公演情報

シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.7

趣向 『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』

公演期間
2015年02月26日(木)~2015年03月01日(日)
劇場
シアタートラム
チケット前売り開始日
一般 : 2015年01月12日(月)~
友の会会員先行予約 : 2014年12月27日(土)~
せたがやアーツカード会員先行予約 : 2015年01月11日(日)~
画像/撮影=牧野智晃

世田谷パブリックシアターによる、若い才能の発掘と育成のための事業“シアタートラム ネクスト・ジェネレーション”。1年に1度、公募により選ばれた団体にシアタートラムでの上演機会を提供し、上演にあたっては劇場が全面的にサポートを行います。7回目となる今回は、“趣向”という団体の、注目の若手作家・オノマリコのポエティックで瑞々しい筆致が冴える『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』を選出しました。自身の体験を元に、とある大学の女子学生たちの入学から、象徴的な出来事としての“旧体育館の解体”、そして卒業までを、時に時空間をリープしながらも登場人物たちの生き生きとしたリアリティをもって描きます。演出を務めるのは一昨年のデビュー作『十字軍』が話題を呼んだ文学座の新風、稲葉賀恵。今後の演劇界を担うと世田谷パブリックシアターが期待を寄せる作家・演出家の作品です。

[作] オノマリコ
[演出] 稲葉賀恵 

[出演] 清水葉月/藤井咲有里/稲継美保/深谷美歩/前東美菜子/朝比奈かず/増岡裕子/窪田 優/上田桃子

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シアタートラム ネクスト・ジェネレーションtwitter @tramnext
趣向HP内 公演情報ページ


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★ポストトーク出演者すべて決定しました★
全ての回に出演: オノマリコ(劇作家・趣向主宰)/稲葉賀恵(演出家・文学座)
2月27日(金) 14時の回終演後: 松岡和子さん(翻訳家・演劇評論家)
2月27日(金) 19時の回終演後: 『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』出演者
2月28日(土) 19時の回終演後: 扇田拓也さん(演出家・俳優) ※2015年1月趣向『奇跡の年』公演 演出
(ご入場はポストトーク開催回のチケットをお持ちの方に限ります)
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★公演評★
3月4日(水) ワンダーランド 「失われた場所に描く永遠と一瞬」
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★メディア掲載情報★
3月13日(金) 公明新聞 公演評
3月4日(水) ワンダーランド失われた場所に描く永遠と一瞬
2月16日(月) 東京新聞夕刊 オノマリコインタビュー
2月2日(火) シアターガイド 3月号 気になるあの人 オノマリコインタビュー
1月8日(木) CINRA.NET ― 9人の女子学生を描いたオノマリコの詩が生きる「趣向」公演、文学座の稲葉賀恵が演出
1月9日(金) 演劇ぶっく2月号 公演情報 *主宰・オノマリコの紹介文つき
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◆メッセージ
《趣向主宰・劇作家 オノマリコより》

この戯曲は2008年から2009年に東京女子大学で実際に起こった出来事をモデルにしています。
2009年の春、私は新聞の記事で、自分が通った女子大の体育館が解体されることを知りました。当時大学の中に体育館は二つあり、そこは旧体育館と呼ばれていました。
そしてその記事で、体育館の解体を惜しんだ一人の学生が論文を書いたことも知りました。彼女はこの学校の中で旧体育館がどのように機能するべく設計されたか、そのような役割を果たしているのかを研究して、論文にしたそうです。修士論文の担当教授にも内緒で。必死に、旧体育館について書いたのだそうです。
これはとても美しい話だと私は思いました。とても美しい声の上げ方だと思いました。
彼女の行為によって、何故か、大学時代のふてくされていた自分が救われたようにも思えました。
そして戯曲を書きました。「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」。彼女と、私と、そして何百人といたあの学校の女子学生たちのお話です。
時間が経っていつか全てがなくなってしまうのかもしれません。だけど私たちは生きることをやめません。今回再演の機会をいただいて、この戯曲でそんな「失われていくことへの人間からのささやかな抵抗」がしめせればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

