舞台芸術のクリティック17 [後期]
シリーズ[舞台芸術のクリティック]は、演劇やダンスなどの批評を実践していく講座です。
ここでいう「批評」とは、単に作品の良し悪しを裁定したり、芸術を材料に使って思想や主張を展開するようなものではありません。他者の表現に接して、自分なりに感じたこと、考えたことを、また別のかたちで、別の他者へ向けて発信していく。その営みをひとまず「批評」と呼ぶことにします。もちろん、現代芸術において創作と批評は表裏一体のものです。創造的な視点で舞台芸術を捉えなおすために、受講者の積極的な発言や議論を期待します。
今回の[舞台芸術のクリティック]は「舞台を読む」と「批評を書く」の二部構成で開講します。
まず第一部では、ビデオなどを活用しながら、舞台作品を分析的に読み解く視点や方法を習得するためのレクチャーを行い、「舞台を読む」とはどういうことかを具体的、多角的に検証すると同時に、現在の舞台芸術をめぐる主要な問題について考察します。
その上で第二部の「批評を書く」では、対象となる世田谷パブリックシアターの2013年度主催公演の批評をお書きいただき、講評やディスカッションを中心に進めていきます。単なる印象や感想にとどまらない「批評」のあり方を探っていきます。
舞台芸術に対する視野を拡げることで、観劇体験をより豊かなものにしたいと思っている方、演劇批評やダンス批評を書いていきたいと考えている方、舞台芸術に関する意見交換の場を持ちたい方など、幅広い受講者の参加を歓迎します。
日程 |
[後期]全4回 (1)2013年12月15日(日)14時~16時 舞台を読む1----作品の論理、批評の視点 講師:八角聡仁 2014年 (2)1月26日(日)14時~16時 舞台を読む2----「伝統」と「現代」― 対話の方法をめぐって 講師:森山直人 (3)2月23日(日)14時~17時 批評を書く1----現代能楽集Ⅶ『花子について』 講師:八角聡仁、森山直人 (4)3月29日(土)14時~17時 批評を書く2----『神なき国の騎士―あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?』 講師:八角聡仁、森山直人 ※各公演チケットの予約については、受講申込みをいただいた方に、別途ご案内申し上げます(有料、券種指定有)。 なお、ご自身でお手配いただいても構いません。 ※各回の内容は進行状況等に応じて変更となる可能性があります。 |
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場所 | 世田谷文化生活情報センター セミナールーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー5階) |
講師 |
《プロフィール》 ●八角 聡仁(やすみ あきひと) 1963年生まれ。批評家。近畿大学文芸学部教授。京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主任研究員。演劇、ダンス、映画、写真、文学等に関する論考多数。編著に『現代写真のリアリティ』(角川学芸出版)他。 ●森山 直人(もりやま なおと) 1968年生まれ。演劇批評家。京都造形芸術大学芸術学部舞台芸術学科教授、舞台芸術研究センター主任研究員。主な論考に「ある亡霊との対話――高山明『雲。家。』の演出について」(『F/T09 DOCUMENTS』)「〈ドキュメンタリー〉が切り開く〈舞台〉」、「過渡期としての舞台空間――小劇場演劇における「昭和30年代」」(以上『舞台芸術』)他。 |
参加費 |
[後期]4,000円(全4回) ※受講初日に会場にてご精算いただきます。 |
募集人数 |
25名程度 ※先着順に受付いたします。定員に達し次第、受付を終了いたしますので、あらかじめご了承ください。 |
申込み方法 | 以下申込みフォームか、または劇場(03-5432-1526)までお申込みください。 |
お問合せ | 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526 |
備考 |
[主催] 公益財団法人せたがや文化財団 [後援] 世田谷区 [協賛] 東レ株式会社 平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業 |
受付は終了致しました。
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