琉球舞踊や組踊を取り入れ、沖縄芝居の新たな世界を切り開き始めた、沖縄芝居実験劇場。
人気若手琉球舞踊家・組踊役者が一堂に会する今回は、組踊の始祖である玉城朝薫作の『執心鐘入』と、沖縄戦を舞台にした唯一の創作組踊作品で、芥川賞作家・大城立裕が書き下ろした『花の幻』をおおくりします。

●組踊『執心鐘入』
2010年ユネスコ無形文化遺産に登録された「組踊」。数ある演目の中でも最も有名な『執心鐘入』は、組踊の始祖・玉城朝薫の作。能や歌舞伎と比較上演される事も多い、いわゆる道成寺物。

［組踊指導］　宮城能鳳（人間国宝）
［地謡指導］　照喜名朝一（人間国宝）
［出演］　中城若松：金城真次
　　　　　宿の女：西門悠雅
　　　　　座主：宇座仁一　
　　　　　小僧一：嘉数道彦　
　　　　　小僧二：玉城　匠
　　　　　小僧三：阿嘉　修
［地謡］　歌・三線：照喜名進・照喜名朝國・上原睦三
　　　　　筝：大城智史
　　　　　笛：宇保朝輝
　　　　　胡弓：伊禮　薫
　　　　　太鼓：久志大樹

●組踊『花の幻』
沖縄戦で全てを失った焦土沖縄に、芸能の火を絶やすまいとした玉城盛重氏の最期をモデルに、芥川賞作家大城立裕氏が書きおろした作品。2010年国立劇場おきなわでの初演で好評を博した。

［作］　大城立裕
［演出］　幸喜良秀
［振付］　玉城秀子、阿嘉修
［音楽］　照喜名朝一（人間国宝）、新垣　雄
［演出助手］　嘉数道彦
［出演］　踊玉城：大田守邦改め玉城盛義
　　　　　澄子：東江裕吉
　　　　　オミト：佐辺良和
　　　　　和男：嘉数道彦
　　　　　日本兵：金城真次・玉城匠
　　　　　黒い妖怪：阿嘉修・宇座仁一・岸本隼人・西門悠雅・天願雄一
［地謡］　『執心鐘入」に同じ

※出演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

沖縄芝居実験劇場　090-1949-4337（10時～18時）　odetinfo@gmail.com