アジア現代演劇プロジェクト・ワークショップ
他者を活かす作品づくりに向けて
『コラボレーションの手法 ― アジア現代演劇の実践から』
アジア固有の演劇の形を探求し、集団での演劇創造の手法を発見するべく集まった、東南アジアを中心とした各国の演劇人たちによるプロジェクト「ローハン・ジャーニー」。
参加メンバーは過去5年に渡る共同作業を通して、新しい演劇の創造を可能とする様々な方法論を生み出してきました。
今回のワークショップは、共同作業の方法論をアーティストを初めとする日本の皆さんに紹介し、東南アジアで活躍する演劇人たちとの出会いの場をつくることを目的としています。
言語も文化背景も異なる<他者>との共同作業による創作活動に関心のある方、是非ご参加ください。
※日本語通訳あり
「アジア現代演劇プロジェクト」『ブレイク-ィング』『オン/オフ』の公演情報はこちらから
日程 |
2008年 ●Aコース 「コラボレーションからつくる演劇」 A collaborative approach to Theater-Making 進行:ナルモン・タマプルックサー、ロディ・ヴェラ、ハーバート・ゴー、ハレーシュ・シャーマ、プラディット・プラサートーン、ホセ・エストレーリャ 【テクスト創作編】2月18日(月)~20日(水) 10時30分~16時30分 エクササイズや即興をしながらアイデアを交換し、参加者それぞれが書いたテクストを1つの作品に仕上げていきます。個々の創造力を活かして作品のテクストをつくるための様々な段階を経ながら、最終日の20日に小作品を発表します。 【演出編】2月21日(木)~23日(土) 10時30分~16時30分 「テクスト創作編」でつくられた作品を発展させながら、力強い作品を作り上げていくための共同演出という手法を試みます。最終日の23日には小作品を発表します。 ※【テクスト創作編】【演出編】ともに参加いただくことを想定していますが、どちらか一方のみの参加も可能です。一方に参加いただき、一方を見学することもできますので、ご相談ください。 ●Bコース 「マレーシア『ペンタス・プロジェクト』での演劇創造」 A Physical Visual and Aural Theatre Workshop:Creating Collaborations in 3 Ways or More 進行:ジョー・クカサス、ナム・ロン、ロー・コックマン 2月18日(月)~20日(水) 10時30分~16時30分 3人のマレーシアの演劇人たちが立ち上げた「ペンタス・プロジェクト」は、多民族国家マレーシアにおいて異なる文化・言語圏のあいだに対話を生み出すことを目指して、演劇作品『ブレイク-ィング』を創造しました。そのプロセスで得た経験を活かし、舞台芸術を創造する際の様々な差異―言語、文化、伝統、創作手法―を乗り越えるための、新しい創造手法を探求します。身体のみならず、視覚・聴覚からもアプローチし、ジャンルの壁を越えたハイブリッドな舞台芸術創造に向けて、多様なバックグラウンドを持つアーティストたちの共同作業の場となることを目指します。 ●Cコース 「無意識を活用した作品創造―インドネシア『テアトル・クブール』のメソッド紹介」 Teater Kubur’s ON OFF Workshop Materials 進行:ディンドン・WS 2月21日(木)~23日(土)10時30分~16時30分 インドネシアの劇団「テアトル・クブール」率いるディンドン・WSの身体と即興についての方法論を紹介します。『オン/オフ』創作の過程で用いられた手法―俳優が意識や秩序、システムから自己を解放し、彼らの無意識の表出を作品に取り込んでいく―を、『オン/オフ』のテクストを用いながら参加者に体験してもらいます。また、インドネシア特有の身体言語を用いたグループ即興やエクササイズも行います。 |
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場所 | シアタートラム ほか |
講師 |
