公演情報

アジア現代演劇プロジェクト

『ブレイク-ィング』『オン/オフ』

公演期間
2008年02月14日(木)~2008年02月17日(日)
劇場
シアタートラム
チケット前売り開始日
一般 : 2008年01月06日(日)~
友の会会員先行予約 : 2008年01月04日(金)~
せたがやアーツカード会員先行予約 : 2008年01月05日(土)~
チラシ画像
画像/アジア現代演劇プロジェクト『ブレイク-ィング』マレーシア公演(05年)
Photograph=Caecar Chong

異なる民族、文化、言語が共存/交錯するインドネシアとマレーシアの社会。
そこに生き、演劇を作る意味とは? 
国内の〈他者〉との「コラボレーション」を試みた意欲作、二作品を同時上演!

世田谷パブリックシアターと国際交流基金が2005年に東南アジアの演劇人ら16名と共同制作して、大きな反響を呼んだ作品『ホテル・グランド・アジア』。その参加メンバーは足かけ3年にわたる〈他者〉との共同作業の なかで、演劇人としてのアイデンティティを見つめなおし、相互の文化的差異を活かしながら、共同での演劇作品づくりを可能にする、さまざまな演劇の方法論を生み出しました。
それらの経験や方法論を自国へと持ち帰った参加者は今、それぞれの演劇の実践のなかで優れたコラボレーション作品を次々に生み出しています。2007年3月に、トラムで招聘上演した『モバイル』(シンガポール/ネセサリーステージ制作)もそ の1つ。4カ国の演劇人が参加したこの作品は、現代のアジアの国々の錯綜した関係、それぞれの社会の異なった問題のあり方を表象する重層的な物語を描いて好評を博しました。
今年は、こうした『ホテル・グランド・アジア』の参加メンバーが制作した作品群から、『ブレイク-ィング』(マレーシア)、『オン/オフ』(インドネシア)の2作品を上演します。

『ブレイク-ィング』 (Break-ing 撃破 Ka Si Pe Cah) ※英語、中国語、マレー語上演(日本語字幕付)           
 異なる民族と文化、言語が混在する多民族国家マレーシアの中で、マレー語系、中国語系、英語系と三つの演劇圏に分かれて活動する劇作家・演出家・俳優 のジョー・クカサス、ロー・コックマン、ナム・ロン。彼らは『ホテル・グランド・アジア』のあと、自国の異なる文化圏の〈あいだ〉に対話を生み出す演劇的なプラットフォームを構築しようと「ペンタス・プロジェクト」を始動しました。作品『ブレイク-ィング(Break-ing)』(2006年)はこのプロジェクトの処女作です。

言語にまつわる3つの小作品― 母の死という絶望から言語と国家を語る『サイレンス、プリーズ」、経験という視点で言語を問い直す『報告(思想+自分)」、言論統制をとおして言葉とは何かを思考する『WIP(ワーク・イン・プログレス)」。文化の「ブレイク( 断絶面)」から「ブレイク-ィング(はじけ出る)」する、言語への探求。

[作・演出] ジョー・クカサス『サイレンス・プリーズ』/ロー・コック・マン『報告(思想+自分)』/ナム・ロン『WIP(ワーク・イン・プログレス)』


『オン/オフ』 (On /Off)) ※インドネシア語上演(日本語字幕付)
約三百もの民族、五百以上もの異なる言語が、「多様性のなかの統一」を形づくるインドネシア。劇場のなかに止まらず、地域やコミュニティへと出かけて、文字通り村々の広場で演劇活動を行ってきた「テアトル・クブール」の主宰者ディンドン・WS。『ホテル・グランド・アジア』のあと、彼とその 劇団は、インドネシアでの演劇実践には「コラボレーション」という視座と方法論が不可欠だと考えて、新しい作品創造に取り組み始めました。文化・言語が異なるもの同士が演劇のコラボレーションを通じて、自国のアイデンティティを探求します。

商品があふれ、人々でごったがえす「市場」というすばらしいパラダイス。そこに安住する妻と対照的に、男は強い違和感と恐怖に襲われ、自己を見つける旅に出る。妻は西スマトラの魔術を用いて男を探そうとする。探求の果てに夫婦が見たものは――? グローバリゼーションの潮流の中で権力と制度 にさらされるアイデンティティの行方を追う。

[作・演出] ディンドン・WS

『ブレイク-ィング』
[作・演出] ジョー・クカサス『サイレンス・プリーズ』/ロー・コック・マン『報告(思想+自分)』/ナム・ロン『WIP(ワーク・イン・プログレス)』
『オン/オフ』
[作・演出] ディンドン・WS

公演日程

2008年2月

日 月 火 水 木 金 土
 
 
 
 
 
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19:00●◎
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18:30■◎
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13:00■
18:30●
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■=『ブレイク-ィング』(マレーシア)
●=『オン/オフ』(インドネシア)

◎=ポストトークあり
※未就学児童はご入場いただけません

料金

全席自由・日時指定
一般3,000円

TSSS1,500円

※2公演セット券5,000円(劇場チケットセンターにて前売のみ取扱い、オンラインではご購入いただけません)

友の会会員割引 2,700円

せたがやアーツカード会員割引 2,800円

チケット取扱い

劇場チケットセンター 03-5432-1515
パソコンhttp://setagaya-pt.jp/ticket_buy/
携帯http://setagaya-pt.jp/m/
TSSS
(TOYOTA Student Support at Setagaya)
オンラインチケット
(要事前登録。24時間受付)http://setagaya-pt.jp/tsss/
世田谷区民割引は劇場チケットセンター(Tel&店頭)にて前売のみ取扱い、オンラインではご購入できません

観劇サポート

車椅子スペース
 

世田谷パブリックシアター、シアタートラムとも車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

【料金】:該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
【申込】:03-5432-1515 劇場チケットセンター

ご利用希望日の前日の19時まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。また、お座席でご観劇になる場合も、スムーズにお席にご案内させていただきますので、予め劇場までご連絡ください。

託児サービス
 

世田谷パブリックシアター、シアタートラムで行われる、前売入場券を販売する公演では基本的に託児サービスがございます。

【料金】:2,000円(1名につき)
【対象】:生後6ヶ月以上9歳未満
【申込】:03-5432-1526 世田谷パブリックシアター

ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせて頂きます。お早めにご予約ください。また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

委託:キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

お問合せ

世田谷パブリックシアター 03-5432-1526

[主催]
財団法人せたがや文化財団
[企画・制作]
世田谷パブリックシアター
[協賛]
ブルームバーグ
※ブルームバーグは、より多くのお客様に舞台芸術を楽しんで いただくため、この公演の字幕を提供しています。
[機材提供]
松下電器産業株式会社
[協力]
東京急行電鉄/東急ホテルズ/渋谷エクセルホテル東急
 

備考

[ワークショップ]
アジアの現代演劇に興味を持つ方々を対象として、劇作、演出、演技の分野でのコラボレーションの方法論を紹介するワークショップを行います。進行は、当プロジェクトの 参加者のアジアの劇作家、演出家が担当します。
日程:2008年2月 18日(月)~23日(土)
詳細はこちらから
[シンポジウム]
アジアで実践されてきたこれまでの演劇コラボレーションとネットワーク創りを踏まえながら、今後のあるべき姿について提案を行っていきます。
日程:2月20日 (水)・23日(土)
詳細はこちらから