「未来の舞台人を創る」プログラム(※)を利用して、今回初めて伊豆大島にある都立大島高等学校から『チック』を鑑賞するために演劇部の生徒の方がいらっしゃいました!
申込のFAXには「観劇料金よりもフェリーの料金のほうがかかってしまいますが観に行きます!」という内容の熱いメッセージが…それを受けて大島高等学校へ連絡を取り、チックとマイクのように旅をして観劇に来てくださる生徒の方の様子をレポートさせていただくことになりました!
NHKの首都圏ネットワークでも取材が行われましたので、その様子も紹介いたします。
まずは劇場の前で記念撮影!
都立大島高等学校は伊豆大島(東京都大島町)にある高校で、現在演劇部は部員が3名。今回はそのうち1名が『チック』を鑑賞するために来てくださいました。
伊豆大島から都内へ出るまでには一度フェリーかプロペラ機に乗って島をでなくてはなりません。料金は手段によって変動しますが約1万円ほど。
これまでにも公演の案内をもらっても、東京に来るとなるとチケット料金に加えてフェリー料金がかかることや、夜の公演になると宿泊場所を手配しなければならないことなどがネックとなり、なかなか実際に世田谷パブリックシアターへ足を運ぶことが実現しなかったそうです。
伊豆大島の地図はこちら↓
ではなぜ今回は実現したのか、たくさんの作品の中から『チック』を選んだ理由を顧問の先生にお伺いしました。
「『チック』は青春時代に読んだ『ライ麦畑でつかまえて』、いわゆる暗くて退学しそうな男の子の感じのドイツ版なのでは?とピンときました。あだ名もないような子、また世間的に言えば不良の子だけど、彼らが生きる喜びを見出して行くというような話で、生徒に観させるならこれだ!と思いました。そこで募集をかけたところ彼女から手があがり、鑑賞につながりました。今回はお母さんも一緒に来ることになりました。」
そして、公演を鑑賞後この日に行われたポストトークでは主人公の14歳のチックやマイクと同年代の方が鑑賞に来ているということで、登壇者の演出・翻訳の小山ゆうなさん、出演の柄本時生さん、篠山輝信さんへ直接質問する機会が設けられることに。
はじめは「言葉がでない…」と緊張している様子でしたが、司会からの質問を交えて登壇者と会話をすると「セリフはどうやって覚えていますか?」という質問があがり、篠山さん、柄本さんのセリフの覚え方の他にも「演出もやってみたら良いんじゃない?」など様々なアドバイスが繰り広げられました。
ポストトークの終了後にはNHKによる取材を受けていただきました。
この様子は8/23(水)18:10~NHK総合「首都圏ネットワーク」にて放送予定されました。
最後に客席内で記念撮影。「とても見入ってしまう舞台でした。また見たいと思いました!」と生徒の方から感想をいただきました!
都立大島高等学校のみなさま、遠い場所から足を運んでくださりありがとうございました!
演劇部の秋の都大会がんばってください!
※「未来の舞台人を創る」…演劇に親しむ中・高生演劇部員、顧問のみなさまにリーズナブルな値段で、世田谷パブリックシアターでの鑑賞機会を提供をする東邦ホールディングス株式会社の協賛プログラムです。『チック』は1,000円でチケットを提供しています。
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