公演情報

第七劇場

『かもめ』

公演期間
2011年09月08日(木)~2011年09月11日(日)
劇場
シアタートラム
チケット前売り開始日
一般 : 2011年08月01日(月)~
友の会会員先行予約 : 2011年07月30日(土)~
せたがやアーツカード会員先行予約 : 2011年07月31日(日)~
チラシ画像
画像/『かもめ』過去公演より

 07年に初演され、以降日本各地やフランスでも上演されるなど、好評を博している本作。
チェーホフの四大戯曲のうちの一つ『かもめ』の登場人物コースチャの自殺後から『かもめ』の物語を描いています。 また、物語中の会話は、チェーホフの短編小説から引用されていたりと、演劇の可能性に挑んだ意欲作です。

第七劇場へのメッセージが届きました。
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2011年3月、パリで第七劇場の『かもめ』を観たとき、このよく知られたチェーホフの戯曲において何が問題となっているかを、はじめてよく理解できた機会だった。『かもめ』は昨年にあまり成功していないと感じるいくつかの演出版しか観ていなかったが、私の心を奪ったこのロシア演劇の日本人演出を私はたまたま観る機会を得た。私は演出・鳴海康平の力量に感動した。深く人間性を表現できる俳優への的確な演出があり、とても美しいシーンを舞台上に構成していた。このすばらしいパフォーマンスの中で、私はある種の普遍性を感じた。私の演劇に関する感覚的な願いが実現するためには、この日本の第七劇場を待たなければならなかった。チェーホフ戯曲の人物を演じながら、偉大なる悲劇だけに可能な想像空間のひとつへと、私を連れ去ることに俳優たちは成功していた。この芝居の最初から私は現実の世界から引き離され、登場人物が衝動や欲求や悲しみによってつき動かされることに目を見張った。それは『かもめ』の中心となる感情である。素晴らしい身体的なパフォーマンスを通して、俳優たちはコンテンポラリーダンスを想起させる一連のムーヴメントを創り、ときに印象的な間の中で静止する。手をあげる彼女たちは、まるで空を飛びその状況から逃げ出したしたいかのようである。しかし、閉じこめられているかのように最終的には彼女たちは地上に留まる。自由への抵抗の中で、もしくは自由が欠けた結果として、白い服を着た3人の女性の登場人物(訳者注:患者2人とニーナの3人)は、狂気の中へ落ちていくように見える。彼女たちは動きが速く、それは視覚的には、黒い服を着た他の人物たちの緩慢な動きと対照的である。舞台の中央から端へとぐるぐると回る彼女たちを見て、彼女たちは自分たちが生きている規定された世界を象徴するある種の領域を爆破したいかのようなイメージが私の心に浮かんだ。黒い服を着た人物たちは、外部の者に自分の居場所を思い出させる支配社会の象徴を思わせる。このことは私に、チェーホフがこの作品でいかにアーティストが社会の外側に位置し、つらい時代を生きていたかを明らかにすることで当時のアーティスト状況の描写を試みたことを思い出させる。かもめにおいて、3人の女性の人物たちは、ある異なる精神状態の中で、そして目まぐるしい時空の中で彼らがいかに必死に生きるか、ま た彼女たちがいつもいかに社会の爪に捕えられているかを現している。この芝居の終わりに私は自問した。「もしあなたが他の誰かとは異なるふるまいをするなら、あなたは気が狂っているとみなされるのだろうか?」いずれにせよ、第七劇場のパフォーマンスが国境を越えて、いくつかの問いを私に起こしたことは確かである。
この美しく芸術的な作品とともに第七劇場が受けるにふさわしい大きな成功を果たすことを、そしてあらゆる世界を横断し、さらに多くの観客の目と心を開くことを、私は願っている。

マリアンヌ・ベバン(フランス在住 プロデューサー)
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[原作] A・チェーホフ(「かもめ」「六号室」「わびしい話」「ともしび」より引用構成)
[構成・演出・美術] 鳴海康平

[出演] 佐直由佳子/木母千尋/山田裕子/小菅紘史/菊原真結/須田真魚/伊吹卓光/笠井里美(ひょっとこ乱舞)

公演日程

2011年9月

日 月 火 水 木 金 土
 
 
 
 
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14:00◎
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※上演時間は、約1時間10分(休憩なし)予定。
※当日券は、開演40分前より、シアタートラムロビーにて販売。

★=プレビュー
◎=ポストトークあり

※未就学児童はご入場いただけません。

料金

全席自由・日時指定(整理番号付)
一般2,500円/当日3,000円

★プレビュー=500円

はじめて割1,000円(はじめて第七劇場の主催公演を観る方)

(以下第七劇場のみ取扱い)
高校生以下無料(要予約)
リピーター1,000円(要半券提示・要予約)

友の会会員割引 1,000円

せたがやアーツカード会員割引 1,000円

チケット取扱い

世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515
パソコン(要事前登録)
チケット購入・予約の方はこちら

携帯:http://setagaya-pt.jp/m/

会員登録・入会申込の方はこちら
第七劇場 http://dainanagekijo.org/
世田谷区民割引は世田谷パブリックシアターチケットセンター(Tel&店頭)で前売のみの取扱いとなります。また、世田谷区在住の方は、事前に「せたがやアーツカード」にお申込みいただくと世田谷区民割引がオンラインでご購入いただけるようになりました。「せたがやアーツカード」の詳細はこちらから

観劇サポート

車椅子スペース
 

世田谷パブリックシアター、シアタートラムとも車椅子のままご観劇いただける車椅子スペースがございます。定員に限りがございますので、ご利用にあたり予約が必要です。

【料金】:該当エリアチケット料金の10%割引【付添者は1名まで無料】
【申込】:03-5432-1515 劇場チケットセンター

ご利用希望日の前日の19時まで受付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにご予約ください。また、お座席でご観劇になる場合も、スムーズにお席にご案内させていただきますので、予め劇場までご連絡ください。

託児サービス
 

世田谷パブリックシアター、シアタートラムで行われる、前売入場券を販売する公演では基本的に託児サービスがございます。

【料金】:2,000円(1名につき)
【対象】:生後6ヶ月以上9歳未満
【申込】:03-5432-1526 世田谷パブリックシアター

ご利用希望日の3日前の正午まで受付けますが、定員になり次第締め切らせて頂きます。お早めにご予約ください。また、障害のあるお子様についてはご相談ください。

委託:キッズルーム・てぃんかぁべる三茶

お問合せ

第七劇場 03-6912-7077
info@dainanagekijo.org

[主催]
第七劇場