地点上演実験
『トラディシオン/トライゾン』
友の会会員先行予約 : 2011年06月25日(土)~
せたがやアーツカード会員先行予約 : 2011年06月26日(日)~
地点上演実験Vol.3 『誰も、何も、どんなに巧みな物語も』 撮影:清水俊洋 |
地点の俳優・安部聡子とダンサー・山田せつ子による共同作業を軸にした本作。作品の上演に引き続き、地点の代表で監修を務める三浦基が日替わりでゲストを迎え、トークを行うという二部構成で開催されます。観客との新たな関係性を探る刺激的な挑戦を、ぜひその目で確かめてください。
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プロフィールをご紹介します。
■出演者 安部聡子 Satoko ABE
北九州市生まれ。早稲田大学在学中から映画制作グループひぐらしで自主映画製作に携わる。1992年より劇団「青年団」で活動しながら映画、TVCFなどに出演。2005年、地点の俳優として活動の拠点を京都に移す。地点作品のほか、映像分野での近作には、映画『コドモのコドモ』(萩生田宏治監督、2008年)、『あおげば尊し』(市川準監督、2005年)、NHK『島家三代の物語』(2011年)などがある。
■出演者山田せつ子(Setsuko YAMADA)
長野市生まれ。明治大學演劇学科在学中、笠井叡の主宰する舞踏研究所「天使館」に入館。独立後ソロダンスを中心に独自のダンスの世界を展開し、日本コンテンポラリーダンスのさきがけとなる。1989年よりダンスカンパニー枇杷系を主宰。2000年より京都造形芸術大学映像・舞台芸術学科教授(後に客員教授)としてつとめる。最近の作品に『ふたりいて』『薔薇色の服で』など。著書に『速度ノ花』(五柳書院)。
■翻訳・構成 宇野邦一(Kuniichi UNO)
1948年松江市生まれ。現代フランス文学・思想。京都大学、パリ第8大学で学び、アルトー、ベケット、ジュネなどを主なテーマに批評的エセーを書く。現在は立教大学教授。著書に『アルトー 思考と身体』(白水社)、『ドゥルーズ流動の哲学』(講談社)、『ジャン・ジュネ』(以文社)など。訳書にベケット『伴侶』『見ちがい言いちがい』(書肆山田)、ドゥルーズ+ガタリ『アンチ・オイディプス』(河出文庫)など。
■監修 三浦基(Motoi MIURA)
1973年福岡市生まれ。地点代表。桐朋学園芸術短期大学演劇科・専攻科卒業。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家研修員としてパリに滞在する。2007年より<地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演>に取り組み、同年『桜の園』にて文化庁芸術祭新人賞受賞。著書に『おもしろければOKか?現代演劇考』(五柳書院)。2008年度京都市芸術文化特別奨励者。2010年度京都府文化賞奨励賞受賞。
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全公演開催するポストトーク出演者のプロフィールと三浦基さんのコメントをご紹介します。
●鵜飼哲(Satoshi UKAI) :8/31(水)ゲスト
1955年東京生まれ。京都大学文学部卒。京都大学大学院文学研究科博士課程退学。現在、一橋大学大学院言語社会研究科教授。雑誌『インパクション』『トレイシーズ』編集委員。主な著書に『抵抗への招待』(みすず書房)、『応答する力』(青土社)、『主権のかなたで』(岩波書店)など。ジュネの訳書も多く手がけており、『恋する虜』(共訳、人文書院)、『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(現代企画室)、『公然たる敵』(共訳、月曜社)など。
鵜飼さんとは2006年にエジプトのカイロで初めてお会いした。地点がカイロ国際演劇祭に参加した時、当時、彼が評議委員?だった。現地で数少ない日本人だったことを幸いに、仲良くしてもらう。それ以来、よく地点の公演を見にきてくれ、いつもにこにこと褒めてくださるので、その真意がよくわかならい。本当はおそろしい人だということを私はその著作から知っている。鵜飼VS宇野のジュネ論に食らい付いていきたいと思う。(三浦)
●香山リカ(Rika KAYAMA):9/1(木)ゲスト
1960年札幌市生まれ。東京医科大学卒。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして、新聞・雑誌で社会批評、文化批評、書評などを手がけ、現代人の“心の病”について洞察を続けている。専門は精神病理学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ。最新刊に『弱い自分を好きになる本』 (朝日文庫)。ほか、著書多数。現在、立教大学現代心理学部映像身体学科教授。同学科編『映像と身体』(せりか書房)に「身体―リアルとイメージとがせめぎ合う場」を掲載。
翻訳・構成の宇野さんと、今回のトーク期間中に一日ずつ、自分の知り合いで是非ともお互いに紹介したい人、話しを聞きたい人をゲストにお呼びすることにした。ということで、宇野さんのご紹介の方が、香山さん。両人は、立教大学での同僚にあたり、私も以前に宇野さんに呼ばれて立教のシンポジウムに参加したことがあるが、香山さんには会っていない……。新聞やテレビでは見たことはある。ということで完全初対面トーク。(三浦)
●杉山至(Itaru SUGIYAMA ):9/2(金)ゲスト
1966年川崎市生まれ。国際基督教大卒。同大学在学中より劇団「青年団」に参加。2001年度文化庁芸術家在外研修員としてイタリア・ナポリの舞台美術工房にて研修。2004年以降、三浦基演出作品のほぼ全ての舞台美術を担当。また、山田せつ子、白井剛、LUDENS、デラシネラなど、ダンス公演における舞台美術も数多く手がける。ほか、舞台美術ワークショップも多数実施している。現在、桜美林大学、女子美術大学非常勤講師、舞台美術研究工房・六尺堂ディレクター。二級建築士。
