『チック』をより楽しむための情報をお届けする“チック通信”がはじまりました!
連載第一回はあらすじをお届けいたします。
チック通信vol.1 【得体の知れないチック・あだ名がつかないマイク】
14歳の冴えない少年マイクは、アルコール依存症でリハビリ施設への入退院を繰り返す母親と、浮気ばかりの父親との生活に息苦しさを感じていた。学校でも特に目立たず友達もいない。同じクラスの“世界で一番きれいな女の子”タチアーナの誕生日パーティーにも、クラスメイトがほとんど招待されているのにマイクは招待してもらえず、すっかり落ち込んでしまっていた。 だがある日そんな生活を一変させる出会いが彼に訪れる、それは転校生のチックだった。彼は兄とロシアからドイツにやってきた移民で、転校初日から二日酔いで登校するような問題児。そのアルコールの臭いは、イヤになってもどうしても嫌いになれないマイクの母親と同じ臭いでドキッとしたが、チックの第一印象は最悪で、マイクも他の同級生と同じように彼の事は好きになれないままだった。一方チックはなぜかマイクにまとわりついてくる。 夏休みが始まる日、チックは突然マイクの家を訪ねてきた。これから一人寂しく夏休みを送るつもりでいたマイクはチックにうまく説得され、彼が盗み出したオンボロなラーダ・ニーヴァ(*)に乗り込んで、一緒に旅をはじめることに。 チックとマイクは、旅の中でこれまで見えていた世界とは違う新しい景色や人々と出会っていく…
*ラーダ・ニーヴァ…ロシアのSUV。プーチン大統領の愛車としても知られている。
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https://setagaya-pt.jp/performances/201708tschick.html