概要

鶴澤清治

鶴澤清治

杉本博司

杉本博司

 

 

 

 

 

 

豊竹呂勢大夫

豊竹呂勢大夫

鶴澤清志郎

鶴澤清志郎

鶴澤清馗

鶴澤清馗

鶴澤寛太郎

鶴澤寛太郎

 

 

 

 

 

 

「聴く」は「気来(きく)」に由来するという説があります(日尾荊山『燕居雑話』)。「気に満ちた音が耳に入って来る」、それが「聴く」であるというのです。音に耳を傾け、音の息吹をとりこみ、音が鳴り響く空間も一緒に感じとること、それが「聴く」という行為と言えるのかもしれません。

 

本公演は、三味線音楽を「聴く」ことにこだわり、その楽しさを発見しよう、という催しです。三味線は、永禄年間(1558~1570)に琉球から日本の本土に伝えられた楽器と推測され、以来、歌や語りなど、人間の声とともに、楽しまれてきました。さまざまなジャンルの三味線音楽があり、それぞれに、声の表現も三味線の音色も異なります。今回取り上げるのは、大坂生まれの義太夫節。江戸時代の前期、17世紀の終わりに成立した浄瑠璃であり、音楽によって、物語の世界を生き生きと描き出します。

 

公演は三部構成です。第一部の鼎談には、公演日それぞれに異なるメンバーが登場し、三味線音楽のよもやま話に花を咲かせます。第二部では、人間国宝(芸術院会員)・鶴澤清治が構成する義太夫節「三味線組曲」を人形浄瑠璃文楽座の若手三味線弾きが演奏。第三部では義太夫節「卅三間堂棟由来」(平太郎住家より木遣り音頭の段:通称「柳」)を素浄瑠璃の形式で演奏します。三味線は鶴澤清治、太夫は豊竹呂勢大夫。

 

会場の空間構成は現代美術作家・杉本博司。東京では初公開となる杉本作品「月下紅白梅図」と安土桃山時代の名品、長谷川等伯(1539~1610)筆「四季柳図屏風」が、各曲演奏の背景を彩ります。

 

◎聴きどころ

▽義太夫節 鶴澤清治構成「三味線組曲」

義太夫節の表現の一つに、三味線のみで演奏する「メリヤス」があります。太夫のコトバや人形の動作にあしらって演奏し、特定の情景や情感を際立たせます。メリヤスの旋律には長短さまざまなものがあり、いずれも個性的で印象的。多彩な表現力が凝縮しています。

「三味線組曲」は、メリヤスの旋律を組み合わせて鶴澤清治が構成した義太夫節の新作器楽曲です。

 

▽義太夫節「卅三間堂棟由来」(通称「柳」。平太郎住家より木遣り音頭の段)

「柳」は、人間の妻となった柳の精のお柳、夫の平太郎、息子のみどり丸、その3 人を主要人物として、夫婦と親子の突然の別れを描く名作中の名作です。人形遣いを伴わずに、太夫と三味線のみの素浄瑠璃で演奏します。かつての文楽ファンが、「文楽を観に行く」とは言わずに、「文楽を聴きに行く」という表現を使ったことに象徴されているように、義太夫節の音楽としての魅力は格別です。人間の喜怒哀楽を語り分ける太夫の技は「情を語る」と言われ、音で物語の情感や場面を演出する三味線の技は「模様を弾く」と言われます。豊竹呂勢大夫と鶴澤清治という最高の組み合わせによる素浄瑠璃で、義太夫節の醍醐味をじっくりとご紹介します。

 

◎見どころ

▽「月下紅白梅図」(杉本博司 2014年作品) 2曲1双/各156.1×172.2 (個人蔵)

尾形光琳作の国宝「紅白梅図屏風」を撮りおろしたプラチナ・パラディウム・プリントによる作品。「光琳が昼ならば、杉本は夜。月が流水を照らす。梅は日中も香っていたはずだが、暗闇ではいっそう香りを放つように感じる。視覚からの情報が減る分、嗅覚が研ぎ澄まされるからだ。モノクロームにすることでは情報は減少しない。別方向に拡張する」(『光琳ART 光琳と現代美術』より抜粋)。今年2 月にMOA 美術館にて絶賛された新作「月下紅白梅図」の東京初公開です。

 

