ワークショップ・レクチャー

『市民に拡かれた演劇―そのドイツ文化教育活動における射程』
Theater und seine Vermittlung. Die dramatischen Kuenste als kulturelle Bildung
世田谷パブリックシアターレクチャー2007

 
 
日程 2007年12月3日(月) 15時~17時半
 
 
内容 ドイツ(旧西ドイツ)では、70年代以降、従来の文化・芸術のエリート的な閉鎖性を批判し、「万人の文化」や「社会文化」を掲げる「新しい文化政策」が推進され、それに呼応する「新しい社会運動」として、芸術・文化活動、社会活動(ソーシャルワーク)、政治的運動を統合する「社会文化」運動が展開されてきました。
演劇活動の分野でも、このような理念を追求するオフシアター的演劇集団運動が発展する一方で、既存の劇場・劇団でも普及・教育活動の充実、改善を進めました。そして、社会事業(ソーシャルワーク)、地域づくり活動、成人教育、セラピーさらには企業研修などの活動と結びついた、広範な新しい演劇的活動の領域が形成されました。従来の学校演劇運動やアマチュア演劇運動の伝統をさらに拡張したこの新しい演劇的活動は「演劇的教育Theaterpaedagogik」活動と呼ばれるようになり、それに従事する専門家(劇場関係者をはじめ、社会施設、文化・教育施設、余暇施設などの職員、セラピスト、企業研修担当、市民活動家など)としての「演劇教育士」の養成も大学などで取り組まれ始めています。 この「演劇的教育」はどのような人々によって実践され、どのような役割を果たしているのでしょうか? また、既成の劇場制度との関係はどうなっており、また現在の文化政策のもとでこれからどうなっていくのでしょうか?
本講座では、ヴォルフガング・シュナイダー氏を迎え、 ドイツにおける「演劇的教育 」の実践に焦点をあてながら、上記のような質問にお答え頂きたいと思っています。演劇教育と地域社会、劇場の関係を考えていくためのまたとない機会だと思いますので、みなさま、是非ご参加ください。
 
 
場所 世田谷文化生活情報センターセミナールーム(キャロットタワー5階)
 
 
講師 ヴォルフガング・シュナイダー
《プロフィール》
ヒルデスハイム大学文化科学・芸術コミュニケーション学部長。ドイツでの最初の文化政策学の教授として活躍。ヨーロッパの児童・青年演劇運動における比較研究をベースに、文化政策、文化教育、演劇教育の研究・教育にも携わる。現在は「ドイツと文化」調査委員会のメンバーとして、劇場改革に関する提言も行う。他に、国際児童青少年演劇協会会長。ニーダーザクセン州演劇審議会委員。ヨーロッパ芸術組織ネットワーク名誉会長。ドイツ議会「ドイツの文化」調査委員会専門委員など。

進行:谷和明(東京外国語大学)、通訳:香川裕子
 
 
参加費 1,500円
※参加費は、受講当日に会場にてご精算いただきます。
 
 
募集人数 20名 (先着順、定員になり次第終了)
 
 
締切り ※先着順に受付しておりますが、定員に達した場合は受付を終了しますので、予めご了承ください。
 
 
申込み方法 下記申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 《協力》
※日本学術振興会平成19年度人文・社会科学振興プロジェクト「都市政策の課題と芸術文化の役割」
※社会文化学会
 
 
受付は終了致しました。
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