ワークショップ・レクチャー

『世田谷パブリックシアターの演劇ワークショップ』
パブリックシアターのためのアーツマネジメント講座2010

世田谷パブリックシアターが1997年の開館以来取り組んできた、演劇ワークショップについての講座です。
講座は、A「世田谷パブリックシアターの演劇ワークショップについて」、B「世田谷パブリックシアターの演劇ワークショップ事例紹介」、C「演劇ワークショップをワークショップで考える」の3つのコースより構成されてます。
Cコースでは、演劇ワークショップの手法に基づきながら、演劇ワークショップについて考えていくことを目指します。演劇ワークショップを実践していく際に、忘れてはならないことは何か、そして注意しておくべきポイントを探っていきます。
どのコースもファシリテーター、ワークショップのコーディネーター、そして劇場などの教育普及セクションで仕事をすることを目指す方たちを対象にしています。是非ご参加ください。

 
 
日程 A:「世田谷パブリックシアターの演劇ワークショップについて」
(1)2010年10月27日(水)19時~21時
「これまでの経緯ならびに理念」
講師:中村麻美(世田谷パブリックシアター学芸)
世田谷パブリックシアターは、開館以来積極的に、そして継続的に、ワークショップの活動に取り組んできました。この十数年、劇場が何を考え、何を大切にしながらワークショップを行ってきたのか、お話します。

(2)2010年11月2日(火)19時~21時
「プログラム概要」
講師:中村麻美(世田谷パブリックシアター学芸)
世田谷パブリックシアターは、さまざまな場所で、異なる人々を対象に数多くのワークショップを実施しています。年間通じて、どのようなワークショッププログラムを展開しているのか皆様にご紹介します。

B:「世田谷パブリックシアターの演劇ワークショップ事例紹介」
(3)2010年11月9日(火)19時~21時
「『地域の物語ワークショップ』『小学生のためのえんげきワークショップ』をふりかえる」
講師:すずきこーた(世田谷パブリックシアターファシリテーター/演劇デザインギルド理事)
地域の公共劇場として生まれてから間もなく始まり、そして今も続いている2つのワークショップ。「地域」について考えたり「地域の子どもたち」と演劇をすることを、具体的な内容の紹介とともに、参加してくれた方の声も交えながら振り返ります。

(4)2010年11月30日(火)19時~21時
「小学校・学芸会でチャレンジしていること」
講師:富永圭一(世田谷パブリックシアターファシリテーター/abofa代表)
校風、先生の考え方や経験、児童数の条件、PTAの方々の考え方、パブリック・シアターの理念etc・・・そして、私が「ワークショップでやりたいこと」。これらが、全て一致することはありません。
たぶん、永遠に無いと思います。では、妥協しているのか?
いいえ、そうではありません。私なりに一生懸命チャレンジして、高い着地点を模索しているのです。では、具体的には、どのようなことをしているのか?
そんなことを、みなさんに紹介したいと思っています。

(5)2010年12月7日(火)19時~21時
「世田谷パブリックシアターのワークショップの広がりと可能性~福岡での事例を中心に」
講師:柏木陽(世田谷パブリックシアターファシリテーター/演劇百貨店店長)
世田谷パブリックシアターのワークショップは、現在、世田谷という場を超えて、さまざまな形で全国に広がってきています。何が有効なのか、なぜ求められているのか、私なりに見えてきたことと、その広がりつつあるプロジェクトについてご報告します。

C:「演劇ワークショップをワークショップで考える」
(6)2011年1月8日(土)10時~17時
「いいWSと、そうではないWSの差を考えるWS」
進行:富永圭一(世田谷パブリックシアターファシリテーター/abofa代表)
ワークショップメニューの説明をするだけなら「慣れ」でできるようになります。でも、同じ説明をされても、納得できる場合もあれば、そうでない場合もあります。ファシリテーターが伝えたいことが、どのように伝わっているのか?
WSを通して考えてみたいと思っています。

(7)2011年1月11日(火)19時~21時30分
「ワークショップの最初の一歩を考えてみる」
進行:柏木陽(世田谷パブリックシアターファシリテーター/演劇百貨店店長)
ワークショップのファシリテーターに興味があり、もういますぐやろうと考えている人、興味はあるけど何から手をつければ良いか分からない人、始めてみたけれど困っている人。ワークショップの進行をしていく上で、一番初めに考えるべきことを考えていきましょう。

(8)2011年1月13日(木)10時~17時
「演劇ワークショップの目指すもの」
進行:すずきこーた(世田谷パブリックシアターファシリテーター/演劇デザインギルド理事) 一言で演劇ワークショップといっても、そのあり方・進め方はさまざまです。そのさまざまな演劇ワークショップのことを、考えてみたいと思っています。私はよく「ワークショップで行うゲームは3つくらい知っていれば十分だ」と言っています。それは本当なのか?では必要なものは何なのか?一緒に考えましょう。
 
 
場所 世田谷文化生活情報センター(三軒茶屋駅前キャロットタワー)
(1)ワークショップルームB (4階)
(2)セミナールームA (5階)
(3)~(8)ワークショップルームA (4階)
 
 
講師 《担当プロフィール》
中村麻美(なかむらあさみ)
早稲田大学第一文学部在学中よりBankART1929でアートスペースの運営についてゼロから学ぶ。卒業後、2005年から世田谷パブリックシアターの学芸にて、ワークショップ活動を主に担当。同劇場の演劇ワークショップを初めて体験して以来、演劇ワークショップのもつ可能性を問い続け、現在に至る。

柏木 陽(かしわぎあきら)
1993年、演劇集団「NOISE」に参加し、劇作家・演出家の故・如月小春とともに活動。2003年にNPO法人演劇百貨店を設立し、代表理事に就任。全国各地の劇場・児童館・美術館・学校などで、子どもたちとともに独自の演劇空間を作り出している。

すずきこーた
ワークショップファシリテータ・俳優。「地域の物語」「小学生のためのWS」「先生のためのWS」などを進行。劇場以外でも小中高校で数多く授業を行う。在日日系ペルー人と日本人の演劇グループCerro Huachipaでも中心的に活躍。大学を中心に、演劇を使って問題を考える「フォーラムシアター」の活動も積極的に行っている。演劇デザインギルド理事。

富永圭一(とみながけいいち)
演劇ワークショップ・ファシリテーター。ワークショップグループ「abofa」主催。
全国の劇場や劇団、公共施設で演劇ワークショップの進行役として活躍中。
世田谷パブリックシアターでは「デイ・イン・ザ・シアター」などを進行している。
 
 
参加費 A:2,000円(全2回) ※24歳以下は1,200円(全2回)
B:3,000円(全3回) ※24歳以下は1,800円(全3回)
C:3,000円(全3回) ※24歳以下は1,800円(全3回)
 
 
募集人数 A:30名 B:30名 C:20名
※先着順に受付しておりますが、万が一定員に達してご参加いただけない場合はご連絡いたします。
 
 
申込み方法 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 [助成]  アサヒビール芸術文化財団
     平成22年度文化庁芸術拠点形成事業
 
 
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