▽「四季柳図屏風」(長谷川等伯) 6曲1双/各172×378(ロンドンギャラリー所蔵)

安土桃山時代から江戸時代にかけて活躍した長谷川等伯(1539~1610)の作品。

純金地に四本の柳と柴垣が描かれた構成。右隻には春から夏へ、左隻には秋から冬へ柳が変化する姿が描かれる。義太夫節「柳」にかけて、屏風「柳」の登場です。

右:「四季柳図屏風」photo by Hiroshi Sugimoto/Coutesy of London Gallery 左:「月下紅白梅図」photo by Sugimo Studio/Ooudawara Art Foundation

右:「四季柳図屏風」photo by Hiroshi Sugimoto/Courtesy of London Gallery
左:「月下紅白梅図」photo by Sugimoto Studio/Odawara Art Foundation

 

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スタッフ/キャスト

[空間構成] 杉本博司(現代美術作家)
[監修] 野川美穂子(邦楽研究家)

メディア情報

(1) 【鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演によせて/杉本博司】
鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演によせた杉本博司の言葉が、小田原文化財団公式HPに掲載されました。
「三茶三味によせて」杉本博司より

 

(2) 【鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演最新トピックス配信スタート】
鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演最新&詳細情報を小田原文化財団公式facebook、twitterにて配信しています。ぜひチェックしてください。
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杉本博司通信twitter

 

(3) 【鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』第三部 卅三間堂棟由来によせて/杉本博司】
鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演第三部「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)」によせた杉本博司の言葉が、小田原文化財団公式HPに掲載されました。
「義太夫の名曲 卅三間堂棟由来の由来」 杉本博司より

 

(4) 【鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』太棹三味線の魅力/野川美穂子】
鶴澤清治×杉本博司『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演で監修を手掛ける邦楽研究家・野川美穂子さん。太棹三味線の魅力について語っていただいた言葉が、小田原文化財団公式HPに掲載されました。
太棹三味線の魅力について 野川美穂子さんより

 

(5)「婦人画報」10月号 杉本博司インタビューが掲載されました。
「婦人画報」10月号“ECOLE de FUJINGAHO”辛酸なめ子さんインタビューページに杉本博司が登場。『三茶三味~三味線音楽を聴く~』に登場する屏風「月下紅白梅図」にも触れています。
WEB版はこちらより

 

(6)『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演「邦楽ジャーナル」10月号
「邦楽ジャーナル」10月号にて『三茶三味~三味線音楽を聴く~』公演が紹介されました。

公演プログラム

1.鼎談
10月23日(金)
山村友五郎(日本舞踊・山村流六世宗家)
いとうせいこう(作家・クリエーター)
野川美穂子(邦楽研究家)

10月24日(土)
尾上菊之丞(日本舞踊・尾上流四代家元)
桜井秀俊(ミュージシャン・真心ブラザーズ)※
野川美穂子(邦楽研究家)
※追加出演者

10月25日(日)
杉本博司(現代美術作家)
橋本麻里(ライター・編集者)※
野川美穂子(邦楽研究家)
※追加出演者

2. 義太夫節 鶴澤清治構成 「三味線組曲」

※都合により曲と出演者が変更となりました。

鶴澤清志郎(人形浄瑠璃文楽座 三味線)
鶴澤清馗(人形浄瑠璃文楽座 三味線)
鶴澤寛太郎(人形浄瑠璃文楽座 三味線)

3. 義太夫節 「卅三間堂棟由来」(通称「柳」)
豊竹呂勢大夫(人形浄瑠璃文楽座 太夫)
鶴澤清治(人形浄瑠璃文楽座 三味線)

 

出演者プロフィール

鶴澤清治(つるさわ せいじ)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1945年大阪生まれ。1953年四代鶴澤清六に入門、7歳で「鶴澤清治」と名のる。1954年四ツ橋文楽座で初舞台。1964年に十代竹澤弥七の門下となる。1976年から13年間、人間国宝・四代竹本越路大夫の三味線をつとめる。

