オ・テソク

●韓国国立劇場よりコメントが届きました。
「歴史的な素材、テーマ、音楽、衣裳など韓国的な色彩の濃い『胎』は、韓国演劇の独創性に触れていただく、またとない機会となることを信じております。」


●野村萬斎芸術監督よりコメントが届きました。
「韓国演劇界の第一人者オ・テソク氏が手掛ける本作『胎』は、伝統演劇と現代演劇が見事に融合し、韓国らしさとは何かということを強く示してくれる作品です。この貴重な機会に是非、日本の観客の皆様にご覧いただきたいと思います。」


韓国の伝統的な演劇手法を見事に現代化させ、壮大な歴史物語を描き出した韓国現代演劇の金字塔『胎～Ｔｈｅ　Ｌｉｆｅ　Ｃｏｒｄ』。
韓国の史実をもとに、いにしえから変わることなく繰り返される人間の愚かさと人間の存在の哀れさを大きなスケールで描き出した作品です。
幼くして王位についた朝鮮第6代王・端宗を暗殺し、己の望みどおり王座についた世祖が、権力に対する欲望と端宗の家臣をことごとく処刑した罪悪感の間で、次第に狂気と破滅へ向かってゆく、という内容の壮大な歴史物語です。


この作品の作・演出を手がけたオ・テソクは、韓国現代演劇の流れを変えたといわれる人物。韓国の伝統音楽「パンソリ」のリズムを基調とした台詞と、韓国独特の喜怒哀楽を表す身体表現など、伝統を見事に現代化して現代演劇に取り込みました。


『胎～Ｔｈｅ　Ｌｉｆｅ　Ｃｏｒｄ』は、本国では観客が再演を望む作品ベスト3に選ばれ、2006年には韓国政府が選定した国家ブランド演劇の第一号作品となるなど、韓国国立劇場の代表作であるだけでなく韓国を代表する作品です。
韓国演劇の生の迫力を劇場で味わってください。

[作・演出]　オ・テソク

[出演]　韓国国立劇場　国立劇団

上演作品レクチャー情報

劇場チケットセンター　03-5432-1515