ワークショップ・レクチャー

考えるワークショップ2013
『作品から考えるワークショップ』
~動物愛護センターを描いたリーディング劇『ファミリアー』より

――ゲージを開けてもらった“もなか”は勢いよく飛び出しました。
そこはコンクリートの床と鉄の格子に囲まれた部屋でした。
四角い部屋の中には何もなく、でも、生き物の匂いがしました。
「わん! わん! わん! わん!」
「わん!」
突然、別の犬の鳴き声がしました。声のほうを見ると、
格子をへだてた部屋の中にもう一匹犬が見えました。
もなかはたずねました。
「わん! わん! ここはどこですか?」
隣の犬は名前をジョンと言いました。ジョンは答えました。
「ここはな、“おうちがわからなくなった子お迎え所”だ」


迷子になったり、捨てられたりした犬たちが辿り着く場所「動物愛護センター」。

かつて、センターに保護された犬たちは9割が殺処分という悲しい運命をたどっていました。
しかし、現場で働く人々やNPOの頑張りが実を結び、法律が改正され、今、殺処分の数は減りつつあります。
『ファミリアー』は、そういった人々の姿、そして犬たちの生きる姿そのものを、劇作家・演出家の瀬戸山美咲さんが描いたリーディング劇です。

今回のワークショップでは、このリーディング劇から感じたこと、思ったことを参加者同士でシェアし、そこからみんなで設定したテーマについて考えていきます。

…………………
★考えるワークショップとは・・・
「考えるワークショップ」は、毎回キイワードを掲げて、集まった人たちが一緒に「考える」ワークショップです。ある結論を出したり、演劇作品をつくったり、技術を磨いたりすることを目的としているものではありません。
「みんなで考える」。それがスタートであり、ゴールです。

 
 
日程 2013年
11月23日(土・祝)18時~21時
 
 
場所 世田谷パブリックシアター稽古場
 
 
講師 《プロフィール》
画像/
[進行]
瀬戸山美咲
劇作家、演出家。ミナモザ主宰。社会的なテーマを中心に据えながら、いまを生きる人の矛盾や葛藤を描く。丁寧な取材と参加者同士の対話を重視した作品づくりをおこなう。2011年、振り込め詐欺集団の若者たちを描いた『エモーショナルレイバー』をシアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.3にて上演。代表作に『ホットパーティクル』、『指』、『彼らの敵』など。2012年、2013年、世田谷パブリックシアターワークショップ『地域の物語』進行役。

[朗読する人]
中田顕史郎
俳優。劇団「青空美人」1989年旗揚げメンバー。劇団解散まで看板俳優をつとめる。近年は空想組曲などに出演。王子小劇場年間最優秀主演男優賞。コンテンポラリーダンスや演劇のドラマターグとしても国内外で活躍中。

大原研二
俳優。DULL-COLORED POP所属。出演作に舞台『そのペン書けず。』、『ヌードマウス』、『完全版・人間失格』、『旅猫リポート』、映画『アウトレイジ』など。

西尾友樹
俳優。劇団チョコレートケーキ所属。出演作に劇団チョコレートケーキ『熱狂』、『起て、飢えたる者よ』、ミナモザ『彼らの敵』、『国民の生活』など。

 
 
参加費 500円
※ワークショップ当日の受付時にご精算いただきます。
 
 
対象 どなたでも
 
 
募集人数 15名程度
 
 
申込み方法 (1)氏名(ふりがな)  (2)住所 (3)電話番号 (4)年齢 (5)ひとこと を書いて
郵送、又はファックスするか、以下申し込みフォームからお申し込みください。

《申込先》
世田谷パブリックシアター「作品から考えるワークショップ」係
154-0004
世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー5階
FAX 03-5432-1559
 
 
お問合せ 世田谷パブリックシアター学芸 03-5432-1526
 
 
備考 [主催] 公益財団法人せたがや文化財団
[後援] 世田谷区
[協賛] 東レ株式会社
 
 
受付は終了致しました。
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