『乱歩の恋文』（10年）　撮影＝伊藤雅章

地元を中心とした演劇界の活性化と若手演劇人の育成を目指してスタートした本企画も今年で4年目。
46団体の応募から選ばれた、心の機敏を繊細に紡ぎ出す筆致が冴える注目の劇作家・長田育恵率いる「演劇ユニット てがみ座」の作品をお届けします。

世田谷シルク『渡り鳥の信号待ち』の公演情報はこちらから（セット券あり）
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●主宰／劇作家の長田育恵さんからメッセージが届きました
ネクスト・ジェネレーションで上演させていただく「乱歩の恋文」。今、稽古場に居ながら、ここで起こっている一瞬一瞬を、心に刻んでおきたい、そんなふうに感じてしまいます。全員が、演劇を創る喜びに溢れて、初演から遙か遠くの到達地点を目指して、作品と共に歩んでいます。演出の扇田拓也さんの眼差しが冴え渡って。もっと繊細に。もっと大胆に。もっと濃密に。心の襞を丁寧に立ち上げていくような稽古を重ねています。劇の醍醐味と乱歩世界の魅力が溢れる舞台はきっと沢山の皆さまにお楽しみいただけることと信じています。シアタートラムという劇空間と出逢って立ち上がる世界、どうぞ観にいらしてください！
てがみ座　主宰／劇作家
長田育恵
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●あらすじ　失踪した乱歩をめぐる幻想追跡奇譚。昭和九年、連載中の小説が一文字も書けなくなった乱歩は、絶望の果て失踪する。妻 隆子は、行方を追い、乱歩が愛した浅草を訪れる。待っていたのは傀儡師と人形たち。人形は演じ始める。それは乱歩と隆子自身の物語だった…。「乱歩」という虚名を生き抜く平井太郎と小さな離島で生まれ育った隆子、二人の心の軌跡を描き出す。

●演劇ユニット てがみ座プロフィール
劇作家 長田育恵(日本劇作家協会所属・井上ひさし氏に師事)を主宰として2009年に旗揚げ。上演作品に応じて演出家・俳優をコラボレートするスタイルを取る。2011年より劇団員加入。心の機微を見つめ、繊細な言葉、丹念に織り上げた構成で、圧倒的な共感を紡ぎ出す。ひとの生命がきらめく、「詩(うた)」が立ち上がる瞬間を捉えたいと願う。

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［演出］　扇田拓也（ヒンドゥー五千回）
［脚本］　長田育恵

［出演］　尾﨑宇内（てがみ座）／福田温子（てがみ座）／西田夏奈子／岡野暢（身体の景色）／稲葉能敬（劇団桟敷童子）／和田真季乃／宮沢大地／境宏子（リュカ.）／久我真希人（ヒンドゥー五千回）／金原直史／石井統／中村シユン

世田谷パブリックシアターチケットセンター03-5432-1515
演劇ユニット　てがみ座サイト