《演奏曲目》
・笛独奏 「再破」
・能囃子 「盤渉楽」「道成寺 乱拍子 急の舞」「早舞 クツロギ舞返し」
・笛と和太鼓 「空乱」 「めじは」
ほか
《出演者》
一噌幸弘(笛)：能楽一噌流笛方
9歳の時に初舞台を踏み、以後、能楽師笛方として古典の舞台をつとめる。同時に、1991年よりは、能の古典をベースとしながらも、これに自身の新しい解釈を加えた試みで注目を集める自主コンサート『ヲヒヤリ』を主宰する。さらに、即興演奏家としては内外の様々なジャンルのミュージシャンと共演、彼の研ぎ澄まされた一音が切り開く音楽世界は、限りない可能性に満ちたものとして期待される。自己の作品には『東京ダルマガエル』、『フィア・ティーレ』そして『リーヤリ』がある。日本能楽会会員(重要無形文化財総合指定)
大倉源次郎(小鼓)：能楽大倉流小鼓方十六世宗家 （大鼓宗家預かり）
大倉流十五世宗家大倉長十郎の次男として大阪に生まれる。1965年独鼓「鮎之段」にて初舞台。1970年初能「岩船」。以後、1987年大阪文化祭奨励賞。1992年大阪市咲くやこの花賞をはじめとして様々な賞を受賞する。日本能楽会会員(重要無形文化財総合指定)
亀井広忠(大鼓)：能楽葛野流大鼓方
人間国宝・亀井忠雄を父に、歌舞伎囃子方田中流宗家・田中佐太郎を母に持つ亀井家の長男。6歳『羽衣』で初舞台。7歳『合甫』で初能。1997年弟・十三世田中傳左衛門、傳次郎とともに「三響会」発足。2002年自己研鑚の場として「広忠の会」を発足。2004年ビクター伝統文化振興財団奨励賞を受賞。
金春國和(太鼓)：能楽金春流太鼓方
二十二世金春惣右衛門の長男。11歳で初舞台。日本能楽会会員(重要無形文化財総合指定)
林英哲(和太鼓)
『佐渡國・鬼太鼓座』『鼓童』の創設以来のトッププレーヤーとして活動し、独立後は前人未踏の太鼓ソリストとして、かつての日本の伝統にはなかったテクニックと体力を要する大太鼓ソロ奏法の創造、多種多様な太鼓群を用いた独自奏法の創作など、まったく新しい様式を伴った音楽的な試みをつぎつぎと行い、世界に向けて日本から発信する新しい音楽としての太鼓の創造に取り組んでいる。また、現代音楽の分野でも前例のない和太鼓ソリストとして国際的な評価を獲得、特に2000年6月の、ベルリンフィル恒例の野外コンサート「ヴァルトビューネ・サマーコンサート」で、ケント・ナガノ指揮による「飛天遊」にソリストとして参加、圧倒的な演奏で2万を越える聴衆を魅了した。
近年の活躍を記録したドキュメンタリー映像作品「朋あり。-太鼓奏者 林英哲-」（監督：伊勢真一）が公開中。