《演出 稲葉賀恵より》
文学座という劇団の演出部に所属しております、稲葉賀恵と申します。
普段は遠い国にいる作家、ましてや何百年も前に死んでいる作家と向き合うことが多いのですが、
そうなると当然いいことと悪いことがあります。
いいことというのは誤読という名の多少のでっち上げが許されるということ、
悪いことというのはそう簡単に作家と言葉を交わせないということです。

今回、同世代にして、同性の劇作家、
オノマリコさんと組ませて頂く機会に恵まれ、既に多くの言葉を交わしながら共同作業を行ってきました。

彼女の言葉は詩的で美しいと評されることが多いようですが、
女学生たちの甘い時間が、狂気的なスピードでもって建物とともに解体されていく様を見て、
私は図らずも、大輪の花が急速に腐っていく時の「死臭」を感じました。
建物と共に彼女たちの時間は朽ちて潰され、均されていきます。
彼女たちを記憶に留め「再現」しようとするも、時間と共に記憶は「解体」されて行く。
この二つの行為が生き生きと輪舞した時、
美しさだけでなく、かすかな死臭を感じられる作品にしたい、と思っています。

キャスト、スタッフの皆さんの大きな創造力と、私なりの少しのでっち上げでもって、
オノマさんの言葉の一つ一つを劇場に立ち上がらせることが出来たら嬉しいです。

どうぞご期待下さい。

◆プロフィール
趣向:
 2010 年、オノマリコの一人ユニットとして発足。活動地は主に横浜。人間の内部の小さな震えと、人間の外部の大きなうねりを同時に見せることに着目している。「趣向」とは「美しい仕掛け」のこと。趣向により「むずかしい」が「おもしろい」演劇を目指す。「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」は2011 年KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオにて初演。2015年は1月にKAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ、2月にシアタートラムと連続公演に挑戦する。
趣向 blog  twitter@shukoushukou
オノマリコ: 神奈川県藤沢市出身。東京女子大学文理学部哲学科卒。海の近くで育つ。哲学と短歌を好み、演劇とは無縁の学生生活を過ごす。卒業後、詩の出版社に入社し、退社。その後、ぽつりぽつりと戯曲を書き始める。代表作は『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』(2011年KAAT大スタジオにて初演、2014年日本劇作家大会豊岡大会にて現地高校生とリーディング公演)、一人芝居『三月十一日の夜のはなし』など。瑞々しく、色彩豊かなセリフを特徴とする。言葉で時空間を飛び越え、スケールの大きな劇世界を作る。王子小劇場「佐藤佐吉賞2013」優秀脚本賞受賞。「長島確のつくりかた研究所」研究員。
稲葉賀恵: 日本大学藝術学部 映画学科 監督コース卒。2008年文学座附属演劇研究所入所(48期)。 2011年、研修科2年の時に太田省吾の『棲家』を勉強会として上演。 難易度の高い戯曲にチャレンジし、高評価を得る。 その後、文学座では鵜山仁、髙瀬久男、上村聡史、外部では青木豪などの演出助手を務める。座員に昇格した2013年4月、若干26歳で『十字軍』にて文学座公演初演出。その他の演出作品に、日生劇場ピロティリーディング公演『マリアナピネーダ』など。今後の成長が期待される演出家である。
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2/27(金)14時/19時の回に、記録用のカメラが入ります。予めご了承ください。
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「舞台芸術のクリティック18 《後期》」で『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』 の批評を書いてみませんか?
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公演日程

2015年2月

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19:00
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14:00◎▽
19:00◎▽
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14:00
19:00◎

2015年3月

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ロビー開場(ロビーまでお入りいただけます)は、開演の45分前 です。
客席開場(客席までお入りいただけます)は、開演の30分前です。

◆上演時間◆  約2時間(休憩なし)予定
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当日券販売席種は、一般・ベンチシート2,800円 トラムシート2,800円 立見2,500円ですが、トラムシートか立見になる可能性がございます。
※販売席種は日により異なります。
※トラムシートは座席ではなく、客席最後部の壁に備え付けられたバーに寄り掛かれる半お立見のスペースです。通常の座席とは異なりますので、ご了承のうえ、お求めください。

