公演情報->コラボレーションプロジェクト 1stステージ 「アジアの演劇の中へ」



コラボレーションプロジェクト 1stステージ
「アジアの演劇の中へ」

国際交流基金アジアセンターと世田谷パブリックシアターはアジアの国々の演劇やダンスなど舞台芸術との交流や共同制作を行ってきました。いま両者は、これまでの成果 や課題を踏まえながら、次なるステップへと向かうために3年間にわたるコラボレーションプロジェクトを新たに始動します。

今回東京に集うのは、東南アジアを中心に、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、アメリカ、さらに日本を加えた7カ国で活動する16名の演劇人たちです。歴史、経験、社会環境の違いから各個人の作品創造へのアプローチはさまざまですが、みな各国で最先端かつアクチュアルな活動をしています。

3年間の作品創造へ向けた今回のファーストステージでは、5日間にわたり参加者各人によるプレゼンテーションが行われます。そこではアジアの現代演劇のもつ多様なかたちと文体、そして同時代性が浮かび上がり、今度のコラボレーションが指し示す刺激的なヴィジョンを体感することが可能になるでしょう。

  
[期間] 2月4日(火)〜9日(日)
 
[会場] シアタートラム
 
[料金]

全席自由
プレゼンテーション1日共通券=1,500円
シンポジウム=500円
全日通し券=5,000円
 

[前売開始] 2002年12月21日(土)
 
[チケット取扱] くりっくチケットセンター 03-5432-1515
チケットぴあ 0570-02-9999
 
[お問合せ] 世田谷パブリックシアター 03−5432−1526
 
[主催] (財)世田谷区コミュニティ振興交流財団
国際交流基金アジアセンター
 
[企画制作]

世田谷パブリックシアター

平成14年度文化庁芸術拠点形成事業(公演等事業)
世田谷パブリックシアターフレンズ2002 アサヒビール株式会社

[参加者一覧]  
 
ヴィタエ・アズザン・J.G(インドネシア) 2月7日(金)19:00
Vitae Azuzan J.G. (Indonesia)

俳優、劇作家、演出家。伝統演劇グループS’mas の主宰。シェイクスピア、ブレヒト、ダリオ・フォーなどの作品を伝統演劇の手法を用いるなどして演出する。宗教儀礼をもとにしたパフォーマンスも行う。92年からはジャカルタ芸術学校で後進の指導にもあたっている。
 
ディンドン・WS(インドネシア) 2月9日(日)14:00
Dindon WS (Indonesia)

劇作家、演出家、俳優。83年にクブール・シアターを立ち上げる。インドネシア社会を鋭く批評する作品を劇団員と共同制作し、劇場外での上演を試みながらコミュニティと演劇の関係を問い続ける。オーストラリアやオランダなどの演劇人とのコラボレーション経験も多い。
 
ロフマッド・トノ(インドネシア) 2月5日(水)19:00
Rochmad Tono (Indonesia)

演出家、俳優。国際交流基金(インドネシア)の『リア王』翻案化コンクールで最優秀演出家賞を受賞(98年)。南ジャカルタの青少年センター内にあるケロンポック・シルエット・シアター・カンパニーの芸術監督として、高校生などの演劇活動の活性化にも力を注ぐ。
 
ジョー・クカサス(マレーシア) 2月4日(火) 19:00
Jo Kukathas (Malaysia)

劇作家、演出家、俳優。インスタント・カフェ・シアター・カンパニーの芸術監督。日本・マレーシア現代演劇共同制作作品『あいだの島』(01年・国際交流基金&世田谷パブリックシアター主催)を劇作、演出し、日本とマレーシア両国で発表。
 
ナム・ロン(マレーシア) 2月8日(土)14:00
Nam Ron (Malaysia)

劇作家、演出家、俳優。アルタネーティヴ・ステージ・カンパニー主宰。現代マレーシアの社会状況を映し出すマレー語による作品を創作している。
 
ロー・コック・マン(マレーシア) 2月8日(土)14:00
Loh Kok Man (Malaysia)

演出家、俳優、演劇教育実践者。主な演出・出演作品に海外のさまざまなフェスティヴァルにも招聘されているソロパフォーマンス『Aku (自分)』。韓国、インド、ドイツ、フィリピン、日本などの演劇人との関係も深い。
 
ハーレシュ・シャーマ(シンガポール) 2月9日(日)14:00
Haresh Sharma (Singapore)

