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学芸スタッフ養成ゼミナール
『劇場のディレクションを考える』
8月7日(月)〜12日(土)(全6回) 午後6時00分〜午後9時00分
講師:松井憲太郎
ゲスト:坂手洋二/西堂行人/小宮山智津子

 これは公共劇場の運営と作品づくりの手法を学ぶための、専門的かつ実践的なゼミナールです。ただし今回は「制作=マネージメント」の面からではなく、「レパートリーの企画」や「教育普及活動」という学芸スタッフの仕事から、それを掘り下げていきます。
 日本ではまだ目新しい存在ですが、ヨーロッパでは数多くの「ドラマトゥルグ(学芸スタッフ)」が劇場運営の現場で重要な役割を果たしており、世田谷パブリックシアターでも数名の学芸スタッフが活発に事業を展開しています。
  このような内外の実践例を通して、このゼミでは公共劇場に必要不可欠な対社会的な運営方針の策定や作品創造の方向性の決定、またその具体的な展開の手法を学びます。
 ただし、この分野に唯一無二の正解はありません。時と場所、そこに関わる人々の知恵や発想によって、あらゆる可能性が開かれているのです。課程としては、基礎的な知識や参考例を紹介した上で、受講者自身がいろいろな試案を作り、それを相互に点検し討議していきます。
 いま、劇団や公共ホール、劇場にいる方、あるいはこれから演劇の実際の世界に飛び込んでみようと思っている方でも結構です。劇場の新しい可能性にかけてみたいと思っている方は、ぜひご参加ください。ただし、演劇やダンスなどに関するある程度の基礎知識は必要です。我こそはと思う方の応募をお待ちしています。

スケジュール
8月 7日(月)劇場のディレクション(1)〜学芸スタッフの役割
  8日(火)劇場のアウトリーチ活動 ゲスト:小宮山智津子
9日(水)演劇と現代社会 ゲスト:西堂行人
10日(木)作り手との対話 ゲスト:坂手洋二
11日(金)劇場のディレクション(2)〜レパートリーのプログラム
12日(土)劇場のディレクション(3)〜運営のケーススタディ

会場:世田谷文化生活情報センター セミナールーム(キャロットタワー5階)

定員:15人(応募が定員をこえた場合は、書面にて審査のうえ、ご連絡させていただきます)

受講料:6000円

申込受付は終了しました。

お問合せ:世田谷パブリックシアター 学芸係 
TEL03−5432−1525

松井憲太郎:1956年生まれ。世田谷パブリックシアター学芸係。81年より劇団黒テントに参加。演劇制作、劇評家として活動し、96年11月より現職。主な論文に『フランスの公共劇場』など。

坂手洋二:劇作家・演出家。燐光群主宰。『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』で第35回岸田國士戯曲賞を受賞。『天皇と接吻』で第7回読売演劇大賞最優秀演出家賞を受賞。 最近作"2.5minute Ride"(9/13〜17 紀伊國屋サザンシアター)演出。

西堂行人:演劇評論家。著書に『演劇思想の冒険』『小劇場は死滅したか』『ハイナー・ミュラーと世界演劇』ほか。大学などで日本や世界の『演劇史/論』を講じる。

小宮山智津子:世田谷パブリックシアター学芸係。ロンドン・シティー大学修士課程修了。公共劇場の役割とエデュケーション部の可能性を考察した論考『劇場の扉をひろげるために』がある。戯曲翻訳に『孤独な惑星』『ピッチフォーク・ディズニー』など。

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