これまでに、1972年芸術選奨文部大臣新人賞、1982年因協会奨励賞、1983年大阪府民劇場賞、1983・1985年因協会本賞、1985・1989年国立劇場文楽賞文楽優秀賞、1986・1991年大阪文化祭賞本賞、1989年松尾芸能賞(優秀賞)、1990・1996年国立劇場文楽賞文楽大賞、1990・1991・1993・1996・2001・2004年因協会賞、1999年モ-ビル音楽賞(邦楽部門)、2004年日本芸術院賞・恩賜賞、2005年大阪府知事表彰、2010年国立劇場文楽特別賞、2014年大阪市市民表彰、など多数受賞。

また、2006年には紫綬褒章受章。2007年9月には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、「三味線格」(三味線弾きとしての最高格)になる。2014年日本藝術院会員。

東京・大阪公演をはじめ、地方公演にも精力的に参加し、弟子と後進の文楽技芸員の指導と育成に尽力をそそぐかたわら、数多くの復曲・作曲を手がける。主な復曲作品に、近松門左衛門作「用明天王職人鑑(ようめいてんのうしょくにんかがみ)」(2009年)、「津国女夫池(つのくにめおといけ)」(2010年)、「殩静胎内捃(ふたりしずかたいないさぐり)」(2011年)などがある。主な新作作曲に、新作文楽「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」(2009年)、「不破留寿之太夫(ふぁるすのたいふ)」(2014年)などがある。また、

2011年の杉本博司との作品「杉本文楽 曾根崎心中付り観音廻り」での作曲・演出は記憶に新しい。

 

豊竹呂勢大夫(とよたけ ろせたゆう)

人形浄瑠璃文楽座 太夫。1965年東京生まれ。1979年から四代鶴澤重造に師事。1982年国立劇場文楽第8期研修生に編入。1984年五代竹本南部大夫に入門し、竹本南寿大夫を名のる。同年7月国立文楽劇場で初舞台。1985年豊竹呂大夫の門下となり、1988年「豊竹呂勢大夫」と改名。2000年八代豊竹嶋大夫の門下となる。

これまでに、1991・1995・1997・1999・2000・2001・2002年文楽協会賞、1995・2003・2004年国立劇場文楽賞文楽奨励賞、1996・1999・2002・2003・2009年因協会奨励賞、2000年咲くやこの花賞、2003年大阪舞台芸術賞奨励賞、2003・2012年十三夜会賞、2012年十三夜年間大賞、2009・2013年国立劇場文楽賞文楽優秀賞、など多数受賞。なお、2013年の第17回日本伝統文化振興財団賞受賞では、受賞記念の副賞として「卅三間堂棟由来」(浄瑠璃:豊竹呂勢大夫、三味線:鶴澤清治)をDVD収録した。http://jtcf.jp/cultivate/recipient17

 

 

鶴澤清志郎(つるさわ せいしろう)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1974年長野県生まれ。1992年に国立文楽劇場第15期研修生となり、1994年に鶴澤清治に入門、「鶴澤清志郎」と名のる。同年6月国立文楽劇場で初舞台。これまでに、1999・2004年因協会奨励賞、2002・2003・2004・2005年文楽協会賞、2004・2005年国立劇場文楽賞文楽奨励賞、2004年大阪舞台芸術新人賞、2013年大阪文化祭賞グランプリ、2015年咲くやこの花賞(http://www.sakuya-konohana.com/)、など多数受賞。

 

鶴澤清馗(つるさわ せいき)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1980年大阪生まれ。1993年鶴澤清治に入門。1996年文楽協会研究生となる。1999年「鶴澤清馗」と名のる。同年9月国立劇場で初舞台。これまでに、2007・2012年文楽協会賞、2008年大阪文化祭賞奨励賞、など多数受賞。

 

鶴澤寛太郎(つるざわ かんたろう)

人形浄瑠璃文楽座 三味線。1987年奈良生まれ。1999年に祖父である7代鶴澤寛治(人間国宝)に入門、「鶴澤寛太郎」と名のり、2001年1月国立文楽劇場で初舞台。これまでに、2009・2011・2014・2015年文楽協会賞、2012年十三夜会賞、2012年国立劇場文楽賞文楽奨励賞、2013年大阪文化賞グランプリ、など多数受賞。http://tsuruzawakantaro.com/

 

 

 