劇作家。ネセサリー・ステージ・シアター・カンパニーの常任劇作家として芸術監督のアルヴィン・タンと共にシンガポール現代演劇界の中軸を担う。劇作集『Still Building』により国内の多くの文学賞受賞。ワークショップを取り入れた劇作法により、シンガポールの現在を描く。
 
アイヴァン・ヘン(シンガポール) 2月4日(火)19:00
Ivan Heng (Singapore)

劇作家、演出家、プロデューサー、俳優。ワイルド・ライス・カンパニーの創立者。多文化社会シンガポールの視点に着想を得て、アイデンティティ、セクシュアル・ポリティックス、人種などの問題を革新的かつシアトリカルな作品に作り上げる。
 

ジョシュ・フォックス(アメリカ) 2月7日(金)19:00
Josh Fox (the U.S.)

演出家、俳優。96年に台湾、日本、インドネシア、アメリカの俳優やダンサーと創立したインターナショナル・ワウ・カンパニーの芸術監督。資本主義やグローバリゼーション等をテーマにフィジカルかつヴィジュアルな作品創造を行う。燐光群、パパタラフマラの作品にも参加。

 
ホセフィーナ・フィゲロア・エストレーリャ(フィリピン) 2月5日(水)19:00
Josefina Figueroa Estrella (the Philippines)

演出家。フィリピン大学文学部助教授。フルブライト奨学生として米国コロンビア大学で修士号取得(演出専攻)。デュラン・アップ・シアター・カンパニーの芸術監督として優れた演出作品を多数生みだしている。
 
ロドルフォ・カルロス・ヴェラ(フィリピン) 2月8日(土)14:00
Rodolfo “Rody” Carlos Vera (the Philippines)

劇作家、演出家、俳優。PETA(フィリピン教育演劇協会)元芸術監督。現在はPETA劇作家養成講座のコーディネーター。黒テントとの共同制作も行ってきており、フィリピン人じゃぱゆきさんと日本人農夫の恋愛を脱構築化した喜劇『ロミオとジュリエット』では劇作を担当。
 
ハーバート・ゴー(フィリピン) 2月9日(日)14:00
Herbert Go (the Philippines)

演出家、俳優。フィリピン文化センターの所属劇団、タンハーラン・フィリピーノのアソシエート・ディレクター。フィリピン芸術高校の演劇科で講師も勤める。また実験演劇劇団デュラン・タリエールーの一員として観客に演劇の概念を覆させるような革新的な作品を提示している。
 
ナルモン(コップ)・タマプルックサー(タイ) 2月8日(土)14:00
Narumol (KOP) Thammapruksa (Thailand)

演出家、俳優、ダンサー。社会変革にむけた活動に演劇と創作ダンスを活用する作品創作を行っており、マイノリティのための多くの作品プロジェクトを立ち上げている。国際的なコラボレーションや会議にも多数参加。チベット独立問題にも演劇を通 じて真摯に取り組む。
 
プラディット・プラサートーン(タイ) 2月7日(金)19:00
Paradit Prasartthong (Thailand)

マカンポンシアター前芸術監督。現在は同劇団の草の根マイクロメディアプロジェクトに携わり、貧困層の青少年への演劇ワークショップ等を通 じて地域のネットワーク構築を目指すコミュニティシアター活動を行っている。現代演劇と共にタイ古典舞踊、歌、身体技法の訓練を受ける。
 
川村毅(日本) 2月4日(火)19:00
Takeshi Kawamura (Japan)

劇作家、演出家。ティーファクトリー主宰。85年度岸田戯曲賞受賞。ACC助成によりNYに滞在(96年)。ニューヨーク大学客員演出家(98年)。『Hamlet Clone』『The Lost Babylon』は英・仏訳され、パリなどでリーディングが行われている。03年カンプナーゲル・サマーフェスティヴァルに『Hamlet Clone』が招聘を受けている。
 
鐘下辰男(日本) 2月5日(水)19:00
Tatsuo Kaneshita (Japan)

劇作家、演出家。87年に演劇企画集団THE・ガジラを創立。第42回芸術選奨文部大臣賞新人賞(92年)、第32回紀伊國屋演劇賞個人賞(97年)、第5回読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞(97年)を受賞。多方面 に仕事の幅を広げながら、常に日本人を見据えた作品を創り続ける。

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