ワークショップ・レクチャー

『世界の同時代演劇』
SPT×ITI レクチャーシリーズ『世界の同時代演劇を知る!』

『世界の同時代演劇を知る!』レクチャーシリーズとは。
第一線の作品創造から地域に向けた教育普及事業まで行う公共劇場―世田谷パブリックシアター(SPT)と、世界の演劇動向に最も詳しい国際演劇協会(ITI)の両者がタッグを組んだレクチャーシリーズ。
「演劇と社会」「世界の同時代演劇」「演劇の海外交流」を三本柱に、同時代の演劇を知るレクチャーをさまざまな切り口から企画していきます。

「世界の同時代演劇」では、特定の国や地域を取り上げ、その演劇舞踊事情について、基礎的な知識や最新の動向などを学びます。普段知る機会の少ない国を重点的に扱っていきます。

 
 
日程 2013年
(1)3月12日(火)19時~21時「仏語圏アフリカと『演劇』」
講師:佐藤 康

アフリカの文化にとって「演劇」とは民族固有の芸術なのか、それとも押し付けられた「西洋」なのか?国家は「演劇」をどのように利用し、あるいは弾圧したのか?「演劇」は歴史を刻む装置なのか、それとも独裁者への抵抗なのか?西洋のことばで西洋を告発することが、劇作家には可能なのか?ーアフリカには演劇と社会をめぐるさまざまな問題が集約されている。アフリカの仏語劇がたどった経緯をスケッチしながら、アフリカは「演劇」の中に何を描こうとしてきたのかを考えるための入り口を提示してみたい。

(2)3月26日(火)19時~21時「オーストラリア演劇~先住民文化と現代演劇の出会い」
講師:佐和田 敬司

英国人が到来して225年、連邦が成立して一世紀あまりの若い国であるオーストラリアでは、演劇も長い歴史を持っているとは言えません。長いあいだ英国演劇の影響下におかれ、1960年代末の小劇場運動を経てようやく真の意味でのオーストラリア演劇は生まれました。しかし同じ頃、何万年も前からこの大陸に暮らしてきた先住民の文化と出会うことによって、この国の演劇はとても興味深いものになりました。テクスト・ベースの芝居からミュージカル、マルチメディア・パフォーマンスまで、先住民文化のインパクトを受けたオーストラリア現代演劇のホットな部分を紹介したいと思います。
 
 
場所 世田谷文化生活情報センター セミナールームA(三軒茶屋駅前キャロットタワー5階)
 
 
講師 《プロフィール》
(1)佐藤 康(さとう やすし)
学習院大学ほか講師。フランス現代演劇を専門とするとともに舞台翻訳多数。新国立劇場戯曲研究会に参加。「コレクション現代フランス語圏演劇」編集委員。訳書に「演劇学の教科書」(共訳)、「娘に話す、文化ってなに?」。ITI「紛争地域から生まれた演劇」ではタワ作「罠」、ガレア作「ほとりで」の翻訳紹介を行う。

(2)佐和田 敬司(さわだ けいじ)
早稲田大学教授(演劇学/文化研究)、翻訳家。単著『現代演劇と文化の混淆:オーストラリア先住民演劇と日本の翻訳劇との出会い』(早稲田大学出版部)、共編著『演劇学のキーワーズ』(ぺりかん社)、訳書『オーストラリア演劇叢書』1~12巻(オセアニア出版社)。湯浅芳子賞(舞台翻訳)受賞。
 
 
参加費 各回1,000円
※受講日に会場にてご精算いただきます。
 
 
募集人数 25名程度
※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。
 
 
申込み方法 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 [主催]  公益財団法人せたがや文化財団/社団法人国際演劇協会日本センター
[企画]  世田谷パブリックシアター/社団法人国際演劇協会日本センター
[協賛]  アサヒビール株式会社/東レ株式会社
 
 
受付は終了致しました。
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