鼎談者プロフィール

山村友五郎

山村友五郎

山村友五郎(やまむら ともごろう) ※10月23日出演

日本舞踊・山村流六世宗家。1964年大阪生まれ。祖母の山村流四世宗家・若、母・糸のもと、幼少より修業する。1992年六世宗家山村若を襲名。流祖・友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に、伝統の維持継承に力を注ぐ。2006年創流二百年祭を開催。2014年長男・侑に若の名を譲り、山村友五郎(三代目)を襲名する。一門の舞踊会「舞扇会」を主催するほか、『五耀會』を結成し、日本舞踊の普及に努める。文楽、上方歌舞伎、宝塚歌劇、OSKの振付、舞踊指導、門下育成に従事する。また、流儀に伝わる振りと浮世絵や文献から流祖振付の変化舞踊「慣(みなろうて)ちょっと七化」を復元するなど、復曲にも意欲的に取り組んでいる。国立文楽劇場養成科講師、宝塚歌劇団日本舞踊講師、大阪芸術大学非常勤講師。2001年文化庁芸術祭新人賞、2006年芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年文化庁芸術祭優秀賞、2010年芸術選奨文部科学大臣賞、2015年日本芸術院賞など受賞多数。

 

いとうせいこう

いとうせいこう

いとうせいこう ※10月23日出演

作家・クリエーター。1961年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。著書に小説『ノーライフキング』、『見仏記』(みうらじゅんと共著)、エッセイ集『ボタニカル・ライフ』(第15回講談社エッセイ賞受賞)など。今年16年ぶりの小説『想像ラジオ』を発表した。また、近年の音楽活動ではロロロへの加入や、コクーン歌舞伎「佐倉義民傅」のラップ歌詞などがある。テレビのレギュラー出演に「シルシルミシルさんデー」(テレビ朝日)「ビットワールド」(Eテレ)「オトナの!」(TBS)などがある。「したまちコメディ映画祭in台東」では総合プロデューサーを務め、浅草、上野を拠点に今年で6回目を迎える。

 

尾上菊之丞

尾上菊之丞

尾上菊之丞(おのえ きくのじょう) ※10月24日出演

日本舞踊・尾上流四代家元。1976年東京都生まれ。2歳から父・尾上墨雪(二代尾上菊之丞)に師事し、1981年「松の緑」で初舞台。1990年尾上青楓の名を許される。2011年尾上流四代家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名。1999年より自身のリサイタルを開催し、新しい舞踊作品創りに取り組む。2008年より藤間勘十郎両氏と共同で「趣向の華」、2010年より茂山逸平氏と共同で「逸青会」を主催し、脚本や演出にも取り組んでいる。その他、林英哲氏(太鼓奏者)を筆頭に数多くの芸能者とのコラボレーションにも挑戦している。歌舞伎の振付師としては「NINAGAWA十二夜」をはじめとする尾上菊五郎劇団の作品を中心に、市川猿之助主演「スーパー歌舞伎Ⅱ 空ヲ刻ム者」「雪之丞変化」、市川染五郎主演「阿弖流為」等、新作歌舞伎の振付を勤める。その他、宝塚歌劇団、万博の振付や、蜷川幸雄演出「僕の四谷怪談」、渡辺えり演出「瞼の母」等、伝統芸能の枠に留まらず振付・所作指導を勤める。毎年春に開催される花街舞踊、新橋「東をどり」・先斗町「鴨川をどり」では花柳界の師匠として演出・振付を手掛けている。(公社)日本舞踊協会会員、京都造形大学非常勤講師、昭和音楽大学非常勤講師。2010年舞踊批評家協会新人賞、2012年花柳壽應賞新人賞受賞。

 

桜井秀俊

桜井秀俊

桜井秀俊(さくらい ひでとし) ※10月24日出演

ミュージシャン。1968年広島県に生まれ、神奈川県で育つ。1989年大学在学中、音楽サークルの先輩YO-KINGと真心ブラザーズを結成。バラエティ番組内“フォークソング合戦”にて見事10週連続を勝ち抜き、同年9月にメジャー・デビュー。「どか~ん」「サマー・ヌード」、「拝啓、ジョン・レノン」など数々の名曲を世に送り出す。2014年、デビュー25周年を迎え、自身のレーベルDo Thing Recordingsを設立、11月にはレーベル第1弾作品となるオリジナル・アルバム「Do Sing」をリリースした。本年10月7日には、昭和女性アイドルの楽曲をテーマにした、初のカバー・アルバム『PACK TO THE FUTURE』をリリース、そのアルバムを携えての全国ツアー『PACK TO THE FUTURE』を開催する。また、名盤と誉れの高い「KING OF ROCK」の発売20周年を記念したライブ・ツアー『MORE KING OF ROCK 20th』を同時開催、全国17公演を行う。www.magokorobros.com

