『世界の同時代演劇』
SPT×ITI レクチャーシリーズ『世界の同時代演劇を知る!』
『世界の同時代演劇を知る!』レクチャーシリーズとは
第一線の作品創造から地域に向けた教育普及事業まで行う公共劇場―世田谷パブリックシアター(SPT)と、世界の演劇動向に最も詳しい国際演劇協会日本センター(ITI)の両者がタッグを組んだレクチャーシリーズ。
今年度は「演劇と社会」「世界の同時代演劇」「世界の演劇教育を知る」を柱に、同時代の演劇を知るレクチャーをさまざまな切り口から企画していきます。
「世界の同時代演劇」では、特定の国や地域を取り上げ、その演劇舞踊事情について、基礎的な知識や最新の動向などを学びます。普段知る機会の少ない国を重点的に扱っていきます。
日程 |
2014年 (1)「チェコ演劇の流れ」 9月2日(火)19時~21時 講師:ペトル・ホリー(元チェコセンター東京所長/現チェコ蔵主宰) (2)「人権をめぐるラテンアメリカ演劇を考察する」 9月16日(火)19時~21時 講師:吉川恵美子(上智大学教授/イスパニア語圏演劇研究) |
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内容 |
(1)「チェコ演劇の流れ」 築地小劇場で上演されたカレル・チャペックの『人造人間』やチャペック兄弟の『蟲の生活』、両大戦間に東京で活躍した建築家、舞台美術家のベドジヒ・フォイエルシュタイン、戦後世界の演劇界を驚かせた劇団「ラテルナ・マギカ」等の東西南北の関係を踏まえながら、日本でほとんど知られていないチェコ演劇について解説します。 (2)「人権をめぐるラテンアメリカ演劇を考察する」 「われわれにとって演劇とはluxuryではなくnecessityである」。これはあるコロンビア人演出家の言葉です。ラテンアメリカにもお金持ちが楽しむ”luxury”としての演劇はありますが、今回は”necessity”としての演劇の実情について報告します。ラテンアメリカが抱える大きな政治社会の問題に演劇がどう関われるのかが主要なテーマです。国内避難民として農村から都市部へ移動を余儀なくされた女性たちに演劇を通して現実認識を促すコロンビアの試みや、メキシコとアメリカ合衆国の国境問題をめぐるパフォーマンスの例などを取り上げます。 演劇で社会が変えられると信じて行動する演劇人たちの試みを伝えたいと思います。 |
場所 | 世田谷文化生活情報センター ワークショップルームA(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階) |
講師 |
《プロフィール》 (1)「チェコ演劇の流れ」 ペトル ホリー 1972年、プラハ郊外生まれ。1990年プラハ・カレル大学哲学部日本学科に入学し、語学短期留学で初来日。1993~94年早稲田大学、1998年~00年東京学芸大学大学院、その後、早稲田大学大学院文学研究科にて歌舞伎を研究し、2004~06年同大学第一文学部助手、2006年早稲田大学大学院芸術学演劇映像専修博士後期課程満期終了。2006年に駐日チェコ共和国大使館一等書記官、チェコセンター東京所長に就任。ヤン・シュヴァンクマイエル監督の映画字幕作成や書籍翻訳、また作家カレル・チャペックの翻訳監修をはじめ、チェコ文化を日本に紹介。2013年にチェコセンター東京所長を満期退任。現在、チェコ文化の普及と日本との交流を目的にした「チェコ蔵」を主宰し、チェコと日本の架け橋役として活躍中。埼玉大学教養学部非常勤講師(歌舞伎)。 (2)「人権をめぐるラテンアメリカ演劇を考察する」 吉川恵美子(よしかわ えみこ) 上智大学外国語学部イスパニア語学科教授。専門領域はスペイン語圏演劇。メキシコやコロンビアにおける日本人演出家佐野碩の仕事およびラテンアメリカの現代演劇を研究している。最近のラテンアメリカでは、国際的な演劇ネットワークをバックとした女性の活躍が目立つ。これに関連してメキシコ女性パフォーマーの2014年秋来日公演を準備中。 |
参加費 | 各回1,000円 |
募集人数 |
各回30名程度 ※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。 |
申込み方法 | 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。 |
お問合せ | 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526 |
備考 |
[主催] 公益財団法人せたがや文化財団/公益社団法人国際演劇協会日本センター [企画] 世田谷パブリックシアター/公益社団法人国際演劇協会日本センター [協賛] 東レ株式会社 |
受付は終了致しました。
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