ワークショップ・レクチャー

『実践の多様性―事例紹介』
~SPTワークショップラボ「レクチャー&ゼミナール編」~

様々な場で実践されているワークショップについて考えていきます。今回は、「サイコドラマ」「構成的グループエンカウンター」「シティズンシップ教育」「企業研修」に注目し、これらの多様な実践の内容を知ることを目指します。

 
 
日程 Vol.1 自己理解のためのサイコドラマ―その理論と実際
2012年11月8日(木)19時~21時
講師:高良聖(明治大学教授/臨床心理士)

Vol.2 構成的グループエンカウンター―ふれあいと自他発見
2012年11月28日(水)19時~21時
講師:鹿嶋真弓(逗子市教育研究所所長/博士(カウンセリング心理学)/認定カウンセラー)

Vol.3 社会を変える教育―シティズンシップ教育と社会的課題解決の教育モデル
2012年12年18日(火)19時~21時
講師:大久保正弘(埼玉大学講師/シティズンシップ教育推進ネット/株式会社キーステージ21)

Vol.4 企業におけるワークショップ実践
2013年1月24日(木)19時~21時
講師:中原淳(東京大学准教授)
 
 
内容 Vol.1 自己理解のためのサイコドラマ―その理論と実際
サイコドラマとは、ルーマニア生まれの精神科医J.L.モレノによって創始された即興劇の手法を用いた集団精神療法です。現在は、主に、精神科医療、心理相談などの領域で使用されており、そこでは、私たちが日常生活で身に付けている社会的役割を見直して、様々な視点から個としての今の自分を見つめます。今まで知り得なかった新しい自分、眠っていた能力、閉じ込めていた自分などを、グループのなかで無理のない自己表現を通して発見していきます。
レクチャーは、初心者に理解しやすいように、理論と実践を重ねながら進めます。 遊び心持参で参加してください。

Vol.2 構成的グループエンカウンター―ふれあいと自他発見
構成的グループエンカウンター(以下、SGE)とは、グループでの体験を通して、行動の変容と自己成長をめざしています。よいグループは人を癒し成長させます。ここでいうよいグループとは、教育力のあるグループのことです。集団のアセスメントにより適切なSGEが展開されると、子どもたちの建設的な言動が多くなります。結果、互いに磨き合うといった相互作用が生まれてくるわけです。今回は、実際に生徒になったつもりで、とっぷりグループ・ダイナミックスを体験してもらえればと思います。

Vol.3 社会を変える教育―シティズンシップ教育と社会的課題解決の教育モデル
2002年に英国で「シティズンシップ教育」が導入されてから、この教育プログラムについて、わが国でもさまざまな形で研究や実践がなされてきた。シティズンシップ教育とは、社会に参加する市民を育むための教育、民主主義社会における参加意識、技能と知識を育むための教育である。このような目的を達成するために、社会に参加するための技能の育成を重視しており、ワークショップやディスカッションなど動的な学びも多く取り入れられている。
本講座では、英国のシティズンシップ教育の導入の経緯や事例、わが国での実践事例、日英の実践の相違などを紹介する。そのなかで、公教育にワークショップを導入する意義や、効果的なワークショップについての視点などにも触れていきたいと考えている。

Vol.4 企業におけるワークショップ実践
企業の人材育成といえば、すぐに思いつくのが「研修」です。しかし、そのあり方も、近年、変わってきました。いわゆる「ワークショップ」的な運営や、対話を中核とした研修など、そのスタイルにも変化が生まれています。今回は、企業の中で行われているワークショップについて、実践事例を踏まえながらお話をしたいと思います。
 
 
場所 世田谷文化生活情報センター セミナールーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー5階)
 
 
講師 《プロフィール》
高良 聖(たから きよし)
1953年東京都出身。上智大学大学院博士後期課程臨床心理学専攻満期退学。獨協医科大学病院精神神経科臨床心理士、川村学園女子大学助教授を経て、現在、明治大学文学部心理社会学科教授。博士(医学)。臨床心理士。日本心理劇学会理事長。著書:「雰囲気としての心理面接(日本評論社)」、「現代のエスプリ/サイコドラマの現在(編著)、(至文堂)」など。

鹿嶋 真弓(かしま まゆみ)
筑波大大学院博士後期課程人間総合科学研究科生涯発達科学専攻にて博士(カウンセリング心理学)を取得。ガイダンスカウンセラー、学級経営スーパーバイザー。公立中学校教師を経て現在逗子市教育研究所所長。主な研究領域は、学級経営、人間関係づくり、充実感。著書『Q-U式 学級づくり』(図書文化)、『教師のための失敗しない保護者対応の鉄則』(学陽書房)など。

大久保 正弘(おおくぼ まさひろ)
シティズンシップ教育推進ネット代表、株式会社キーステージ21代表取締役。埼玉大学非常勤講師。東京学芸大学教育学部卒。法政大学大学院政策科学研究科修了。予備校講師、検定教科書編集者、政党シンクタンク研究員等を経て、現職。執筆に「シチズンシップ教育-新しい授業の提案」,『社会科教育』(明治図書)、「政策を実現する方法を考えよう」「市民が政策をつくる時代」ほか『シチズン・リテラシー―社会をよりよくするために私たちにできること』(鈴木 崇弘 (編)、教育出版)、「海外教育改革 最新事情 イギリス 市民科-その現状と成果・課題について-」『総合教育技術』(小学館)など。

中原 淳(なかはら じゅん)
東京大学大学総合教育研究センター准教授。「大人の学びを科学する」をテーマに企業・組織における人々の学習・コミュニケーション・リーダーシップについて研究。専門は経営学習論(Management Learning)。働く大人の学びに関する公開研究会Learning barを含め、各種のワークショップをプロデュース。民間企業の人材育成を研究活動の中心におきつつ、近年は公共領域の人材育成についても活動を広げている。単著に『職場学習論』(東京大学出版会)など、共編著に『ダイアローグ 対話する組織』(ダイヤモンド社)など多数。
 
 
参加費 各回1,000円
※受講初日に会場にてご精算いただきます。
 
 
募集人数 20名程度
※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。
 
 
申込み方法 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 [主催] 公益財団法人せたがや文化財団
[後援] 世田谷区
[協賛] アサヒビール株式会社/東レ株式会社
 
 
受付は終了致しました。
SPTワークショップラボ2012-13 チラシ ダウンロード
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