自分で言うのもなんだが地点の代表作、チェーホフの『三人姉妹』の初演は、2003年のソウルフリンジフェスティバルへの参加だった。海外公演が初演という無謀を経て、帰国後、日本初演を見た杉山さんが、「これはすごいものになるから自分に美術をやらせろ」と言ったのが、付き合いの始まり。翌年、彼の美術で『三人姉妹』を再演。そしたら本当に代表作になった。だからなかなか、彼以外の美術家に頼めない……。(三浦)
●楯岡求美(Kumi TATEOKA): 9/3(土)ゲスト
1967年横浜市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学(2004年博士号取得)。北海道大学スラブ研究センター非常勤研究員を経て、2000年より神戸大学国際文化学研究科・准教授。主な論文に「メイエルホリドの演劇性-チェーホフ、コメディア・デラルテとの出会い」(『講座文学5 演劇とパフォーマンス』岩波書店)、「ナルキッソスの水に映る街-劇場都市ペテルブルグ」(『創像都市ペテルブルグ -歴史・科学・文化』北海道大学出版会)など。
翻訳・構成の宇野さんに誰と話してもらったら刺激的か。楯岡さんは、2007年にびわ湖ホールで発表したチェーホフ『かもめ』の上演後のアフタートークで質疑応答の時に、客席から手を挙げた人。妙に長い質問で、気を失いかけた記憶がある。以来、神戸大に公演を呼んでもらったり、今年のモスクワ公演に同行してもらったり、お世話にしかなっていない人。彼女のおしゃべり知性は折紙つき! (三浦)
●やなぎみわ(Miwa YANAGI ):9/4(日)ゲスト
1967年神戸市生まれ。京都市立芸術大学美術研究科修了。女性をモチーフにした写真、映像表現で活躍している。エレベーターガールを題材にしたシリーズに始まり、若い女性が自らの半世紀後の姿に扮する『マイ・グランドマザーズ』、少女と老女の物語をテーマにした「フェアリーテール」などを発表。2009年第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家。最新作は、大正期の新興芸術をテーマにした演劇作品『1924』。今年11月には神奈川芸術劇場にて第二部『1924海戦』上演する予定。
やなぎさんは近所に住んでいる。私の京都造形大での演劇論の授業に、半年間、聴講生として通ってきた。どういうつもりかと聞いたら、演劇をやりたいと言う。彼女が教室にいると緊張して、いい講義にならない。だから、彼女は何も学べなかったので、授業のあとコーヒーをしたり、お互いの家で手料理を振る舞うまでして話す必要があった。結果、私が美術について学んだことの方が多かったに違いない。まじめな学生ほど怖いものはない。(三浦)
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[テクスト] ジャン・ジュネ
[翻訳・構成] 宇野邦一
[監修] 三浦基
[出演] 安部聡子/山田せつ子
2011年8月
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2011年9月
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一部(パフォーマンストーク60分)、休憩5分、二部(トーク60分)
※当日券は、開演60分前より、シアタートラムロビーにて販売。
※全公演ポストトークあり
※本公演は、パフォーマンス(約60分)とトーク(約60分)の二部構成でおおくりします。
8/31 鵜飼哲(フランス文学)×宇野邦一×三浦基
9/1 香山リカ(精神科医)×三浦基
9/2 杉山至(舞台美術家)×三浦基
9/3 楯岡求美(ロシア演劇・文化論)×宇野邦一
9/4 やなぎみわ(美術作家)×山田せつ子×安部聡子
3枚綴りチケット5,000円(劇団のみ取扱い、枚数限定)
友の会会員割引 ございません
せたがやアーツカード会員割引 ございません
世田谷パブリックシアターチケットセンター | 03-5432-1515 パソコン(要事前登録) 携帯:http://setagaya-pt.jp/m/ |
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チケットぴあ | 0570-02-9999(Pコード:413-379) http://pia.jp/t/ |
JCDNダンスリザーブ | http://dance.jcdn.org/ |
地点 | http://www.chiten.org/ |
世田谷パブリックシアター、シアタートラムとも車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。
【料金】:該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
【申込】:03-5432-1515 劇場チケットセンター
ご利用希望日の前日の19時まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。また、お座席でご観劇になる場合も、スムーズにお席にご案内させていただきますので、予め劇場までご連絡ください。
世田谷パブリックシアター、シアタートラムで行われる、前売入場券を販売する公演では基本的に託児サービスがございます。
【料金】:2,000円(1名につき)
【対象】:生後6ヶ月以上9歳未満
【申込】:03-5432-1526 世田谷パブリックシアター
ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせて頂きます。お早めにご予約ください。また、障害のあるお子様についてはご相談ください。
委託:キッズルーム・てぃんかぁべる三茶
地点 075-888-5343(info@chiten.org)