳優、ダンサー、劇作家、演出家、振付家、音楽家、美術家など、創作活動をしている方。
 
 
募集人数 15名程度
 
 
締切り 11月29 日(木)必着
 
 
申込み方法 (1)氏名(ふりがな)、(2)住所、(3)電話番号、(4)年齢、(5)性別、(6)職業、(7)欠席日の有無(有る場合は日時)、(8)このワークショップに期待すること、(9)活動歴などのプロフィールを書いて郵送、FAX(03-5432-1559)、または以下の申込みフォームよりお申し込みください。

《郵送先》154-0004 世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー5階
世田谷パブリックシアター「Stan's Cafe ワークショップ」係
※ 応募多数の場合は、全回参加可能な方を優先の上、抽選いたします。結果は全員に連絡いたします。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 [主催] 公益財団法人せたがや文化財団
[後援] 世田谷区
[協賛] アサヒビール株式会社/東レ株式会社

 
 
受付は終了致しました。
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