ワークショップ・レクチャー

上演作品レクチャー2009 Dec-Mar
『国盗人』『神曲 煉獄篇』『マクベス』

09年12月~10年3月に上演する世田谷パブリックシアターの主催公演3作品『国盗人』『神曲 煉獄篇』『マクベス』を、さまざまな角度から幅広くお楽しみいただくためのレクチャーを開催します。

シェイクスピアの『リチャード三世』の世界を、野村萬斎が能・狂言の様式や発想を取り入れた演出で再創造する『国盗人』。レクチャーでは、シェイクスピア研究者の小菅隼人さんが、映像作品も含めた『リチャード三世』の上演史や影響下にある作品群に触れながら、主人公グロスター公リチャードの人物像の起源と変容について紐解きつつ、時代を超えて数多くのアーティストを惹きつけてきた『リチャード三世』の魅力に迫ります。

現代イタリア演劇の鬼才ロメオ・カステルッチが、文豪ダンテの残した大作に着想を得て創作した『神曲』三部作。演劇批評家の鴻英良さんが、『神曲』創作にいたるまでのカステルッチの軌跡を辿ります。暗喩と寓意に満ちたイメージを次々と現出させるカステルッチの舞台空間。その想像力と創造の源泉を探っていきます。

『まちがいの狂言』、『国盗人』とシェイクスピアを演出してきた野村萬斎が、新たな地平を切り拓くべく挑む『マクベス』。シェイクスピアの戯曲とどう相対し、どのように舞台を立ち上げていったのか。本作品の構成もつとめる野村萬斎が、企画立ち上げから上演までの創造のプロセスをお話します。

『国盗人』公演情報
ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ『神曲 煉獄篇』公演情報
『マクベス』公演情報

 
 
日程 2009年
(1)『国盗人』
12月11日(金)16時30分~ 「超悪役としてのグロスター公リチャード」
講師:小菅 隼人
世田谷文化生活情報センター4階 ワークショップルーム

(2)ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ『神曲 煉獄篇』
12月19日(土)16 時~ 「掟の門か地獄の門か」
講師:鴻 英良
世田谷文化生活情報センター5階 セミナールーム

(3)『マクベス』  ※受付終了しました
2010年3月17日(水)16時30分~「『マクベス』創造のプロセスを巡って」
講師:野村 萬斎
世田谷文化生活情報センター4階 ワークショップルーム

※各回とも1時間半程度を予定しています。

 
 
講師 《プロフィール》
(1)小菅 隼人(こすげ はやと)
慶應義塾大学理工学部教授。専門分野は、シェイクスピアを中心とする英国ルネサンス演劇史、土方巽を中心とする現代演劇論。業績:『ハムレット』の翻訳・解説〔『ベスト・プレイズ』(白凰社,2000 年)〕,『腐敗と再生―身体医文化論Ⅲ』(編著,慶應義塾大学出版会,2004)他。慶應義塾大学デジタル・メディア・コンテンツ統合研究機構(DMC)「ポート・フォリオBUTOH」プロジェクト・リーダー。

(2) 鴻 英良(おおとり ひでなが)
演劇批評家。著書に『二十世紀劇場―歴史としての芸術と社会』(朝日新聞社)、野田秀樹との共著に『野田秀樹;赤鬼の挑戦』(青土社)、巻上公一との編著に『反響マシーン:リチャード・フォアマンの世界』(けい草書房)、翻訳に『イリヤ・カバコフ自伝―60年代―70年代、非公式の芸術』(みすず書房)、『タルコフスキー日記』(キネマ旬報社)など。

(3)野村 萬斎(のむら まんさい)
狂言師。世田谷パブリックシアター芸術監督。古典芸能と現代芸術の融合を図った独自の企画で高い評価を得る。演出作品『敦-山月記・名人伝-』(05年初演)で紀伊國屋演劇賞、朝日舞台芸術賞を受賞。また『国盗人』は、狂言師のみならず現代劇の俳優・パフォーマーも交えたオリジナリティ豊かな演出により、シェイクスピア作品の新たな魅力を提示した。
 
 
参加費 1回1,000円
 
 
募集人数 各回とも40名程度
 
 
締切り 先着順、定員になり次第受付終了
 
 
申込み方法 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申し込みください。
※『マクベス』のレクチャーにつきましては、定員に達しましたので受付終了しました。
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 平成21年度文化庁アートマネジメント重点支援事業
 
 
受付は終了致しました。
ひとつ前のページへ戻る