舞台芸術のクリティック18 《前期》
シリーズ[舞台芸術のクリティック]は、演劇やダンスなどの批評を実践していく講座です。
ここでいう「批評」とは、単に作品の良し悪しを裁定したり、芸術を材料に使って思想や主張を展開したりするようなものではありません。他者の表現に接して、自分なりに感じたこと、考えたことを、また別のかたちで、別の他者へ向けて発信していく。その営みをひとまず「批評」と呼ぶことにします。もちろん、現代芸術において創作と批評は表裏一体のものです。創造的な視点で舞台芸術を捉えなおすために、受講者の積極的な発言や議論を期待します。
今回の[舞台芸術のクリティック]は「舞台を読む」と「批評を書く」の二部構成で開講します。
まず第一部では、ビデオなどを活用しながら、舞台作品を分析的に読み解く視点や方法を習得するためのレクチャーを行い、「舞台を読む」とはどういうことかを具体的、多角的に検証すると同時に、現在の舞台芸術をめぐる主要な問題について考察します。
その上で第二部の「批評を書く」では、批評をお書きいただき、講評やディスカッションを中心に進めていきます。単なる印象や感想にとどまらない「批評」のあり方を探っていきます。
舞台芸術に対する視野を拡げることで、観劇体験をより豊かなものにしたいと思っている方、演劇批評やダンス批評を書いていきたいと考えている方、舞台芸術に関する意見交換の場を持ちたい方など、幅広い受講者の参加を歓迎します。
日程 |
2014年 《前期》 全5回 (1)6月7日(土)14時~16時 舞台を読む1「作品の論理、批評の方法」 講師:八角聡仁、高橋宏幸 (2)6月28日(土)14時~16時 舞台を読む2「『言葉』と『身体』のドラマトゥルギー」 講師:森山直人 (3)7月26日(土)14時~16時 舞台を読む3「大きな物語の復権と解体--演劇の現在」 講師:高橋宏幸 (4)9月6日(土)14時~17時 批評を書く1「対象作品自由」 講師:八角聡仁、森山直人 (5)11月1日(土)14時~17時 批評を書く2「世田谷パブリックシアター主催公演『炎 アンサンディ』」 講師:八角聡仁、高橋宏幸 ※各回の内容は進行状況等に応じて変更となる可能性があります。 ※「舞台芸術のクリティック18 《後期》は11月以降の実施を予定しています。 詳細が決まり次第本ホームページにてお知らせします。 |
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場所 | 世田谷文化生活情報センター ワークショップルーム及びセミナールーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階・5階) |
講師 |
《プロフィール》 ●八角 聡仁(やすみ あきひと) 1963年生まれ。批評家。近畿大学文芸学部教授。京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主任研究員。演劇、ダンス、映画、写真、文学等に関する論考多数。編著に『現代写真のリアリティ』(角川学芸出版)他。 ●森山 直人(もりやま なおと) 1968年生まれ。演劇批評家。京都造形芸術大学芸術学部舞台芸術学科教授、舞台芸術研究センター主任研究員。KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)実行委員長。主な著書に『舞台芸術への招待』(共著)等。主な論文に、「チェーホフ/エドワード・ ヤン:「現代」を描き出すドラマトゥルギーの「古典性」について」(『アジア映画で〈世界〉を見る』(作品社)所収)、「「記憶」と「感覚」――ユン。ハンソル 『ステップメモリーズ』の衝撃」(『F/T12 DOCUMENTS』)、「〈ドキュメンタリー〉が切り開く舞台」(『舞台芸術』9号)他多数。 ●高橋 宏幸(たかはし ひろゆき) 1978年生まれ。演劇批評、日本近現代演劇研究。日本女子大学、桐朋芸術短期大学などで非常勤講師。2013年度は、Asian Cultural Council のフェローをえて、ニューヨーク大学客員研究員。論文に「プレ・アンダーグラウンド演劇と60年安保」(批評研究)、「マイノリティの歪な位置―つかこうへい」(文藝別冊)、「 00年代の演劇空間」(述4)など。演劇批評誌「シアターアーツ」35-42号の編集代表を務めた。 |
参加費 |
《前期》 4,000円(全5回) ※受講初日に会場にてご精算いただきます。 |
募集人数 |
20名程度 ※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。 |
お問合せ | 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526 |
備考 |
[主催] 公益財団法人せたがや文化財団 [後援] 世田谷区 [協賛] 東レ株式会社 |
受付は終了致しました。
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