公演情報->「ハバククの弁明」

ジョセフ・ナジ
Josef Nadj

「ハバククの弁明」
 
Les commentaires d`Habacuc
 
 
昨年、『ヴォイツェック』(シアタートラム)で、日本の観客を魅了したジョセフ・ナジが、11月、『ハバククの弁明』(世田谷パブシアター)で3度目の来日公演をいたします。
『カナール・ペキノワ』(1987年)の衝撃的デビュー以来、ナジの作品は既成のダンスの概念を大きく打ち破り、絶えず大きな注目を集めてきました。
今回上演する『ハバククの弁明』は、アヴィニヨン・フェスティバルで初演し(1996年)大絶賛されたナジの代表作です。
旧約聖書に登場する風変わりな預言者ハバククの物語とアルゼンチンの生んだ文豪ボルヘスに触発されて織りなされる「ハバククの弁明」。旧ユーゴスラビラの小さな町、カニッツァで生まれた、ジョセフ・ナジ独特の幻想世界が展開します。
 
 
《森羅万象の物語、そして――その物語において我々の人生とその極めて細かな部分は――従属せらるる神が悪魔とうまく折り合おうとして作り出したテキストである》ホルヘ・ルイス・ボルヘス
 
語り手は登場人物をある限定された空間に位置づける必要がある。J.L.ボルヘスにとってその空間とは迷路であり、それは彼に取り憑いて離れない価値観となったのだ。
現実なのか暗喩なのか、倫理なのか理知なのか、迷路はあまたの物語に特有の場を提供する。
《崇高なる》神話において、迷路は英雄を回廊の角で待ち伏せしている怪物の罠となる。
ひるがえって、迷路は世界そのもののイメージだったとも推測できる。そこで人間の足跡は、原因と結果からなる迷路によってあらわとなるのだ。
今日の私の義務は、J.L.ボルヘスのテーマ(自然、無限、人間のアイデンティティの基盤についての黙想)を援用して、詩的な迷路を創り出すこと。
それは具体化された、劇場的な意味での《結合術》をとおしてパフォーマンスになるのである。
 
ジョセフ・ナジ
 
公演概要

 
[日時]
2001年 11月 9日(金)
10日(土)
11日(日)
19:30
15:00
15:00
※15時公演託児サービスあり。1歳児〜小学2年生/有料・定員制・要予約(問)03‐5432‐1530(午前10時〜正午)
 
[会場] 世田谷パブリックシアアター
 
[料金] (税込) A席=4,500円
B席=3,000円
ユース A席=4,000円(20歳未満または学生の方・要学生証、年齢を証明できるものを提示。本人のみ有効。くりっくチケットセンター、チケットぴあにて前売り券のみ取り扱い)
SePT倶楽部会員 A席=4,000円
 
[前売開始] 一般=平成13年9月15日(土)
SePT倶楽部会員=平成13年9月8日(土)
 
[前売取扱] くりっくチケットセンター 03-5432-1515
チケットぴあ 03-5237−9999
ローソンチケット 032-3569-9900(Lコード36339)
e+ 03-5749-9911
 
[お問合せ] 世田谷パブリックシアター 03-5432-1526
 
[主催] フランス現代演劇の一年 実行委員会
 
[協賛] キリンビール株式会社
 
[助成] 笹川日仏財団
 
[企画制作] 世田谷パブリックシアター
 

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