公演情報 2020.07.08

10~11月上演 森新太郎演出 世田谷パブリックシアター×東京グローブ座
『エレファント・マン THE ELEPHANT MAN』の上演が決定しました

②エレファントマン出演者全員組み写真_700px

 

2020年秋、不朽の名作『エレファント・マン』を森新太郎が新演出で立ち上げる

1880年代の産業革命後のロンドン。膨張した頭部、著しく変形した身体、その外見から「エレファント・マン」と呼ばれる青年ジョン・メリックは、解剖外科医のトリーヴズとの出会いによって初めて人間らしい生活を手に入れることになります。今まで好奇の目に晒されてきたメリックでしたが、人々は彼が知的で、純粋な心の持ち主であることに気づき、彼に不思議なまでに引き寄せられていくのです。

今回、このタイトルロール「エレファント・マン」に挑むのが小瀧望(ジャニーズWEST)です。東西の文字通りのビッグスターが舞台で演じてきたこの役は、異形の特殊メイクをあえて施さず、鍛錬された身体を湾曲させるというスタイルをとることで表現し、かつ穢れの無い精神世界を打ち出して、各時代の演劇史を飾ってきた役どころです。180㎝を超える身長と端正な顔立ちの小瀧が、気鋭の演出家森新太郎と組み、いかに異形の美しき青年を演じるのか。今秋、必見の舞台となるに違いありません。

また、メリックと対峙することで己の醜い部分にも向き合うことになっていく複雑な心理をたどる医師トリーヴズに近藤公園、彼の勤める病院の理事長に木場勝己、またメリックに初めて女性の愛らしさを伝える女優ケンダル夫人に高岡早紀、そして貴族から使用人まであらゆる階層の人々を、花王おさむ久保田磨希駒木根隆介前田一世山﨑薫が演じます。総勢9名の人気実力を兼ね備えたキャストの競演と、演出の森新太郎をはじめとした日本演劇界を牽引する充実のスタッフ陣が生み出す舞台『エレファント・マン』に是非ご期待ください。

 


◆演出・森新太郎コメント

森新太郎 _StyleNorway.jpg_トリミング150

作品全体を貫いているのは、劇作家バーナード・ポメランスによる極めて冷徹な文明批評だ。

1880年代、世界経済の覇者として繁栄を誇っていたヴィクトリア時代のイギリス。身体が著しく変形、膨張した《エレファント・マン》ことメリック青年は、解剖外科医のトリーヴズと運命的な出会いを果たす。そして、“科学”や“モラル”という輝かしい旗印のもと、思いもよらぬ特別待遇を受ける。半永久的に病院で保護される身となったのだ。「規律を守るのは自分のため、規律を守れば幸せになれる」と叩き込まれて。救済はすなわち制限と管理と罰をも意味し、作者はその光景を帝国主義国家の植民地支配と重ねてみせる。

「与えているつもりが、実は奪い取っているだけではないのか?」

メリックとの交流を通し、己の欺瞞と向き合わざるを得なくなったトリーヴズの葛藤は、最後の最後まで解消されないままである。しかしそれ故に、この作品は今なお世界中で上演される意義がある。私はそう思う。

 それにしても、メリックを演じる俳優の苦労はいかばかりだろうか。彼は特殊メイクなど一切用いずに、身体のねじれだけで、観客にメリックを想像させなくてはならない。これは戯曲の要請である。歪んだ外面と歪みのない内面、その両方を同時に表現しなくてはならないのだ。小瀧望は私にとってまだまだ未知の俳優であるが、彼の全身から発せられる知性と感性に期待は膨らむばかりだ。誰よりも気高く、そして無邪気なメリックを生み出してくれるに違いない。

メリックを取り巻く人々の存在も重要である。医師、女優、興行師、警官、聖職者、投資家、皇太子妃……etc.  階層も価値観もまるで異なる人々が、ある者は善意に酔い、ある者はカネの匂いを嗅ぎつけ、ある者は孤独を分かち合おうと、メリックのもとへ引き寄せられ、《エレファント・マン》という曇りひとつない鏡に、社会のいびつが映し出される。木場勝己さんを始め、高岡早紀さんや近藤公園さんら力量ある俳優陣と共に、研ぎ澄まされた舞台を作り上げたい。

 


◆出演・小瀧望コメント

僕にとっては5年ぶりの舞台となります。舞台のオファーを受けた時「やっと舞台をやれる!嬉しい」という気持ちがこみあげて、そして演出が森新太郎さんと聞いて、さらにこれはもうやらないという選択肢は絶対にないなって、本当に飛びついたという感じでした。『エレファント・マン』はタイトルだけは知っていて、昔映画版を見たことがあるという両親からは「すごく悲しい物語だ」という話を聞きました。今、戯曲を読んでみると、僕が演じるエレファント・マンの人生はすごく衝撃的なんですが、彼の心の汚れない綺麗さ、あふれ出る知性という、そうした内面の美しさが、長年にわたってこの作品が多くの人々に愛されてきた理由なんだなと思っています。初めてお会いした森さんは優しくて、作品について色んなお話をしてくださったのですが、菊池(風磨)と、(中山)優馬からは「稽古は覚悟したほうがいいかもな」とは言われています(笑)。ファンの方々には僕の奮闘する姿をぜひ間近で見て欲しいなと思いますし、僕とキャストの皆さま全員、そして森さんでつくるこの『エレファント・マン』を多くのお客様に届けられるように、全力で、全身全霊で頑張りますので、ぜひ劇場へ足を運んでもらえたらと思います。

 


世田谷パブリックシアター×東京グローブ座
『エレファント・マン THE ELEPHANT MAN』

【作】バーナード・ポメランス
【翻訳】徐賀世子
【演出】森新太郎

【出演】小瀧望(ジャニーズWEST)
    近藤公園 花王おさむ 久保田磨希 駒木根隆介 前田一世 山﨑薫/
    高岡早紀 木場勝己

【日程】 2020年10月~11月   【会場】世田谷パブリックシアター
【お問合せ】 世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515(10:00~19:00)
https://setagaya-pt.jp/

【主催】公益財団法人せたがや文化財団・東京グローブ座
【企画制作】世田谷パブリックシアター・東京グローブ座
【後援】世田谷区

 

●『エレファント・マン』の公演スケジュール、チケット販売等に関しては詳細決定次第、劇場ホームページにてお知らせいたします。

●世田谷パブリックシアター/シアタートラムは、劇場ガイドラインに基づき感染拡大予防のための取り組みを講じて参ります。皆様に安心してご来場いただけますよう、ご理解・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 


※『エレファント・マン』友の会先行へのお申込みは、7月7日(火)までにご入会の会員の方が対象となります。