 

 

杉本博司

杉本博司

杉本博司(すぎもと ひろし) ※10月25日出演

現代美術作家。1948年東京生まれ。立教大学卒業後、1970年に渡米、1974年よりニューヨーク在住。徹底的にコンセプトを練り上げ、精緻な技術によって表現される銀塩写真作品は世界中の美術館に収蔵されている。近年は執筆、設計へも活動の幅を広げ、2008年建築設計事務所「新素材研究所」を設立、IZU PHOTO MUSEUM の内装設計を皮切りに、oak omotesando のエントランススペース、イセタンサローネ(東京ミッドタウン)などの設計を手掛ける。主な著書に『空間感』(マガジンハウス)、『苔のむすまで』『現な像』『アートの起源』(新潮社)。内外の古美術、伝統芸能に対する造詣も深く、人形浄瑠璃文楽公演『杉本文楽 曽根崎心中付り観音廻り』(2011)、三番叟公演『神秘域』(2011)の演出を手掛け、海外でも高い評価を受ける。今年10月より千葉市美術館にて「杉本博司 趣味と芸術/今昔三部作」開催。1988年毎日芸術賞、2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞、2010年秋の紫綬褒章を受章。2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ章受勲。

 

橋本麻里

橋本麻里

橋本麻里(はしもと まり) ※10月25日出演

ライター、編集者。1972年神奈川県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。明治学院大学・立教大学非常勤講師(日本美術史)。『芸術新潮』『BRUTUS』『&Premium』『和樂』などへの寄稿のほか、高校美術教科書の編集・執筆も手がける。著書に『Shungart』(小学館)、『京都で日本美術をみる【京都国立博物館】』(集英社クリエイティブ)、『変り兜 戦国のCOOL DESIGN』(新潮社/とんぼの本)、『日本の国宝100』(幻冬舎新書)、共著に『浮世絵入門 恋する春画』『運慶 リアルを超えた天才仏師』(ともに新潮社/とんぼの本)ほか。NHKテレビ『NEWS WEB』月曜ネットナビゲーター、Eテレ〈趣味どきっ!〉『国宝に会いに行く』案内人。

 

 

野川美穂子

野川美穂子

野川美穂子(のがわ みほこ) ※10月23日、24日、25日出演

邦楽研究家。東京藝術大学大学院修了。お茶の水女子大より博士号取得(人文博士)。東京藝術大学、日本映画大学、法政大学、東海大学ほか講師。近世を中心とする日本音楽史を研究。著書に『地歌における曲種の生成』(第一書房、2006)。共著に『軍記語りと芸能』(汲古書院、2000)、『日本の伝統芸能講座 音楽』(淡交社、2008)、『まるごと三味線の本』(青弓社、2009)、『地歌・箏曲の世界 いま甦る初代富山清琴の芸談』(勉誠出版、2011)など。2001年に(公財)清栄会奨励賞、2006年に第23回志田延義賞(日本歌謡学会)を受賞。文化庁文化審議会委員、文化庁芸術選奨選考委員、日本伝統文化振興財団賞選考委員なども務める。

 

当日券情報

窓口販売
開演の1時間前より、劇場入口の当日券受付にて販売します。

※前売券は残席がある限り、前日までご予約を承ります。
・世田谷パブリックシアターチケットセンター
    公演日前日19:00まで、店頭&電話03-5432-1515にて受付
・世田谷パブリックシアターオンラインチケット
    公演日前日19:00まで受付

公演日程表

※未就学児童はご入場いただけません。開演後は本来のお席にご案内できない場合があります。ご了承ください。

観劇サポート

託児サービス

前売入場券を販売する公演では、基本的に託児サービスがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 2,200円(1名につき)
対象 生後6ヶ月以上9歳未満
申込 世田谷パブリックシアター
TEL 03-5432-1526
委託 キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。
また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

車椅子スペース

車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。
定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

料金 該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
申込 劇場チケットセンター
TEL 03-5432-1515

定員になり次第締め切らせていただきます。
お早めにご予約ください。


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