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◇当日券◇
☆当日券電話予約☆
当日朝10時~開演の2時間前まで劇場チケットセンター(電話 03-5432-1515)にて受付

 → 3/1(日)14時の回のみ、電話予約はございません。13:45より劇場にて、当日券を若干枚数販売いたします。 ☆窓口販売☆
開演の45分前より、シアタートラム ロビー当日券受付にて販売いたします。
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◎=終演後ポストトークあり(ご入場はポストトーク開催回のチケットをお持ちの方に限ります)
2/27(金) 14時の回ゲスト:松岡和子(翻訳家・演劇評論家)
2/27日(金) 19時の回終演後: 『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』出演者
2/28(土) 19時の回ゲスト:扇田拓也(演出家・俳優)
 
▽=記録用のカメラが入ります。予めご了承ください。
※未就学児童はご入場いただけません。開演後は本来のお席にご案内できない場合があります。ご了承ください。

料金

全席指定
一般2,800円・ベンチシート2,800円

高校生以下 1,400円(世田谷パブリックシアターチケットセンターのみ取扱い、年齢確認できるものを要提示)

U24 1,400円(世田谷パブリックシアターチケットセンターにて要事前登録、登録時年齢確認できるもの要提示、オンラインのみ取扱い、枚数限定)

※1/10(土)~12(月・祝)KAAT神奈川芸術劇場大スタジオにて上演される『奇跡の年 ANNUS MIRABILIS』との二公演セット券5,000円(枚数限定)については、趣向090-4745-2670(10時~19時) shukou2010@gmail.com へお問合せください。公式サイトはこちらから


友の会会員割引 2,300円

せたがやアーツカード会員割引 2,500円



※「世田谷区民割引」は「せたがやアーツカード会員割引」になりました。せたがやアーツカード会員割引や先行発売を利用するには「せたがやアーツカード」(世田谷区在住の15 歳以上の方対象)の会員登録が必要です。詳細はこちらをご参照いただくか、以下へお問合せください。
【問】公益財団法人せたがや文化財団 せたがやアーツカード事務局 03-5432-1548[10 時~19 時 年中無休(年末年始をのぞく)] 

チケット取扱い

世田谷パブリックシアターチケットセンター 店頭・電話 03-5432-1515(10時~19時 年末年始12/29~1/4をのぞく)
世田谷パブリックシアターチケットセンターオンラインチケット 要事前登録。24時間受付(チケット発売初日は午前10時より受付開始)
パソコン
チケット購入・予約の方はこちら

携帯:http://setagaya-pt.jp/m/

会員登録・入会申込の方はこちら
U24
(アンダー24)
(世田谷パブリックシアターチケットセンターにて要事前登録、登録時年齢確認できるもの要提示、前売りのみ・オンラインのみ取扱い、枚数限定)
せたがやアーツカード会員割引は世田谷パブリックシアターチケットセンター(店頭・電話・オンライン)で前売のみの取扱いとなります。事前に「せたがやアーツカード」の会員登録が必要です。「せたがやアーツカード」の詳細はこちらから

観劇サポート

車椅子スペース
 

世田谷パブリックシアター、シアタートラムとも車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

【料金】:該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
【申込】:03-5432-1515 劇場チケットセンター

ご利用希望日の前日の19時まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。また、お座席でご観劇になる場合も、スムーズにお席にご案内させていただきますので、予め劇場までご連絡ください。

託児サービス
 

世田谷パブリックシアター、シアタートラムで行われる、前売入場券を販売する公演では基本的に託児サービスがございます。

【料金】:2,000円(1名につき)
【対象】:生後6ヶ月以上9歳未満
【申込】:03-5432-1526 世田谷パブリックシアター

ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせて頂きます。お早めにご予約ください。また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

委託:キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

お問合せ

世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515

[主催]
公益財団法人せたがや文化財団
[企画制作]
趣向/世田谷パブリックシアター
[後援]
世田谷区
[協賛]
トヨタ自動車株式会社/東邦ホールディングス株式会社
[協力]
東京急行電鉄
[ヘア&メーキャップ協力]
チームSABFA/株式会社資生堂
[特別協力]
世田谷パブリックシアター友の会
平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業