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第6回くりっくフリーステージ演劇部門

天然ロボット「翡翠の背骨、馨しき芥となりて」

Theatre劇団子「カーラジオが終われば」
 
 
 
今年で6回目を向える『くりっくフリーステージ』
97年の世田谷パブリックシアターの開館以来洋舞、洋楽、民謡・民舞、
演劇などさまざまな分野で活動する区民団体の皆様に参加していただき好評を博してきました。
今年も、演劇部門で、区内で活動する劇団にとって有効な場の提供と、
これからの人材の発掘・育成の一助となればと、2つの劇団による公演をお届けします。
 
 
天然ロボット「翡翠の背骨、馨しき芥となりて」
 
[脚本・演出] 湯澤幸一郎
 
[日程] 2001年5月1日(水)・5月2日(木)
 
[開演] 午後7時
 
「控えめに言って、私はロリコンである。語弊があるならば少女崇拝者と言い換えても良い。少女の美は白痴性にその源流を求められるが、少女崇拝者の眼には『痴』のヤマイダレが認識不能であり、透徹した少女の瞳にオナニズム的『知』の幻想を抱く。私自身は少女ではなく、かつて少女であったこともない。私は少女の何たるかを知らない。私の少女は普遍のものではなく、私だけのものだ。あなたは私と同様にそれを眺めることができる。しかし触れることは許されない。それもまた私と同様である。」

 以上は本作品の原作者たる仏人作家J.P.ギドーの引用である。フランス人のくせにヤマイダレなんて良く知っていたものだ。私は彼のポートレイトを見たことがある。ルイス・キャロルとボルヘスを混ぜたような顔。そんな顔で我ロリコン也!と断言されたらまるでロリコンが偉いコトのようだ。少なくとも本人にとって恥ずべきことではないのだろう。
 日替わりゲストでシャンソン界&文壇の大御所・戸川昌子嬢と、小劇場界のディーバ・峰村リエ嬢が劇中で歌ってくれることになった。嗚呼、そんなの私が観たいくらいだ。金は無くても人望があって良かった。
湯澤幸一郎
 
[CAST] 甲斐さくら、松岡規子、佐藤陽子、高木亜麗、湯澤幸一郎
新井友香(Highleg Jesus)
清滝美保、高木珠里(ドーナツもぐもぐクラブ)、横畠愛希子
 
[GUEST] 5月1日 峰村リエ(NYLON100℃)
5月2日 戸川昌子
 
[脚本・演出] 湯澤幸一郎
[照明] 清水朋久
[音響] 高塩 顕
[衣装] 浅沼加奈子
[美術] 湯澤幸一郎
[舞台監督] 江沢晃一
[宣伝美術] 湯澤幸一郎
[Model] 怜&淑乃
[制作] ちくだふみ
 
[お問合せ] 天然ロボット Tel:090-8034-0495
E-Mail rapunzelmaster@hotmail.com
関連URL http://members8.cool.ne.jp/~caccinica/top.htm
 
 
 
Theatre劇団子「カーラジオが終われば」
 
[脚本・演出] 石山英憲
 
[日程] 2001年5月4日(土)
 
[開演] 午後2時/午後6時30分
 
今から四年前の夏。僕が山形の片田舎にある油山荘といういかんともしがたい名前の旅館に一ヶ月ほど身を潜めていた時のお話。
 駅を降りて送迎バスに乗り込み、山道をのらりくらりと登り切ると、風格とも風情とも言い難い、あえて言うならば妖気が漂う建物の前で僕はバスを降りました。決して降りたくはなかったのですが降ろされました。旅館の入り口には無愛想なヤクザ風のご主人が立っていました。スリッパを借りたら五百円取られました。長細い四畳ほどの部屋に案内され、部屋の鍵を渡されましたが鍵穴らしきものはありませんでした。真夏だというのに部屋にはエアコンがなく、あまつさえ網戸はびりびりに破けていました。少し黄ばんだ布団からは何故か生クリームの匂いが漂ってきました。さっき借りたスリッパは早速破けてます。トイレに入ると便器の上にカエルがいました。「廊下は歩くべからず」という訳のわからない張り紙がありました。食堂には見たことも聞いたこともない演歌歌手のポスターが自信満々に貼ってあります。タイトルは「女盛り」です。大浴場は自慢の温泉と聞いていたのですが、入ろうとしたら「まだ湧いてない」と言われました。もう言い出したらキリがありません。
 ところで何故僕はそんな所に行ったかというと車の免許が欲しかったからです。
 合宿免許で集められた愛すべき人間達が、うだつのあがらない旅館で繰り広げる、なんて事のない事件簿。僕の大好きな作品です。
石山英憲
 
[CAST] 窪田浩一、七枝実、佐藤貴也、山崎吉範、斉藤範子、石山英憲 、
 島村比呂樹(下北青春涙劇場)、中谷真由美、五十嵐正俊、他
 
[作・演出] 石山英憲
[音楽] 佐々倉有吾
[舞台美術] 松本わかこ
[舞台監督] 福田修
[音響] 井川佳代
[照明] 進藤尚子
[映像] 照山明
[演出助手] 重田眞
[衣装] 小笠原緑
[宣伝美術] 尾崎文彦
[制作] 野村史、土屋秀樹、塚本卓実、井上直美
[編集・レイアウト補助]  中野祥世
[製作] GAI PROJECT
 
[お問合せ] GAI PROJECT シアトル劇団子事務局 Tel&Fax 03-5468-1139
劇団子PHS 070-5589-6248
E-Mail dango@gaiproject.com
URL http://www.gaiproject.com
[会場] シアタートラム 03-5432-1526
 
[料金](税込) 全席自由・日時指定 2,500円
二劇団通し券=4,000円(枚数限定・くりっくチケットセンターのみ取扱い)
SePT倶楽部会員=2,300円
 
[前売開始] 平成13年3月17日(日)
 
[前売取扱い] くりっくチケットセンター 03-5432-1515
チケットぴあ 03-5237-9988
 
[お問い合せ] 世田谷パブリックシアター 03-5432-1526
 
[主催] くりっく世田谷文化生活情報センター
 
[企画制作] 世田谷パブリックシアター、フリーステージ実行委員会
 
 
 
また、フリーステージでは他のジャンルでは下記の予定で行います。

世田谷パブリックシアター
5月 3日(金・祝)午後1時 民謡・民舞・新舞踊 出演:世田谷区民謡民舞連盟ほか
5日(日)午後1時 ジャズ・モダンダンス 出演:世田谷ダンスネットワークほか
6日(月・祝)午後3時 クラシックバレエ 出演:世田谷クラシックバレエ連盟ほか

シアタートラム
5月6日(月・祝)午後2時 洋楽(コーラス・クラシックなど)

以上の公演は、全て入場無料です。
  

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