《プロフィール》 ●Aコース ナルモン・タマプルックサー(タイ) 演出家、俳優、ライター、パフォーマー。NYのダンスシアターワークショップ『メコンプロジェクト』のファシリテーター。野田秀樹作・演出『赤鬼』(シアタートラム97年初演)出演。『モバイル』(ネセサリーステージ制作、07年シアタートラム上演)出演。 ロディ・ヴェラ(フィリピン) 劇作家、演出家、俳優。前PETA芸術監督。黒テントとPETAの共同制作・喜劇『ロミオとジュリエット』では劇作を担当。燐光群『フィリピン ベッドタイム ストーリーズ』(森下スタジオ04年)出演。『モバイル』出演。 ハーバート・ゴー(フィリピン) 演出家、俳優。前タンハーラン・フィリピーノ芸術監督。観客に演劇の概念を覆させるような革新的な作品を提示している。 ハレーシュ・シャーマ(シンガポール) 劇作家。ネセサリー・ステージ・シアター・カンパニー常任劇作家。劇作集『Still Building』により国内の多くの文学賞受賞。ワークショップを取り入れた劇作法により、シンガポールの現在を描く。『モバイル』チーフライター。 プラディット・プラサートーン(タイ) マカンポンシアター芸術監督。貧困層の青少年への演劇ワークショップ等を通じて地域のネットワーク構築を目指すコミュニティシアター活動を行う。野田秀樹作・演出『赤鬼』(シアタートラム97年初演)出演。『モバイル』出演。 ホセ・エストレーリャ(フィリピン) 演出家。フィリピン大学文学部助教授。フルブライト奨学生として米国コロンビア大学で修士号取得(演出専攻)。デュラアン・アップ・シアター・カンパニー芸術監督。 ●Bコース ジョー・クカサス(マレーシア) 劇作家、演出家、俳優。インスタント・カフェ・シアター・カンパニー芸術監督。日本・マレーシア現代演劇共同制作作品『あいだの島』(01年・国際交流基金&世田谷パブリックシアター主催)作・演出。『サイレンス・プリーズ』(『ブレイク-ィング』)作・演出。 ナム・ロン(マレーシア) 劇作家、演出家、俳優。オルタナティヴ・ステージ・カンパニー主宰。現代マレーシアの社会を映し出すマレー語による作品を創作している。『WIP(ワーク・イン・プログレス)』(『ブレイク-ィング』)作・演出。 ロー・コックマン(マレーシア) 演出家、俳優、演劇教育実践者。ストアハウスカンパニー『Territory』(ストアハウス02年)出演。『報告(思想+自分)』(『ブレイク-ィング』)作・演出 ●Cコース ディンドン・WS(インドネシア) 劇作家、演出家、俳優。テアトル・クブール主宰。インドネシア社会を鋭く批評する作品を劇団員と共同制作しながらコミュニティと演劇の関係を問う。『オン/オフ』作・演出。 |
参加費 |
Aコース6000円(ただし【テクスト創作編】【演出編】どちらかのみの参加は3000円) B、Cコース各3000円 |
対象 | 各コースとも、俳優、ダンサー、演出家、劇作家、音楽家、現代美術家、映像作家、人形師、伝統演劇実演家など、創作活動をしている方。もしくは、共同作業による作品創造に関心のある一般の方。 |
募集人数 | 各コース15名程度 |
申込み方法 |
適当な紙に、(1)申込みコース名 (2)氏名(ふりがな) (3)住所 (4)電話番号 (5)生年月日 (6)性別 (7)メールアドレス (8)演劇経験もしくは経歴 (9)今回のワークショップに期待すること
を書いて、郵送、またはファックス[03-5432-1559]するか、下記申し込みフォームからお申し込みください。 《郵送先》154-0004 世田谷区太子堂4-1-1 世田谷パブリックシアター 「アジア現代演劇プロジェクト」ワークショップ係 ※応募多数の場合は抽選となります。結果は、全員に連絡いたします。 |
お問合せ |
世田谷パブリックシアター 学芸 TEL/03-5432-1526 FAX/03-5432-1559 |
備考 |
[主催] 国際交流基金/財団法人せたがや文化財団 「アジア現代演劇プロジェクト」の一環として、シンポジウム「アジア現代演劇コラボレーションの現在と未来」を下記日程にて開催します。 2月20日(水)18時~21時30分 「マレーシアとインドネシア―現代演劇の現状とコラボレーションの有効性」 2月23日(土)18時~21時30分 「新たな演劇を生み出す環境―ネットワーク化と支援体制を考える」 シンポジウムの詳細はこちらから |
受付は終了致しました。
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